【2025関東1部リーグ/REPORT】早稲田大が2度の延長を制し1968年以来、6度目のリーグ優勝に輝く/第20戦(2025.10.26)

2025関東リーグ
優勝を決め、抱き合う早稲田大のメンバーたち。

早稲田大がマジック1に迫っていた第20戦は、明治大との死闘の末に早稲田大が勝利を収め、1968年(昭和43年)以来の優勝を果たした。1部昇格初年度でのリーグ優勝は過去20年ほどを遡ると、2004年慶應義塾大2005年青山学院大が2年連続で果たして以来となる。

下位では中央大が勝利し、筑波大が敗戦したため、順位が逆転。筑波大が入れ替え戦枠内に落ちた。筑波大は1巡目こそまずまずの出来だったが、2巡目は惜しい試合も続き8連敗。残り2試合は中央大、そしてやはり入れ替え戦回避にかける神奈川大との対戦が残り、三つ巴の争いに注目が集まる。

大東文化大のホームゲームは、初日が中央大に61-77で勝利、2日目は日本体育大に85-60で敗戦となり、1勝1敗で終えた。3度目の開催となって学内でも定着しつつあり、今後も盛り上がりを期待したい。

大東文化大は#3塚本が2日とも2桁得点で主将として存在感を見せた。

【勝敗数】第20戦終了(2025.10.26時点)
1位 早稲田大学  18勝2敗
2位 東海大学   16勝4敗
3位 日本体育大学 14勝6敗
4位 白鷗大学   13勝7敗
5位 日本大学   12勝8敗
6位 明治大学   10勝10敗
7位 青山学院大学 8勝12敗
8位 大東文化大学 8勝12敗
9位 中央大学   7勝13敗
—-2部入れ替え戦進出ライン—-
10位 筑波大学   6勝14敗
11位 神奈川大学  5勝15敗
12位 専修大学   3勝17敗


ダブルオーバータイムで明治大を下し早稲田大が歓喜のV

長いリーグ戦も残り3試合、勝てばリーグ優勝が決まるというところまできていた早稲田大は、明治大との息詰まる死闘の末に優勝を決めた。

1Q、早稲田大は外のシュートのタッチがあまりよくないが、2点で稼ぎ#12松本(1年・F)のダンクも決まる。対する明治大もエンジンがかかりきらず、18-22の立ち上がり。2Q、#6三浦(3年・F)、#12松本のスリーポイントで早稲田大はこの試合ようやくスリーポイントの兆しが見えるが、その後は互いに点が止まってしまう。早稲田大は重い展開に足が動かない中、#18岩屋(4年・PG)がそれを断ちきるように攻め、またここぞのスリーポイントを決めてリードを維持する。明治大もリバウンドが取れず、点数が思ったように伸びないまま前半は34-48で早稲田大リードとなった。

ベンチスタートながらアグレッシブに攻めた明治大#5針間。33点の奮闘。

3Q、早稲田大のターンオーバーが続き、明治大は#13湧川(1年・PG・福大大濠)、#5針間(4年・SG)、#60武藤(3年・SF)らがゴール下を決めていくと差がみるみる縮まり、さらに#60武藤のスリーポイントで残り3分、同点に追い付いた。ここから互いに点の取り合いになるが早稲田大は#18岩屋が勝負強いスリーポイントを決める。しかしその#18岩屋は4つ目のファウルを吹かれてしまう場面も。しかし下がらずにそのままプレー続行し、早稲田大はフリースローを獲得してリードを維持していった。

4Q、ミスが続く早稲田大に対して明治大は#91塚田(3年・PF)のスリーポイントでこの試合初めての逆転。しかしすぐさま早稲田大も#5堀(4年・F)が取り返す。さらに#5堀はペイントを攻めて#99石川(2年・PF)をファウルアウトに追い込んだ。僅差の競り合いの中、明治大は#5針間の積極的なアタックや#13湧川のスリーポイントが好調。さらに早稲田大はテクニカルも出てしまうなど、終盤に苦しくなると87-87で試合は延長にもつれ込んだ。

早稲田大は#6三浦がファウルトラブルになる中、#5堀が攻めて30点。

延長戦も点の取り合いになるが残り約3分で早稲田大は#6三浦がファウルアウト。外のシュートはまだ来ず、代わりに#5堀が攻めてフリースローを獲得して主導権を握る流れになるが、明治大は残り12秒で#91塚田のスリーポイントが沈むと98-98の同点となり、試合は再延長へ。

再度の5分、互いに譲らない中、早稲田大はこの試合なかなか決まっていなかったスリーポイントで流れを呼び込んだ。守られてタフショットも多く出ていた中、試合終盤#18岩屋、#12松本のスリーポイントが決まり、またファウルで獲得したフリースローを決めていくことで最後に明治大を突き放し109-113で試合終了。57年ぶりの勝利に歓喜と涙が入り混じる中、選手たちが笑顔で抱き合った。

早稲田大はこの日、東海大戦で面白いように決まったスリーポイントが明治大のディフェンスに封じられ、なかなかきれいな形では打てなかった。またファウルトラブルにも苦しみ、激しいディフェンスにいきにくい状態だったが、#5堀が持ち味のドライブからファウルを獲得し、得たフリースローは12/14と高確率で沈め30点。チーム全体でも27/32のフリースローを決めている。再延長では勝負どころで決まったスリーポイントもさすがだった。

明治大は#5針間が33点、#13湧川が20点、#60武藤が22点で決めるべき選手が活躍し、逆転から延長に持ち込む見事な働きを見せたが、あと一歩が足りない惜しい試合となった。

早稲田大は101回のリーグ戦で通算6度目の優勝。過去5回はいずれも昭和年代(1927年・1928年・1936年・1937年・1968年)。

タイトルとURLをコピーしました