2部リーグは10月1日で1巡目を終え、2巡目に入っている。上武大が新型コロナウイルスの影響で2試合を棄権する不運もあったが、その他は大きな影響を受けずに進んでいる。
2位までは1部へ自動昇格、4位までに入れば入れ替え戦に進出、また下位は3部降格・入れ替え戦圏内のため、2巡目の争いは後半に向けて1部同様に負けられない戦いとなっている。
首位・山梨学院大、2位に同率で江戸川大、3位に東洋大が続く
第13節終了時点での概要は以下になる。
第6節からトップに立ち続けるのは山梨学院大。チャレンジャーでありながらも春シーズンは3月の新人戦、トーナメントともにベスト8入り。そのため、2部復帰年でありながら、追われる存在として各チームからのマークは厳しい。しかし緒戦こそ落としたものの、それ以降は連勝街道を走っている。2巡目緒戦では、リーグ開幕戦で落とした東洋大戦にも勝利した。
エース#67武内(3年・SG)を筆頭に、コートに立つ全員が攻守に優れ、#5後藤(4年・PG)、#90野溝(2年・PG)など、試合ごとにさまざまな選手が活躍している。全体ではサイズはさほどないが、#2カボンゴ(3年・C)に加え、#1ブバカーン(4年・C)、#15ンジュンバエ(1年・C・高知中央)の3名のインサイド陣を抱えるのも強みだ。
続く2位の江戸川大は首位の山梨学院大に破れたのみで、連勝を続ける。高さはもちろん機動力もある#1ジャキテェ(3年・PF)、安定感のある#17大川(4年)を中心に、#10坂本(3年・PG)、#14郷原(3年・SG)、#13大出(2年・SG)など、さまざまな選手をまんべんなく使う。ディフェンスもよく、大崩れしないチームだ。
3位の東洋大は序盤で主力が離脱する試合があったものの、そこで崩れず大事な試合を勝ちきってきている。ディフェンスがよく、今季から出番が増えてきた#11先崎(3年・C)、#33秋元(3年・PF)、といったインサイド陣が身体を張ってゴール下でプレー。上位にくらいついている。2巡目は山梨学院大、順天堂大に敗れて現時点では4敗となったが、まだ3位はキープしている。
4位争いが激化、法政大・駒澤大・順天堂大がデッドヒート
3位、4位の争いは熾烈だ。駒澤大が3位に位置していたが、1巡目終盤から2巡目序盤にかけて黒星が続き、第13節では下位から順位を上げてきた法政大に惜敗。さらには順天堂大にも勝敗で追い越され、13節終了時点では6位に転落。法政大が4位、順天堂大が5位へと浮上した。しかし3位から7位は星の差は最大2のため、ここからの1戦1戦で順位は簡単に入れ替わることが可能。まだ結果はわからない。
駒澤大は全員スリーポイントが打て、高い機動力で速いトランジションから得点を重ねるオフェンス力が魅力だ。ここから再び立て直せるかが注目になる。4位に上がってきた法政大は連敗スタートを切ったが、少しずつ調子を上げてきた。攻撃力の高いガード、インサイドには2m級の選手が豊富で、リバウンドは強い。このまま4位圏内にとどまれるか、勝負のときだ。
シュート力が持ち味の順天堂大も粘って勝ちをつないでいる。特に2巡目に入って駒澤大を延長で、また3位の東洋大にも勝利したのが大きい。昨年は下級生主体で苦戦したが、チームとしての成長を感じられるリーグ戦になっている。また、関東学院大は駒澤大と同率に並んだ。まだ上位へのルートは充分残っており、ここからの戦いが重要だ。
差はついてきたが、現段階では順位については1試合ごとに変わる可能性も大きい。1部へ向け、また3部への降格回避のための戦いはまだ道半ばだ。
【勝敗】2022. 10.8第13節終了時点
1位 山梨学院大学 12勝1敗/勝ち点25
2位 江戸川大学 12勝1敗/勝ち点25
—————自動昇格ライン——————-
3位 東洋大学 9勝4敗/勝ち点22
4位 法政大学 8勝5敗/勝ち点21
—————入れ替え戦進出ライン———-
5位 順天堂大学 8勝5敗/勝ち点21
6位 駒澤大学 7勝6敗/勝ち点20
7位 関東学院大学 7勝6敗/勝ち点20
8位 上武大学 5勝8敗/勝ち点18
————–-入れ替え戦進出ライン-———
9位 明星大学 5勝8敗/勝ち点18
10位 立教大学 2勝11敗/勝ち点15
—————自動降格ライン——————-
11位 埼玉工業大学 2勝11敗/勝ち点15
12位 東京成徳大学 1勝12敗/勝ち点14
※今年度のリーグは勝ち点方式で争われる。勝者に2点、敗者に1点、棄権・没収の場合は0点、新型コロナウイルス関連で活動休止となった場合は不戦敗となり勝ち点1、対戦校に勝ち点2が与えられる。同率の場合はゴールアベレージ、当該チーム間の勝ち点など、大会が定める方式で順位を決定する。