【2022関東リーグ1部】長き2ヶ月半の戦いを終え、白鷗大が関東大学1部リーグ初優勝(第26戦/2022.11.6)

2022関東リーグ
白鷗大の網野監督が高々と宙に舞った。

関東大学1部リーグは最終日を迎えた。

8月20日に始まった1部リーグは、過去最大の14チームによる26試合。天皇杯ブレイクを挟みつつ、過去最長かつ最多の試合をこなしてきた。今年は春から混戦が予想されていたが、1〜5位まではほとんど差がない状況でリーグは進んだ。戦いが長くなった分、コンディション調整は難しく、特に後半にかけては怪我人も増え、順位争いは激しいリーグとなった。こうしたさまざまなハードルを乗り越え、頂点に立ったのは白鷗大。2巡目の途中で首位に立つと、ライバルを振り切り、初の1部リーグ王者に輝いた。

白鷗大は最終戦で国士舘大を倒し、創部初の1部リーグ優勝

白鷗大は最終戦で優勝決定戦に臨んだ。相手は13位で既に降格が決まっている国士舘大。攻撃力のあるチームに対し、白鷗大の強いディフェンスはこの日も健在。さらに安定したスコアリングで1Q から29-17と相手を圧倒した。国士舘大はシュートを打ってはいくものの、決定力を欠き、リバウンドでも苦戦。#9大滝(2年・SG)や#97関矢(4年・PG)が2桁得点を取るがほかが伸びず。白鷗大は差がついてからはベンチメンバーとプレータイムを分散しながら試合を進め、最後は4年生5人をコートに送り出して93-74。初の1部リーグ優勝を手にした。

白鷗大は最後に#7ギバ、#140磯脇、#27東海林、#33杉山、#35ミサカボの4年生をコートへ。

専修大が日本大を倒し2位に順位を上げてフィニッシュ

最終試合では専修大日本大という、1巡目は延長戦にまでもつれた両者が、ぶつかりあった。スタートで飛び出したのは専修大。日本大は簡単に得点されてしまい、一気に10点以上の差がついた。しかし#12コンゴロー(2年・C)がフリースローやオフェンスリバウンドで粘ってなんとか追い上げ、14-11で1Qを終了。2Qになると#1佐藤(4年・PF)のダンクや#20矢澤(4年・PG)のシュートで日本大が逆転。専修大も立ち上がりは得点が止まったが、我慢して#13クベマ(3年・C)のフックや#44米山(3年・PF)のオフェンスリバウンド、さらには#13クベマの豪快なブロックで対抗して再びリードを取り戻す。前半は差がつかず27-25の専修大リードで終了。

3Qの立ち上がり、日本大はディフェンスから相手のミスを誘い、#8陳岡(3年・SG)のドライブに、#12コンゴローの速攻ダンクが炸裂。しかし専修大も慌てずに返し、シーソーゲームは続く。均衡が崩れたのはQの半ばあたり。専修大がディフェンスから盛り返し、着実に差を広げていく。ダメ押しのように#10喜志永(4年・PG)のスリーポイントが決まると専修大が10点のリードに。そして9点差で入った4Qは専修大が得点を畳み掛けて一気に15点近い差がついた。日本大も食い下がるが、決めれば決め返され、追いつけず。また、アウトサイドの確率が上がって来ず、持ち味を活かしきれない。64-56で専修大が勝利し、最後に2位に順位を上げた。ベスト4入を狙った日本大は惜しくも5位。

戦い終えて肩を組む専修大#16淺野と#44米山。専修大は最後の3試合で大東文化大、白鷗大、日本大にしぶとく戦いことごとく勝利。

日本体育大が最終戦で東海大を下す

2位を守りきりたい東海大の最終戦は、難敵の日本体育大。センターの#10張(4年・C)、#7前野()が欠場している状況で、いかにゴール下で#35ムトンボ(2年・C)を食い止めるかが課題だったが、立ち上がりからインサイドで#35ムトンボに相次いで得点されてしまい、25-10と出遅れた。2Q以降は徐々にディフェンスが締まって簡単にはプレーさせないようにするが、得点では爆発しきれず、差が詰められないままフィニッシュとなり73-62。日本体育大は#35ムトンボが34点22リバウンドと数字で圧倒した。チームは怪我人を出しながら一時は沈んだが、最終的には8位。東海大は3位で大会終了となった。

#35ムトンボと#23小川の両エースは怪我で欠場がありながら、圧倒的なプレーでチームを牽引。ベンチもにぎやかにコートの選手を盛り上げ、最後は8位まで順位を戻した。

青山学院大は拓殖大を破り、白星でシーズンに膜を下ろす

インカレ出場枠のない自動降格チームにとって、この日がシーズンの最終戦となる。14位の青山学院大拓殖大相手に最後の戦いを堂々とプレーし、勝利でシーズンを締めくくった。

出足からアグレッシブだった青山学院大は、下級生を中心に好調に得点を重ねて前半大きく32-47と差をつけた。後半、拓殖大は離されかけても#46益子(4年・SF)が粘るなどして一時は5点差にまで追い上げるが、再び青山学院大が引き離し、安定して試合を進めた。そして勝利が見えた最後の時間、この1年間チームを支えてきた2人の4年生、主将の#6菅野(4年・C)と#20和田(4年・PF)をコートに立たせ、70-80で試合終了。2勝目となる星を最後にチームで勝ち取って引退する2人へのはなむけとし、応援席からは温かい拍手が降り注いだ。

青山学院大は勝利で最終戦を終え、#6菅野や#20和田ら、メンバーが抱き合った。苦しいシーズンだったが、常に笑顔を絶やさずチームを鼓舞した菅野と、プレーでチームを引っ張った和田の姿が印象的だった。

【勝敗】2022.11.6 全26節終了

1位  白鷗大    22勝4敗/勝ち点48
2位  専修大    21勝5敗/勝ち点47
3位  東海大    20勝6敗/勝ち点46
4位  大東文化大  19勝7敗/勝ち点45
5位  日本大    19勝7敗/勝ち点45
6位  筑波大    15勝11敗/勝ち点41
7位  中央大    14勝12敗/勝ち点40
8位  日本体育大  14勝12敗/勝ち点40
9位  神奈川大   9勝17敗/勝ち点35
10位 拓殖大    9勝17敗/勝ち点35
11位 明治大    8勝18敗/勝ち点34(2部4位との入れ替え戦へ)
12位 早稲田大   6勝20敗/勝ち点32(2部3位との入れ替え戦へ)
13位 国士舘大   4勝22敗/勝ち点30(2部自動降格)
14位 青山学院大  2勝24敗/勝ち点28(2部自動降格)

※今年度のリーグは勝ち点方式で争われる。勝者に2点、敗者に1点、棄権・没収の場合は0点、新型コロナウイルス関連で活動休止となった場合は不戦敗となり勝ち点1、対戦校に勝ち点2が与えられる。同率の場合はゴールアベレージ、当該チーム間の勝ち点など、大会で定める方式で順位を決定する。

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