【2022関東リーグ2部】江戸川大と駒澤大が全勝をキープ/山梨学院大は難敵の順天堂大を退ける(第3節/2022.9.5)

2022関東リーグ
山梨学院大#67武内はこの試合から登場し、16点。厳しいマークを受けつつも、ここぞの場面で決めきるのはさすが。

初週の2試合で全勝が3チームになってしまった2部リーグ。第3節は関東学院大が駒澤大に破れ、全勝チームは駒澤大と江戸川大の2つに。両者は第4節で対戦するが、2部リーグも1部に負けず劣らず、実力差がない混戦模様だ。

また、得点の取り合いが今2部リーグの特徴。スリーポイントも多く、1部よりディフェンスは甘いが、前が開けばアウトサイドシュートを積極的に打ち、高確率で決めていかなければ勝てないリーグとなっている。

点の取り合いは駒澤大が僅差で関東学院大を下す

3戦目にして注目の全勝対決となった駒澤大関東学院大の戦いは、立ち上がりから互いにスリーポイントシュートの応酬となる。関東学院大は7月の新人インカレスリーポイント王の#21野内(2年・SG)、#4中村(4年・SG)が、駒澤大は全員が外を打てるが#81大矢(3年・SG)、#20齊藤(2年・SF)らが決めて1Qは18-23。2Q、駒澤大は開始2分に#3田中(2年・PG)の得点で同点に追いつく。そこからはスティールからの速攻も出る、駒澤大らしいプレーが続いて1点を争う展開に。関東学院大は#30モーヌチソン(1年・C・福島東稜)のインサイドを使いつつ対応し、最後は#8山口(2年・PF)のスリーポイントが決まると、34-38と逆転で前半終了。

3Qは#18髙橋(4年・SF)のシュートで再び駒澤大がリードを奪い返し、関東学院大はファウルをもらってフリースローで加点。取られたら取り返す展開のまま、59-54で最終Qへ。立ち上がりは関東学院大が再び逆転するが、駒澤大は#20齊藤のスリーポイントを皮切りに、#41松本(4年・PF)、#4石川(2年・PG)、#20齊藤とアウトサイドのシュートの雨が降る。残り4分以降はその精度が落ちてくるが、関東学院大は得点を託された#21野内が残り1分半にスリーポイントで72-69としたあとは、外が決まらず。駒澤大が75-69で逃げ切り、3勝目。

駒澤大は#41松本が10点10リバウンドのダブル・ダブル。内外できる上手い選手で、この試合ではリバウンドで存在感を示したのが大きかった。

エース#67武内が復活の山梨学院大が順天堂大を破る

1敗同士の山梨学院大順天堂大の戦いは、緊張感ある40分が続いた。伝統的に5人全員がスリーポイントを打てる順天堂大は、前半からその持ち味を存分に発揮。立ち上がりに#55戸笈(3年・SG)がスティールから速攻に走ったあと、#55戸笈、#18津野(2年・PG)、#3吉澤(1年・PF・正智深谷)、#1伊藤(3年・SG)のスリーポイントが続き、このQだけで5本が決まった。一瞬のタイミングさえあればシュートを放ってくる上に、高確率で決まる。対する山梨学院大も外を打てる選手が揃う。#90野溝(2年・PG)のスリーポイントを皮切りに、#46河田(3年・SF)、そしてこの試合からリーグに登場した#67武内(3年・SG)が決め、インサイドでは#2カボンゴ(3年・C)の強さ、そしてチームディフェンスの良さもあって23-19とリード。

2Q、順天堂大は変わらずアウトサイド攻勢。山梨学院大も#64山田(3年・PF)、#90野溝の外が決まり続けてリードを保つが、#2カボンゴが3ファウル目を犯し、#15ンジュンバエ(1年・C・高知中央)に交代。順天堂大にスリーポイントで詰め寄られるも、41-36の5点リードで前半終了。

順天堂大は#55戸笈が15得点。シュートに、速攻にと先頭を切ってくる。

3Q、山梨学院大はターンオーバーから速攻に走られる場面もあるが、順天堂大も外の精度が落ちてくる。開始2分半で2点差に詰め寄られるが、そこから#67武内、#90野溝、#62茂木(2年・PF)とスリーポイントが続き、残り3分でこの試合ようやく二桁リードの10点差とした。しかし4Qも順天堂大の攻撃は途切れない。#22鈴木(2年・PF)のフックや#13中川(3年・SF)のフローターなど、中距離も上手い順天堂大は残り4分半で4点差まで縮めるが、ここで山梨学院大も#62茂木、続いて#67武内が相手の士気を折るようにスリーポイントを沈め、残り3分半で再び点差は10。その後も順天堂大の攻撃を断ち切り、最後は81-68。山梨学院大が2勝目をあげた。

決まったスリーポイントはそれぞれ12本と相殺。山梨学院大はディフェンスが良く、リバウンドでも高さで優位に立った。順天堂大は後半は確率が落ち、その代わりに速攻やドライブでも魅せて迫ったが、追いつくまでには至らなかった。

山梨学院大は第1戦から#90野溝が好調。22点、スリーポイントは5/7。

そのほか、1勝1敗の東洋大は、0勝の法政大と対戦。この試合、#18庄子(4年・SG)、#67新井(3年・F)というポイントゲッターが欠場し、法政大に3Qまで競り合いに持ち込まれた。しかし4Qは持ち味のゾーンから相手のミスを誘い、また#33秋元(3年・PF)がゴール下へのアタックで何度もシュートをねじ込んで点差を広げ、77-66で勝利。これで2勝1敗となった。

今季2部復帰の立教大は3Qまで東京成徳大と競り合うが、最後に点の取り合いに勝利し、102-97。#22大畑(2年・G)が41得点。チームで合計17本のスリーポイントが決まる、100点ゲームで1勝目。

江戸川大は強いディフェンスで上武大を寄せ付けず1Qから圧倒。明星大は3Qに埼玉工業大を突き放して勝利した。

立教大は#22大畑が41得点。スリーポイントは6/11。

【勝敗】2022. 9.5 第3節終了時点

江戸川大学  3勝0敗/勝ち点
駒澤大学   3勝0敗/勝ち点
山梨学院大学 2勝1敗/勝ち点
関東学院大学 2勝1敗/勝ち点
東洋大学   2勝1敗/勝ち点
明星大学   2勝1敗/勝ち点
立教大学   1勝2敗/勝ち点
埼玉工業大学 1勝2敗/勝ち点
順天堂大学  1勝2敗/勝ち点
上武大学   1勝2敗/勝ち点
法政大学   0勝3敗/勝ち点
東京成徳大学 0勝3敗/勝ち点

※今年度のリーグは勝ち点方式で争われる。勝者に2点、敗者に1点、棄権・没収の場合は0点、新型コロナウイルス関連で活動休止となった場合は不戦敗となり勝ち点1、対戦校に勝ち点2が与えられる。

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