日本体育大学と筑波大学の定期戦、通称・日筑戦が4月17日、日本体育大学にて開催された。昨年に引き続き今回も無観客開催となったが、男子戦と女子戦は配信で多くの人に届けられた。
Jr.戦は前半終了間際に勢いをつけた日本体育大が、後半もリードを保つ
Jr.バーシティ(=Bチーム)戦は、前半は点差がつかない中、終了間際に日本体育大が流れをつかみ、やや抜け出して後半に入ると、3Qは高さのある日本体育大がリバウンドで守りを固め、安定してリードを続ける展開に。筑波大はシュートが決められず、得点が入らず我慢の時間帯が続いた。
4Qは15点以上差をつけられる中、スリーポイントで粘り、10点前後の点差に持ち込んだ。終盤は互いに4年生を出場させ、その活躍があるたびに互いのベンチから歓声が上がった。日本体育大は試合時間残り11秒で#7藤川(4年・C)がフリースローを獲得すると、ベンチも大盛り上がり。そして追う筑波大は最後にキャプテンの#32門冨(4年・PG)がスリーを沈め、タイムアップ。最後は追い上げを見せた筑波大だが、日本体育大が81-74で勝利を決めた。
新シーズンに向けて期待値の高まる、新戦力の活躍が光った男子戦
男子戦は両者欠場者がいる状況での試合になった。筑波大は長期欠場中の#11横地、#2木林が引き続きプレーできない中、#2栗林、#19間山も不在。対する日本体育大学も#35ムトンボが欠場となり、高さ面では劣る布陣で対戦に臨んだ。
立ち上がりは#85藤村(4年・C)のシュートで筑波大が先制。日本体育大はリバウンドが取れず攻めあぐねる出だしに。筑波大は#21篠山(4年・SG)の個人技、#92中田(4年・PG)のスリーポイントなどで抜け出すと23-12と11点リードで1Qを終了。2Qになると1年生をコートに投入し、#5岡川(1年・PF・北陸)、#13岩下(1年・PG・福大大濠)、#1福田(1年・SF・中部第一)、#41大澤(1年・SG・福大大濠)などが積極的に得点を重ねて引き離した。終盤になって日本体育大はディフェンスからターンオーバーを狙い、立て続けに早い展開に持ち込むと4連続得点。18点差から最後は8点差まで追い上げ、39-31で前半終了。
後半3Q、要所で上級生が得点し、筑波大のリードで進むが、大きくは引き離せず。日本体育大は少しずつスリーが入り始め、10点前後の得点差でゲームが進み55-46で4Qに入る。攻撃を積極的に仕掛ける日本体育大は、#26西部(1年・SF・東山)のフリースロー、#23小川(3年・PG)のスリーポイントが入り、開始3分で59-54の5点差にする。しかしここから再び筑波大に返され、#13岩下のスティールも出て再び筑波大が逃げる。筑波大は終盤スタメンに戻し、手堅い守りで日本体育大の追撃を断ち切る。残りの時間で積極的い攻める日本体育大だが、最後は81-70で試合終了。筑波大の勝利で連勝記録を伸ばした。
昨年は互いに1年生が揃わない中での戦いだったが、今回は両者フレッシュなメンバーも見られる試合となった。筑波大は1年生4人ともがポテンシャルを発揮。また、日本体育大は足を使ったプレーで持ち味を見せた。こちらは支柱だった井出が卒業したあと、どのような選手が試合に絡んでくるのかが一つの楽しみになる。
ともにこの春はコロナ禍の影響を受けることになり、日本体育大は3月上旬の新人戦を辞退、筑波大も3月末のホームゲーム中止があり、その後は代表活動に選手を派遣しながらの新チーム作りとなっている。月末からスタートする関東でいう3冠の一つ、トーナメントが目前に迫ってきたが、ここからさらにパフォーマンスが高まることを期待したい。
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