今年の李相佰盃チームは轟と下山、2名のスモールガードを生かしてスピーディで攻撃的なバスケットを展開することも一つの目標だった。
網野HCによれば「早い展開で松本(#21)、大舘(#33)にスリーポイントを打たせる意識がガードとしてあったし、轟にスペースをあげてフィニッシュできるような形も状況状況で組み合わせてできていた」と評価する。
特に最終戦では轟のアシストから生まれた得点が多く、一定の成果があったことは確かだ。ただ、最初の2戦は勝ちにつながらなかったことで本人としては「まだまだ足りない」という感覚も強い。
この先は大学に戻っての活動となるが、続く秋冬シーズン、ともに代表メンバーとなったチームメイトたちと東海大の底上げをしつつ、個人としてどこまでレベルアップできるかも問われる。
─3試合が終了しました。どのような感覚ですか。
「自分の持ち味が出せたとは言えない3日間でしたが、チームとして成長したところはありますが、個人としてもチームとしても足りない部分や課題が見つかった3日間だったかなと思います」
─3日間でどのような課題が見つかりましたか?
「ドライブに行けたりはしていたんですけど、シュートは上にあげて打ったんですけど精度が悪かったところがありました。強度はもちろん、アシストでのタイミングが合わずにパスミスになったり、フィニッシュのところとなんかはもう少し仲間のタイミングなんかを理解してやらないといけないなと感じました」
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─アシストに関しては最終戦の武藤選手(#60)との合わせはかなりうまくいきましたが、ああいうのをもっと出したかった感じですか。
「そうですね。武藤はいつもすごくいいところにいてくれるので、彼の良さを引き出すのがポイントガードの仕事だと思います。そこを常に引き出せなかったのはすごく悔しいです。一人一人の持ち味を出させていくのがこれからの役割として重要です。東海大に戻っても佐藤(#6)のような感覚の近い選手がいるので良さを引き出したいです」
─日韓の学生同士で戦うという李相佰盃は他にはない大会だと思います。どのような感想があるでしょうか?
「海外の選手とやれることは本当に滅多にないことです。海外のレベル、そして自分たちと同じ年代がどういうレベルでやっているのかということを確認できましたし、まだまだ日本は足りないという感覚もあります。フィジカル面、技術、シュート力で劣っているところがあるので、そこは韓国相手というだけではなく、世界に通用するために努力しないといけないなと思います」
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─Bリーグにはアジア枠があり韓国の選手もプレーしていますし、今の日本のバスケット界は世界が身近になってきています。その場所を目指す中でどんなふうにやっていかないといけないなと思いますか?
「自分はスピードが持ち味なので、どの国の人たちにもその部分で負けてはいけないと思います。そこにしっかり自信を持ってやることと、あとはスリーポイント、シュートですね。河村勇輝さんや富樫勇樹さんはBリーグで小さくてもスリーポイントをクイックスリーで決めていきます。そういうところは真似していかないといけないです」

─学生世代の代表としての活動は、轟選手にとってはこれで一区切りになります。この先は大学チームでの成長や強化を追求していくことになります。
「自分と翔里(#10十返)と友(#6佐藤)は国際試合の経験を自チームに戻ってそれを還元していくのが役割です。そこは学年関係なく、翔里も友もどんどん発言だったりをしてほしいですし、自分もチームのために全力を尽くして、どんどん高いレベルに持っていけるように頑張りたいと思います」
─東海大が高いレベルを保ち、大学世代を引っ張る一角で居続けることが重要だと思います。
「陸さんが退任されましたが、自分たちは入野さんの下で陸さんの意志を引き継ぐディフェンス・リバウンド・ルーズボールを体現しないといけないですし、東海は日本の大学バスケを背負っていると思ってやっているので、プライドを持って、練習から負けないようにやっていく気持ちです」
─一方で、李相佰盃は後輩に引き継がれます。メッセージを。
「毎年言われていることではありますが、入りの部分でやられた課題をどう克服するかです。もっとチャレンジャー精神で戦いにいくことが大事なので、そこを意識して来年は3連勝できるように頑張って欲しいと思います」


