2部リーグ19節、前節で創部初の1部昇格を決めた江戸川大に続き、この日は山梨学院大がやはり創部初の1部行きを決めた。
一方、この日は上位チームが脅かされる試合が続いた。江戸川大は法政大相手に終盤まで競り合いを展開。最後は流れを掴んだが何度も追い上げられる試合だった。3位の東洋大は10位の東京成徳大に苦戦。僅差ではあるがあと少しがと届かず痛い敗戦となった。順位は変わらず3位。また、4位入りを狙う順天堂大も11位の立教大にリードされた。4Q半ばになんとか逆転して逃げ切ったが、あわやという展開だった。
山梨学院大が19試合目で1部昇格を決定
山梨学院大は最下位の埼玉工業大と対戦。激しくマークにくる埼玉工業大ディフェンスに対して1Qは重い出足となった。ディフェンスが突破できず何度も速攻に走られてしまうと、1Qは14-12。それでも山梨学院大はベンチメンバーも積極的に使いつつ、じわじわ調子を上げると、2Qで#46河田(3年・SF)や#67武内(3年・SG)の得点で約10点のリードをつける。後半は安定してリードを守り、さらに広げていった。埼玉工業大は徐々に運動量が減ってきてシュートも決められなくなっていくと、差をつけられてしまい最終スコアは57-86。
山梨学院大はこの勝利で創部初の1部昇格を決めた。3年前、現4年生が上がってきた2部リーグで全敗して3部に戻り、その翌年は新型コロナウイルスの影響で3部オータムカップを優勝しながらも、2部昇格のチャンスが得られないという不遇な時期を過ごした。しかし今季目覚ましい活躍で春から話題をさらうと、リーグ戦では狙い通り見事1部への道を開いた。
法政大が何度も追い上げて粘るが江戸川大の勝負強さが上回る
前節で1部昇格を決めた江戸川大の対戦相手は、4位圏内への復帰を狙う法政大。自力での4位以内は難しいが、残りの全ての試合に勝つのは最低条件。しかし試合の出だしは江戸川大に簡単に得点され、6-20と18点差をつけられてしまう。2Qになると、シュートの調子が上がってきた法政大は、#11岡部(2年・SG)や#9黒木(3年・F)#3今池(3年・PG)らが次々と得点。残り4分で2点差にまで追い上げた。江戸川大は得点が止まっていたが、ここから#10坂本(3年・PG)がアタックし、ドライブやスティールなど3連続得点で再び点差を10に。最後は23-34として前半を終えた。
3Q、引き離されるかのように見えた法政大だが、再びここから粘りを見せ、やはりQの半ばから詰め寄っていくと、残り3分に逆転に成功する。しかし最後は江戸川大が決め48-51と3点リードで最終Qへ。
最終Qは、お互いに譲らない展開となった。法政大は#8石田(2年・SG)の勝負強いスリーポイントで同点にして粘るが、インサイドでオフェンスが展開できず、少しずつ苦しくなる。江戸川大はリバウンドを取ってからの速攻や、全員でオフェンスリバウンドを広い、少しずつ試合を支配し始めると、残り4分半から流れを掌握。法政大のシュートの精度が落ちてきてこぼれたボールを拾って得点につなげていく。残り約1分、点差は5。法政大はファウルで流れを切りながら3点差まで縮めるが、追いつけず63-68。江戸川大は負ければ2位転落だっただけに、危ないところ。法政大は棄権もあった中での試合ながら、粘りを見せた。
【勝敗】2022.10.26 第19節終了時点
1位 江戸川大学 18勝1敗/勝ち点37
2位 山梨学院大学 17勝2敗/勝ち点36
—————自動昇格ライン-——————
3位 東洋大学 13勝6敗/勝ち点32
4位 駒澤大学 11勝8敗/勝ち点30
—————入れ替え戦進出ライン-———
5位 順天堂大学 11勝8敗/勝ち点30
6位 法政大学 9勝10敗/勝ち点28
7位 関東学院大学 9勝10敗/勝ち点28
8位 上武大学 7勝12敗/勝ち点26
—————入れ替え戦進出ライン———-
9位 明星大学 7勝12敗/勝ち点26
10位 東京成徳大学 5勝14敗/勝ち点24
—————自動降格ライン——————-
11位 立教大学 4勝15敗/勝ち点23
12位 埼玉工業大学 3勝16敗/勝ち点22
※今年度のリーグは勝ち点方式で争われる。勝者に2点、敗者に1点、棄権・没収の場合は0点、新型コロナウイルス関連で活動休止となった場合は不戦敗となり勝ち点1、対戦校に勝ち点2が与えられる。同率の場合はゴールアベレージ、当該チーム間の勝ち点など、大会が定める方式で順位を決定する。