【2022関東リーグ2部】全勝対決で駒澤大を下し、江戸川大が単独トップ(第4節/2022.9.6)

2022関東リーグ
19点、スリーポイント3本の江戸川大#17大川。主将として頼れる安定感がある。今リーグはガードにも挑戦している。

競り合いの続く2部リーグ、第4節の注目・無敗同士の戦いは、江戸川大が駒澤大を下し、4試合を終えた時点で単独首位に立った。その下に1敗で駒澤大・山梨学院大・東洋大が続く。

2部リーグはテンポのいい点の取り合いとなる試合が多いだけに、気を抜くと競り合いに持ち込まれる展開が多い。まだ序盤戦ながら、上位チームも気が抜けない試合が続いている。

江戸川大がリバウンド、ディフェンス力で駒澤大の攻撃力を遮断

江戸川大駒澤大の戦いは、駒澤大の持ち味を出させなかった江戸川大が終始リードを握った。

駒澤大は前日の関東学院大戦では入った外のシュートが、この試合では入らない。江戸川大は#1ジャキテェ(3年・F)の高さを活かし、シュートに、リバウンドにと存在感を放ち、#17大川(4年・G)がアシスト、シュートでも見せてリードする。駒澤大は相手の高さとディフェンスに乱され、立ち上がりはミスが続いた。しかし、Qの半ばからシュートが入り始め、#3田中(2年・PG)が起点となってオフェンスを仕掛け、最後はスリーポイントを含む連続シュートで21-20と1Qは1点差。2Qもワンゴールをめぐる戦いが続く。江戸川大はゾーンを使って駒澤大の足を止め、ターンオーバーから攻めに転じていく。駒澤大は#20齊藤(2年・SF)がオフェンスリバウンドやミドルシュートで得点をつなぐが、速い展開につなげようとする分、ミスも増えていく。一方、残り3分で江戸川大は#17大川のスリーポイントで10点差にまで差を広げた。しかしここから駒澤大#18髙橋(4年・SF)が3連続得点。1分間で8点、2点差にまで縮める活躍を見せた。前半は江戸川大リードの42-36。

江戸川大#1ジャキテェは25点9リバウンド。豪快なダンクも決めた。

追う駒澤大は3Q、ようやく外が入るようになってくると、3連続のスリーポイントで50-49の1点差に迫った。しかし江戸川大は焦らずにディフェンスを続け、シュートも安定。すると再び点差は開き、#14郷原(3年・SG)、#13大出(2年・SG)のシュートも決まって70-56と引き離し3Q終了。4Qは江戸川大がリードを守って試合を進める。駒澤大は最後まで攻めていくが、差は縮まらず90-73。江戸川大はディフェンスを主体に崩れず、シュートでも安定感を示し単独トップに。

4Qで法政大の逆襲にあうも山梨学院大が逆転勝利

山梨学院大法政大戦は、後半に法政大が調子を上げて終盤は接戦に持ち込んだ。前半はシュートの決定力を欠き、インサイドの高さはあるものの、ゴール下を決めきれないシーンが目立った法政大。39-26と13点のビハインドで後半に入る。

鋭いドライブで攻め込んだ法政大#3今池は12点。

しかし3Qになると次第に法政大の動きが良くなり、リバウンドを獲得できるようになってくる。それに呼応するように攻撃もアグレッシブになり、次々に決めて50-46と4点差で4Qに入り、さらにギアが上がる。#74長橋(3年・C)のオフェンスリバウンド、#8石田(2年・SG)のスリーポイントに、#23堤(2年・SF)のシュート、さらにはターンオーバーから#11岡部(2年・SG)の速攻で一気に追い上げ、残り5分に遂に逆転。さらには#67武内(3年・SG)のターンオーバーから#3今池(3年・PG)が速攻に走って、リードを4に広げた。しかし山梨学院大も#67武内、#64山田(3年・PF)の勝負強いスリーポイントが連続で決まると、残り3分で再びリードを奪い返し、#2カボンゴ(3年・C)のブロックも出て、ディフェンスでも粘る。法政大は速い展開でシュートに持っていき、#23堤の合わせで残り2分で同点。これに対し、山梨学院大も外のシュートでリードを奪い返す。法政大はディフェンスで粘り、残り1分からチャンスを得るが惜しくもターンオーバーに。残り時間わずか、2点リードの山梨学院大は、9.4秒で得たフリースローを#67武内がきっちり決めて4点差。法政大は最後のオフェンスチャンスを得たものの、シュートまで行けずに67-63で試合終了となった。

山梨学院大は#68高橋が要所でシュートを決めた。

法政大の執拗なディフェンス、複数のビッグマンが揃う高さに後半は苦しんだ山梨学院大。ターンオーバーから走られ、ディフェンスで後手に回る部分が見られたが、勝負際のシュートが決まった。法政大は1勝目ならず。前半の消極的なプレーが惜しまれる。

東洋大は競り合いを制し、順天堂大は昨年のリベンジに成功

関東学院大と対戦した東洋大は1Q、リードから入るものの15点で得点がストップ。その間に関東学院大に逆転されるが、2Qには持ち直し前半は40-37。後半はリードを保つが4Q終盤終了間際、残り11.6秒で77-74まで迫られる。しかし最後は#14長野(2年・SG)がフリースローを得て、78-74で逃げ切った。東洋大は3勝目、関東学院大は2勝。

東洋大は#14長野が19点、#33秋元が21点10リバウンドと奮闘。

前節で山梨学院大に破れた順天堂大は、1Qから得点力を発揮して10-25とリード。さらに、2Qに入ると#13中川(3年・SF)の4連続得点で16-33のダブルスコアにまで差を広げた。明星大もコツコツ追い上げ、最後は#3小口(4年・PG)のシュートで35-39と4点差に縮めて前半を終える。しかし3Q、順天堂大が6本のスリーポイントを沈め、ディフェンスでも奮闘すると、明星大はここで一気に引き離され、4Qも順天堂大が次々にシュートを決めて最後は56-80で2勝目をあげた。

昨年は延長戦となったこのカード。1点差で明星大が劇的な勝利をあげたが、今回は順天堂大に軍配が上がった。

昨年は接戦をいくつも落とし1勝に終わったが、今年は早々に2勝目をあげた順天堂大。下級生主体なのは昨年と同じだが、この1年での成長が感じられる。

【勝敗】2022. 9.6 第4節終了時点

江戸川大学  4勝0敗/勝ち点
駒澤大学   3勝1敗/勝ち点
山梨学院大学 3勝1敗/勝ち点
東洋大学   3勝1敗/勝ち点
関東学院大学 2勝2敗/勝ち点
順天堂大学  2勝2敗/勝ち点
上武大学   2勝2敗/勝ち点
明星大学   2勝2敗/勝ち点
立教大学   1勝3敗/勝ち点
東京成徳大学 1勝3敗/勝ち点
埼玉工業大学 1勝3敗/勝ち点
法政大学   0勝4敗/勝ち点

※今年度のリーグは勝ち点方式で争われる。勝者に2点、敗者に1点、棄権・没収の場合は0点、新型コロナウイルス関連で活動休止となった場合は不戦敗となり勝ち点1、対戦校に勝ち点2が与えられる。

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