【2022関東リーグ1部】強烈な“盾”同士の戦いは、1点差で大東文化大が白鷗大から逃げ切る(第5節/2022.8.28)

2022関東リーグ
大東文化大#7高島を#39アブドゥレイがハグ。高島は18点、アシスト4。最後にミスはあったがチームは勝ちきった。

1部リーグ戦は開幕から10日で5試合目を迎えた。

この日白熱したのは、4連勝中の白鷗大と、2敗はついたものの力のある大東文化大のライバル対決。これに1点差で大東文化大が勝利し、白鷗大が遂に1敗。全勝チームは日本大と専修大の2校となった。この2チームは、ここから強豪との戦いが始まっていく。連勝をどこまで伸ばせるかに注目だ。

1部リーグはここからスケジュール的に最大の山場を迎える。8月31日(水)、9月2(金)、9月3日(土)、9月4日(日)と、7日間で4試合を行うという、ほとんどトーナメント戦のような日程だ。さらにその翌週も週末は3連戦。選手たちは気力・体力も限界に近づくはず。これをいかに乗り切っていくかが、前半戦のハイライトといえる。

白鷗大はゲーム最後のチャンスを活かせずついに1敗目

白鷗大大東文化大、大学界を代表するディフェンシブなチーム同士の戦いは、激しい盾がぶつかり合うように、1Qから7-7という守り合いのロースコア展開。2Qになるとようやく大東文化大は#3塚本(1年・PG・北陸学院)のジャンパーを皮切りに、アウトサイドが入ってくる。しかし白鷗大もこれに呼応するように外を決め、付かず離れず前半は20-24の大東文化大リード。

3Qも互いに激しく守り合い、決めあって43-46で4Qに入る。#35ミサカボ(4年・PF)のスリーが決まれば#7高島(4年・SG)が決め返した立ち上がり、白鷗大は#78佐藤(1年・PG・福岡第一)のスティールが決まると、ようやく1点差に詰め寄る。しかし大東文化大は#39アブドゥレイ(1年・C・中部第一)のオフェンスリバウンド、#4菊地(3年・SG)の好ディフェンスもあって、流れを作り、#21富山(2年・PF)のスリーポイントが決まって差を7点に広げた。残りは約3分、このリードを維持したい大東文化大だったが、オフェンスでミスが続き、この間に白鷗大がフリースローでじわじわ詰め寄る。残り17.4秒、白鷗大は#78佐藤がフリースローを1本決め59-61と再び差を縮めたあと、ボールをカットして走り、残り1.9秒でフリースローを獲得。倒れ込んだためにこれを#20根本(2年・G)が代わりに打つが、決まったのは1本で60-61。リバウンドは白鷗大に出るが、最後に放ったシュートが決まらずタイムアップ。熾烈な守り合いを大東文化大がリードを守りきり、1点差でしのいだ。

大東文化大は前日に拓殖大に破れて2敗となっていたため、決して負けられない試合だった。白鷗大はこれで初の黒星となった。

新人インカレで高確率のスリーポイントを決めた#3塚本のシュートが、リードのきっかけになった。

明治大が日本体育大に勝利して3勝目、神奈川大は2連勝

日本体育大明治大の対戦は、メンバー変更のあった日本体育大が苦しい戦いを強いられた。日本体育大は前日の試合で#35ムトンボ(2年・C)、#23小川(3年・PG)が負傷して欠場となり、スタメン2名を欠いた戦いになった。対する明治大は、前日の試合で#21田邉(3年・SF)が専修大の選手との接触で流血退場していたが、こちらは治療を行い、包帯を巻いての出場となった。大黒柱の不在でサイズの下がった日本体育大は、リバウンドで苦戦。明治大が試合開始からリードを奪った。日本体育大は後半、終始10点ほどを追いかける形となるが、明治大のディフェンスに阻まれて簡単に得点はならず。明治大は#24勝山(4年・SF)、#7伊藤(2年・PF)らがシュートを好調に決め、70-58で3勝目をあげた。

明治大#24勝山が22得点のチームハイ。このリーグ戦ではシュートが好調に決まっている。

第4戦でそれぞれ1勝目をあげたチーム同士、負けられない戦いとなった神奈川大拓殖大の戦いは、神奈川大がリードして進んだ。

神奈川大は立ち上がりから激しいディフェンスを仕掛け、2Qになると何度も拓殖大のターンオーバーを誘うと、内外のシュートも気持ちよく決まってこのQだけで32得点の猛攻。後半もこのリードを保っていった。しかし4Q半ば、オフェンスの足が止まりがちになると、前日の早稲田大戦同様、追い上げられる形になる。15点を追う拓殖大は、残り6分から#24ユセフ(3年・C)が踏ん張り連続得点。#35加藤(2年・SF)のドライブや#42益子(4年・SF)のオフェンスリバウンドで一気に差を縮め、残り3分で5点差に迫る。追われる神奈川大は攻めあぐねてなかなか1本が決まらないが、残り1分半、アンスポーツマンライクファウルで得たフリースローを#34工藤(4年・SF)がきっちり決める。その後は落ち着きを取り戻し、最後は#25向井(3年・PF)がベンチを盛り上げるダンクをリングに叩き込み、再び引き離して最後は79-65。神奈川大が2連勝となった。

神奈川大#25向井が最後にダンク。ベンチも湧いた。

【勝敗】2022.8.28 第5節終了時点

専修大   5勝0敗/勝ち点10
日本大   5勝0敗/勝ち点10
白鴎大   4勝1敗/勝ち点9
中央大   4勝1敗/勝ち点9
日本体育大 3勝2敗/勝ち点8
東海大   3勝2敗/勝ち点8
大東文化大 3勝2敗/勝ち点8
明治大   3勝2敗/勝ち点8
神奈川大  2勝3敗/勝ち点7
国士舘大  1勝4敗/勝ち点6
拓殖大   1勝4敗/勝ち点6
筑波大   1勝4敗/勝ち点6
青山学院大 0勝5敗/勝ち点5
早稲田大  0勝5敗/勝ち点5

※今年度のリーグは勝ち点方式で争われる。勝者に2点、敗者に1点、棄権・没収の場合は0点、新型コロナウイルス関連で活動休止となった場合は不戦敗となり勝ち点1、対戦校に勝ち点2が与えられる。

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