【2022関東リーグ2部】第17節の首位対決で江戸川大が首位奪還、18節の勝利で1部昇格を決定(2022.10.22.23/第17・18節)

2022関東リーグ
江戸川大#17大川のシュートに仲間が駆け寄った。

2部リーグも残りわずか。10月22日の第17節では2位の江戸川大が1位の山梨学院大に勝利し、首位に返り咲いた。また、その翌日の18節に勝利して17勝1敗。この時点で江戸川大の創部初の1部昇格が決まった。

まためまぐるしく順位が入れ替わっている4位争いは、毎試合ごとにめまぐるしい変動が起こり、まだ見えない状態が続く。

第17節・江戸川大が4Qの逆転劇で山梨学院大にリベンジし首位へ

2部リーグの1位2位は山梨学院大江戸川大が頭一つ抜けてひた走ってきたが、22日の第17節で直接対決を迎えた。1巡目は山梨学院大が大量リードで勝ったこのカード、2巡目は後半にドラマが待っていた。

立ち上がりは山梨学院大のシュートが面白いように入った。ディフェンスでも江戸川大を抑えると江戸川大はほとんど得点できず、1Qは16-7。2Qも引き続き山梨学院大のペースで進み、#46河田(3年・SF)のシュートが面白いように入って、一時は20点の差がついた。江戸川大は#17大川(4年・G)のシュートやフリースローで粘るが、前半は40-24。

3Q、山梨学院大はディフェンスでファウルが嵩みはじめ、オフェンスでも得点が停滞。タフショットが増えていくが、それでも好調の#46河田がシュートを決めていく。江戸川大はここからエンジンがかかり、動きがよくなってくると、#14郷原(3年・SG)のスリーポイント、#10坂本(3年・PG)の速攻など、持ち味が出てくる。江戸川大は#46河田がこのQのほとんどの得点を挙げるが、ほかが伸びない。江戸川大は#31河野(1年・SG・東海大相模)も好調で、フリースローを獲得して一気に差を縮め、このQ29得点で58-53と迫った。

山梨学院大は#46河田が得点を牽引。

4Q、守られてオフェンスが重い山梨学院大はスリー頼みが続く。それでも#64河田、#90野溝(2年・PG)が勝負強く沈めて再び差を開く。しかしディフェンスで踏ん張る#5後藤(4年・PG)がファウルトラブルとなり、オフェンスでもミスが続くと、再び追い上げられた。江戸川大は前半落ちていたシュートがどんどん入っていき、#1ジャキテェ(3年・F)のスリーポイントが決まると、残り4分で同点に追いつく。ここからは互いに譲らない展開となるが、山梨学院大は#67武内(3年・SG)が守られ、#46河田のシュート精度が落ちてきて苦しくなる。江戸川大は#17大川のスリーポイントで流れを持ってくると、#10坂本がドライブを仕掛けて山梨学院大のディフェンスを連続で突破し、一気に引き離して73-85。強敵を破り首位に立った。

前半と後半は逆の展開になり、ディフェンスで我慢し、最後まで攻撃的にアタックした江戸川大に最後に流れがきた。山梨学院大はマークの厳しい#67武内に変わって#46河田が抜群のスピードとアウトサイドの高いシュート力で23点を決めるが、終盤はチームでオフェンスが組み立てられず、全体的に足が止まってしまった。

江戸川大は勝負所で#1ジャキテェのスリーポイントが決まった。内外できるフォワードゆえに、ディフェンスを翻弄できるのが強み。

【INTERVIEW】「負けているときにこそ、チャレンジャー精神を大切に」#10坂本亮雅(江戸川大・3年・PG)

リーグを通し、主力の一人としてゲームを引っ張っている。スピードを活かした鋭いドライブが大きな武器で、山梨学院大のディフェンスの間を縫って何度もドライブを決めた。#17大川、#1ジャキテェとともに、チームを乗せるには欠かせない存在。この試合では18得点とチームハイを記録し、チームに勝利を引き寄せた。

─山梨学院大との首位を争う大事な試合を勝ちきりました。

山梨学院大には1巡目は大差で負けています。自分たちは2部で優勝し、1部に上がることを目標にしているので、この試合は絶対に負けられない試合でした。最初の出だしが悪くて自分たちが思うようにプレーできなかったんですけど、やっていくうちに緊張が解けて、チームが一丸となっていけた事がよかったと思います。

─追い上げていく中で坂本選手のドライブがかなり効果的でした。

自分の持ち味がドライブだったり、アシストだったりというところなので、できてよかったです。前半の差は何が駄目だったかというと、みんながドライブに行けていませんでした。そこで自分が突破口を開こうという気持ちで攻めて行った結果です。

─ここまでのリーグ戦、手応えはどうですか。

今の4年生は、リーグ戦の22試合というのを経験している唯一の学年です。3年生の自分はそれを知らなかったので、初めての22試合ある舞台でこういう経験ができるということが、非常にありがたいと思ってやってきました。チーム自体もリーグ戦を通して成長できているので、このまま流れを切らさずにいきたいです。チーム一丸となってチャレンジャー精神を忘れずに、このまま頑張りたいと思います。

─チームとして成長できているのは、具体的にどんな部分ですか?

コート外でもコート内でも、みんながトークできているところです。今日も20点差とか離れたときに、自分たちの気持ちが落ちてしまっていたところがあったんですが、そういった苦しいときにこそ声を出そうとしています。今日、そういうことができたところに成長を感じています。負けているときこそチャレンジャー精神を忘れちゃいけないということが、リーグ戦を通してできるようになってきた。それがチームとしての成長だと思います。

─1部への手応えは感じますか。

はい。でも山梨さんに勝って終わりじゃありません。まだまだ続いていくことなので、1部という目標を見るのではなくて、目の前の相手を倒すということだけを目標にして、1試合1試合戦っていくだけです。その結果が1部へとつながります。それを忘れずに、そしてまた、4年生のためにも最後まで精一杯頑張りたいと思います。

【勝敗】2022. 10.23 第18節終了時点

1位       江戸川大学          17勝1敗/勝ち点35
2位       山梨学院大学       16勝2敗/勝ち点34

—————自動昇格ライン——————-

3位       東洋大学              13勝5敗/勝ち点31
4位       駒澤大学              10勝8敗/勝ち点28

—————入れ替え戦進出ライン———-

5位       順天堂大学          10勝8敗/勝ち点28
6位       法政大学              9勝9敗/勝ち点27
7位       関東学院大学       8勝10敗/勝ち点26
8位       上武大学              7勝11敗/勝ち点25

—————入れ替え戦進出ライン———-

9位       明星大学              7勝11敗/勝ち点25
10位      東京成徳大学       4勝14敗/勝ち点22

—————自動降格ライン——————-

10位      立教大学              4勝14敗/勝ち点22
12位      埼玉工業大学       3勝15敗/勝ち点21

※今年度のリーグは勝ち点方式で争われる。勝者に2点、敗者に1点、棄権・没収の場合は0点、新型コロナウイルス関連で活動休止となった場合は不戦敗となり勝ち点1、対戦校に勝ち点2が与えられる。同率の場合はゴールアベレージ、当該チーム間の勝ち点など、大会が定める方式で順位を決定する。

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