熾烈な争いが続く2部リーグ、第8戦は競り合いが続いた。
1敗だった駒澤大は上位を伺う位置にいる上武大に競り負け、2敗目。江戸川大は前半法政大にリードを奪われる展開に。東洋大は東京成徳大と激しくぶつかり合いつつも、持ち前のディフェンスから流れを作って勝利した。
5位の上武大が3位の駒澤大に逆転勝利
東洋大で行われた3試合のうち、2試合は競り合いになった。
6勝1敗、暫定3位につけていた駒澤大は、4勝・5位の位置で上位を虎視眈々と狙っていた上武大に追い上げられる展開となった。立ち上がりは互いに得点が入らず、ターンオーバーが続く。しかし#18高橋世紀(4年・SF)のスリーポイントを皮切りに駒澤大が波に乗ると、7-14と1Qは抜け出した。2Qはゾーンを展開して上武大の攻撃を止め、#31石山(3年・CF)がゴール下でねじ込み、#3田中(2年・PG)や#4石川(2年・PG)でのスリーポイントで10点ほどのリードを得ていく。しかし次第に上武大のディフェンスの前に攻められなくなって得点が止まり、23-29と5点差に追い上げられて前半を終えた。
後半も駒澤大はゾーンを展開。しかしここから上武大#22髙嶋(2年・SG)のスリーポイントが当たってくる。駒澤大の攻撃をディフェンスでしのぎ、#22髙嶋、#1髙橋洸成(1年・PG・一関工)が合わせて3本のスリーポイントを沈め、#26香取(4年・SF)がペイントに攻め込むと開始5分半で同点に追いつく。さらに#10船戸(3年・SF)への合わせ、#35シソコ(1年・C・高山西)のダンクなど次々に上武大が得点を重ね、1分の間に7点のリードに成功。しかし駒澤大は#3田中や#18髙橋で返していき、速攻が出ると逆転して3Qは52-54。
最後の10分、序盤は熾烈な点の取り合いが続いた。駒澤大は上武大の大黒柱・#35シソコに阻まれてペイント内で得点が取れず、スリーポイントが中心。上武大はフリースローを得て加点していく。残り約5分までどちらに転ぶかわからない展開が続いたが、残り4分半で#22髙嶋のスリーポイントが決まると、上武大が68-62と6点のリードに成功する。その後も上武大は#10船戸が3連続で得点を重ねて残り1分半でさらに9点のリード。駒澤大は粘るが追いつけず、84-74でタイムアップ。上武大が大きな1勝を手にした。
駒澤大は2敗目。1巡目終盤に山梨学院大や東洋大との重要な対戦を控えるだけに痛い敗戦となった。上武大は3敗しているが、この勝利で波に乗れるかに注目したい。
山梨学院大と東洋大、江戸川大の上位陣は勝利
暫定トップの山梨学院大は埼玉工業大と対戦。前半で25-54と大差をつけると余裕の展開で53-103。3試合連続の100点ゲームで首位を守った。7勝1敗。
東洋大は東京成徳大と激しい応酬が続いた。1Qは互いに激しい攻防で得点が伸びずロースコアな出だしになる。2Qは速攻などが出た上武大が点差を広げるが、東洋大は#5佐藤(2年・PG)、#11先崎(3年・C)、#17今井田(3年・SG)のスリーが続くと逆転。競り合いになるが、東洋大のプレスの前に東京成徳大はミスが増え、終盤フリースローを連続獲得した東洋大が37-32と5点リードで前半終了。東洋大は3Qも速攻やスリーポイントでリードを保つが、東京成徳大も大きく点差は離れないでついていく。しかしQの半ばからディフェンスの圧力で勝る東洋大が優位に立ち、スリーポイント、スティールからの速攻などで約10点のリードに成功。東洋大は#37ディアラ(2年・C)のゴール下などで粘る。4Q、東京成徳大は諦めずに攻め、東洋大は一時点差を5まで詰められるが、最後は走って突き放し63-75。
東洋大は駒澤大と同じ勝ち点を獲得。第9節で駒澤大を破った上武大、また1巡目最終戦となる第11節で駒澤大との対決が勝負どころとなる。
また、山梨学院大と同率で2位の江戸川大は、3連勝で波に乗る法政大に前半リードを許したが、後半一気に巻き返して61-79。1敗を守った。
【勝敗】2022. 9.18 第8節終了時点
山梨学院大学 7勝1敗/勝ち点15
江戸川大学 7勝1敗/勝ち点15
東洋大学 6勝2敗/勝ち点14
駒澤大学 6勝2敗/勝ち点14
上武大学 5勝3敗/勝ち点13
明星大学 4勝4敗/勝ち点12
順天堂大学 3勝5敗/勝ち点11
法政大学 3勝5敗/勝ち点11
関東学院大学 3勝5敗/勝ち点11
埼玉工業大学 2勝6敗/勝ち点10
東京成徳大学 1勝7敗/勝ち点9
立教大学 1勝7敗/勝ち点9
※今年度のリーグは勝ち点方式で争われる。勝者に2点、敗者に1点、棄権・没収の場合は0点、新型コロナウイルス関連で活動休止となった場合は不戦敗となり勝ち点1、対戦校に勝ち点2が与えられる。同率の場合はゴールアベレージ、当該チーム間の勝ち点など、大会が定める方式で順位を決定する。