【2022関東リーグ1部】白鷗大が大差を覆し、大東文化大を下して首位浮上(第18節/2022.10.15)

2022関東リーグ
実力は五分。激しいディフェンス勝負になった白鷗大と大東文化大の一戦。

第18節、19節の2試合はB1茨城のホーム、アダストリアみとアリーナでの開催となった。18節は順位の近いチーム同士の対戦が白熱。3位の白鷗大が2位の大東文化大を下して専修大と同率になり、直接対決で勝利しているため、一気に首位に躍り出た。しかし1〜5位は差のない争いのため、この先の対決次第でまだ簡単に入れ替わる状況だ。

この日は中盤から下位まで細かく順位が入れ替わった。

交互に主導権を握り合う中で、白鷗大が最後に勝利をもぎ取る

同じ14勝3敗で順位を争う大東文化大白鷗大の対戦は、1巡目で最後の最後まで競り合い、1点差で大東文化大が勝利したカード。2巡目の退散もクォーターごとに互いの波が入れ変わる、読めない試合となった。

1Qは大東文化大のディフェンスの圧力が強く、白鷗大はシュートチャンスがほぼ掴めない。大東文化大は白鷗大のディフェンスを縫って得点を重ね、3-21と大量リードに成功する。2Qになると今度は白鷗大がディフェンスから大東文化大のミスを誘い、得点を重ねて差を縮めていくと、#0関屋のスリーポイントが最後に決まり、24-29と5点差にまで戻して前半終了。

白鷗大は#0関屋の2本のスリーポイントが大きかった。

3Q、白鷗大はその勢いのままに追いつき、逆転する。大東文化大は#34バトゥマニ(3年・C)のファウルトラブルで苦しくなり、次第に引き離されて49-40の9点のビハインドを背負う格好になってしまった。4Q、互いに激しいディフェンスの応酬が続く中、大東文化大は#21富山(2年・PF)が積極的に攻め、残り2分に追いつき、逆転に持ち込む。しかし残り1分半、残り約1分でまたも#0関屋のスリーポイントが流れを断ち切り、白鷗大がリードで1点先行。残り時間、大東文化大は#7高島(4年・SG)の起死回生のスリーポイントが決まらず、また#12中村(4年・PG)のレイアップは惜しくも24秒オーバーのコール。残り時間にフリースローを得ていった白鷗大が62-57。18点差をひっくり返し、激しい戦いを制した。

白鷗大はこれで専修大と勝敗数で並んだが、1巡目の対戦で勝利しているため、首位にジャンプアップ。大東文化大は1巡目の東海大への敗戦が響き4位へ。

大東文化大は#21富山で追いつくが、最後の勝負所で競り負けた。

国士舘大との競り合いは、中央大のエース#21渡部が最後に流れを引き寄せる

9勝の中央大と3勝の国士舘大は、前半から得点の取り合いに。中央大がリードして試合が進むが、2Qになると国士舘大のシュートが当たり始め、差はわずかに。3Qも互いに得点の応酬が続いて52-56と中央大リードで入った4Q、国士舘大が1点差に迫る55-56となってから、互いに点が決まらない時間が長く続いた。どちらも決めきれない中、勝負の鍵を握ったのは残り5分半からの中央大#21渡部(4年・SF)のプレー。攻めてフリースローをもらい、またバスケットカウント、スティールからのシュートで一気に中央大の流れにすると、64-72で国士舘大を振り切り勝利。4連敗を断ち切った。この日は筑波大の敗戦で再び順位を一つ上げ、6位へ。国士舘大はディフェンスが良く、ゾーンで中央大の攻撃をよく防いだが、最後に振り切られた。

22得点、最後はチームを勝たせる活躍を見せた中央大#21渡部。

拓殖大は#42益子が牽引し最後まで勢いを持続して神奈川大に競り勝つ

8勝の神奈川大と5勝の拓殖大の戦いは、最後まで点を取り合う試合となり、4Qまで互角の戦いが続く。神奈川大は#25向(3年・PF)が欠場する中、試合途中に#5保坂(2年・SG)も負傷退場するなど、主力が欠けていく。また拓殖大も激しい競り合いの中で#35加藤(2年・SF)、#74小森(2年・PG)がファウルアウトし、互いに無傷ではいられない状態で終盤に入った。拓殖大は#24ユセフ(3年・C)が35点13リバウンドと奮闘し、#42益子(4年・SF)がチームを盛り上げるアウトサイドを連発するなどリード握るが、神奈川大も負けじと決め返し、最後はワンゴールを争う状態に。しかし、神奈川大は残り1分を切ってからの逆転シュートを決められず、83-80で拓殖大が6勝目。これで同率に並んだ明治大を上回り、再び10位に返り咲いた。

3×3の代表活動で先週は欠場した拓殖大#42益子。彼が決めるとチームも盛り上がる。

【勝敗】2022.10.15 第18節終了時点

1位       白鷗大   15勝3敗/勝ち点33
2位       専修大   15勝3敗/勝ち点33
3位       東海大   14勝4敗/勝ち点32
4位       大東文化大 14勝4敗/勝ち点32
5位       日本大   14勝4敗/勝ち点32
6位       中央大   10勝8敗/勝ち点28
7位       筑波大   9勝9敗/勝ち点27
8位       神奈川大  8勝10敗/勝ち点26
9位       日本体育大 8勝10敗/勝ち点26
10位      拓殖大   6勝12敗/勝ち点24

—————入れ替え戦進出ライン———-

11位      明治大   6勝12敗/勝ち点24
12位      国士舘大  3勝15敗/勝ち点21

—————自動降格ライン—————–

13位      早稲田大  3勝15敗/勝ち点20
14位      青山学院大 1勝17敗/勝ち点18

※今年度のリーグは勝ち点方式で争われる。勝者に2点、敗者に1点、棄権・没収の場合は0点、新型コロナウイルス関連で活動休止となった場合は不戦敗となり勝ち点1、対戦校に勝ち点2が与えられる。同率の場合はゴールアベレージ、当該チーム間の勝ち点など、大会で定める方式で順位を決定する。

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