李相佰盃 日・韓大学代表バスケットボール競技大会 (以下李相佰盃)に向けた第二次強化合宿(4月10〜12日)が行われた。
メンバーは15名に!二次の強化合宿からはディフェンス面も意識
一次合宿に参加した22人の候補は二次合宿で15人に絞られた。
【一次合宿と轟選手(東海大)、下山選手(早稲田大)のインタビューはこちら】
この先はこのメンバーでチームを固め、プレーの精度を高めていく段階に入る。公開された11日午後の練習ではディフェンスに注力した練習が繰り返し行われた。
練習の始まりはビデオでの振り返りから。一次合宿の最終日のビデオから、ディフェンスの動きで修正したいところを露口アシスタントコーチ(大阪産業大学)、網野ヘッドコーチ(白鷗大学)から伝えていく。「ディフェンスは基本的なことができているか」(網野HC)であり、同時に「練習の中でも競い合いができるように」と、強度の高い内容を求めて練習に入った。

この日の練習で印象に残ったのはコミュニケーションの部分。「プレーについて大声でトークすること」はもちろん、声やプレー中のサインなど常にチームメイト同士で“シグナル”を出すようにと指示が出たが、チームディフェンスを高めるためにはコミュニケーションは必須のものだけに、随時注意の声が飛んだ。さらには5対5になるとプレーの節目節目でハドルを組んでしっかり話し合うことも促されていた。こうした積み重ねがチームワークやプレーの連携の強化につながっていく。
練習後半の5対5はハーフコートからオールコートへと徐々に切り替わっていくとともに、プレーの強度も増しヒートアップ。怪我にも気をつけるようにとコーチたちから声が出るほどに熱のこもった2時間の練習となった。

韓国代表との試合ではインサイドは大きなカギになる。センターポジションで注目の2名に二次合宿の感触を聞いた。
最初からエナジーを発揮してタフにやっていく─境アリーム(白鷗大・4年)

李相佰盃には1年次よりメンバーに選ばれて戦ってきており、最終学年として経験値を活かしたいところだ。
昨年はリーグ戦から存在感が高まり、インカレ優勝には欠かせない活躍を見せた。韓国側は2mの選手が多くメンバーインすることが予想されるため、インサイドでの踏ん張りが問われる。
─二次合宿までの感触はいかがですか?
「いろんな大学のプレースタイルを混ぜながらやることで慣れないとこともまだありますが、求められたことを体現しつつ、自分の役割を果たすことを意識しています。今回の代表ではファイブアウトで外に出ることも多くなっているので、ボール回しについても感覚をつかんでもっと上げていきたいなというところです」
─練習では網野HCが昨年の李相佰盃で韓国のシュートや走られた部分など、相手にやられたプレーに触れていました。二次合宿は韓国によりフォーカスしてきている感じですね。
「韓国はやはり外のシュートが上手いので、それにどれだけ対応できるかということも練習しています。それぞれの選手が自分の強みを考えてプレーすることで、チーム力全体を上げていけたらなとも思っています」
─境選手は1年生時から李相佰盃のメンバーに入っています。ずっと戦ってきて、日本代表で足りていないところはどこだと感じていますか?
「韓国はサイズがあっても動けるので、まずリバウンドをちゃんとボックスアウトして取りきることと、ボールの回りも結構早いので、そこに自分たちも対応するエネルギーがもうちょっと必要だと思っています。気持ちの部分でも、毎回1戦目を落としてしまって結果的に3試合で負け越しているので、最初からエナジーを発揮してタフにやっていくのは大事だと思います。
─韓国の気持ちの強さは皆が口にしますが、いかにそこに負けないかですね。
「日本チームもプレーはもっと強気に行っていいかなっていうところはあります。韓国の方が気持ちが出ているのは確かですが、自分たちももっとアグレッシブにやることはできるはずです。そこをちゃんと見せていきたいです」
─大学のオフシーズンにはB1三河の練習生としても活動していました。どのようなことを学びましたか?
「バスケットボールに対する姿勢が大学よりレベルが高くて、強度はもちろん、バスケをしない時のケアも細かいところまでやっていて勉強になりました。そういったところを白鷗でももっと高いレベルでやれたらなと思います」

─将来を見据えた最終学年になりますが、目指すところは?
「今は5番とか 4番のポジションをやっていますが、プロを目指す上で4番・3番へのポジションアップも意識していきたいです。日本人ビッグマンの需要はあると思うので、外国籍選手とは差別化できる強みを残りの大学シーズンでアピールできたらなと思います」
今年はどうしても勝ちたい─大舘秀太(東海大九州・3年)

将来を期待される200cmのビッグマン。
機動力があって攻撃力の高い東海大九州に在籍。走力があり、アウトサイドから打って出ることもできる。代表では初となる5番ポジションに取り組んでいるが、大会までに精度を高めていこうとしている。
韓国の大学とは遠征でコミュニケーションを交わすことも多く、スタイルも熟知している。これまでの経験をもとにした大会での活躍を期待したい。
─二次合宿の感触を教えてください。
「去年の李相佰盃では3番ポジションだったんですが、今年は5番をやらせてもらっています。セットプレーのときの位置とかも全く違い、日に日に良くなっていると思うんですけど、これからもっと合わせていこうという感じです。高校や大学など自分のチームだとずっと5番ですが、代表で5番をやるのは初めてです。そこに慣れようとしています」
─代表の5番はどう難しいのですか?
「3番だとコーナーなどでわりと止まっている時間があるんですが、代表での5番はスクリーンをはじめ常に動き続けないといけないので、そこは難しいです。それにチーム(東海大九州)だと5人全員で攻める感じですが、代表ではセットが多いのでそのギャップを埋めようとしているところで、コーチにも聞きながらやっています。今年はどうしても勝ちたい。3勝を目指し、最低でも勝ち越しを目標にやっていきます」

─大舘選手は昨年だけではなく、WUBSや関東選抜の遠征も経験しています。東海大九州でも元炳善監督のもとでプレーしているので、メンバーの中では最も韓国がわかっているのではないかと思います。韓国に対しての印象は。
「夏と冬に自チームで韓国遠征に行きます。韓国はやはり1番から5番まで、とにかく全員シュートがうまいイメージで、体も強いです。今年は関東選抜で2月に高麗大とやらせてもらいましたが、すごく強かった。これまでやってきた他の大学とはぜんぜん違う強度で刺激になりました。だけど、韓国の一番のすごさはやはり勝つという気持ちが日韓戦になるとさらに強くなるところです」
─そこに負けないでやりたいですね。大学で3年目はそろそろ将来を見据えていく時期になりますね。目標にしている選手などはいますか?
「長崎のイ・ヒョンジュン選手です。大きくて、走れて、スリーポイントだけではなく2点も取りにいけます。大学の韓国遠征のときに三一(サミル)高校で確か総監督をされているそうなんですが、イ・ヒョンジュン選手のお父さんと話をさせてもらう機会がありました。個人練習の質が全然違うという話で、それを聞いてから自分も個人練習を人の2倍、質も量もあるようにやっています。追いつき追い越せとなれるよう頑張ります」






