ホームゲームが続く19戦、上位陣は競り合いでも崩れない強さを見せた。
首位の早稲田大は青山学院大と接戦を演じ、2点差で辛くも逃げ切った。2位の東海大も中央大相手に競り合いとなり、こちらは4点差、4位の白鷗大は明治大と5点差という上位チームがことごとく接戦となるが、僅差の勝負を制した結果、順位は変わらなかった。
下位では大東文化大が7勝目で入れ替え戦から一歩遠ざかった。その下では6勝で3チームが並んでおり、残りの4試合で回避をかける。
【勝敗数】第18戦終了(2025.10.19時点)
1位 早稲田大学 16勝2敗
2位 東海大学 15勝3敗
3位 日本体育大学 12勝6敗
4位 白鷗大学 11勝7敗
5位 日本大学 11勝7敗
6位 明治大学 9勝9敗
7位 青山学院大学 8勝10敗
8位 大東文化大学 7勝11敗
9位 筑波大学 6勝12敗
—-2部入れ替え戦進出ライン—-
10位 中央大学 6勝12敗
11位 神奈川大学 5勝13敗
12位 専修大学 2勝16敗
大東文化大が神奈川大に大差で勝利し7勝目
11位の神奈川大と9位の大東文化大は1勝差。入れ替え戦進出ライン付近で苦戦が続いている。その両者の対戦は明暗が分かれた。1Qからゲームを支配したのは大東文化大。インサイドでは#39アブドゥレイ(4年・C)の高さが生き、内外ともにオフェンスが好調。スリーポイントのタッチもよく次々と沈んだ。神奈川大は前節同様立ち上がりが重く、ミスも頻発で得点が伸びない。1Qは13-28と大東文化大がリードするとそのまま2Qも引き離して27-46と前半で大きく差が開いた。3Qは余裕のある大東文化大がさらに引き離し30点近い差がつくが、神奈川大も粘って追い上げ20点ほどに戻す。しかしそこから先は縮めることができず61-84。

手に汗握る接戦は日本大がホームの筑波大から逃げ切る
筑波大はホームゲームの2戦目に日本大を相手に迎え、最後まで接戦を繰り広げた。
序盤から筑波のディフェンスがよく、#0髙田(1年・SF・福大大濠)のスリーで1Qから流れに乗る。日本大はタフショットが続き、セカンドメンバーに変えてプレスを仕掛けるが、筑波大も#1福田(4年・F)のスリーポイントが決まり追い付かせない。日本大は#21西村(3年・PF)、#99下地(4年・PG)がスティールを狙ってルーズボールに絡み粘って16-15。
2Qの頭は点の取り合いになる。筑波大は#11北條(2年・PG)が2本のスリーポイントでチームを沸かせると、日本大は#7新井(4年・SF)がゴール下、スリーポイントで本領発揮して逆転に成功。筑波大は徐々にシュートの精度が落ちてくる中、フリースローでついていくが、日本大のオフェンスが勝り前半は33-41。

3Q、日本大は#23ボロンボ(3年・C)がゴール下でフィジカルの強さを発揮して得点していく。筑波大は#3黄(4年・SG)、#0髙田のスリーポイントで食らいつき、ディフェンスでも粘って追い上げると6点差にして49-55。
4Q、#34小田(2年・SG)のスリーポイントで序盤に筑波大は3点差に迫るが、#99下地のスリーポイントで日本大も逃げる。筑波大はプレスを仕掛け、#25ルカパンチエ(3年・PF)のバスケットカウントや#3黄のシュートが決まり、開始4分半で再度3点差に迫った。しかしここから日本大も譲らずブロックやリバウンドで奮闘を見せていく中、筑波大は#1福田のスリーで食い下がり残り41.5秒、#7井伊(1年・PF・早稲田実業)のスリーポイントが決まり66-68と2点差に。さらに#3黄のドライブが外れたのを#25ルカパンチエがオフェンスリバウンドで押し込み残り13秒で68-68と遂に同点に追いついた。日本大はここから#13泉(4年・SG)がドライブを仕掛けて残り2.2秒でフリースローを獲得。筑波大の応援団から大きな声が巻き起こる中、1本目は外すが2本目を決めて68-69。筑波大はタイムアウトを取って最後のオフェンスにかけるが、ボールを持った#7井伊がディフェンスに囲まれターンオーバーとなると、最後に大きく放り投げられたボールがネットに吸い込まれ、68-72で日本大が接戦を制した。

筑波大はディフェンスに集中力があり、スリーポイントも高確率で決まったが、2Qに逆転されたあと上回ることができなかった。追いつく粘り強さはあり、欠場者が続く中でも上位相手にしぶとく戦っているが、ここに白星がついてきていない。大東文化大の勝利で9位へと後退して入れ替え戦にも黄信号だが、下級生のプレーがチームに勢いをもたらしており、残り4試合粘りきれるにかかる。

日本大はエース#7新井が23点で2Qの引き離しに役目を果たし、#13泉が積極的なアタックでゴール下をねじ込み21点。スリーポイントに当たりがこない中2点で返し、またディフェンスでも踏ん張りを見せた。現在5位だが3位とは1勝差。残り4試合でまだ上を狙える状態にある。

吉田憲司前監督より引き継ぎ今季より指揮を執る仲澤翔太監督はスポンサーをはじめ、観客も含め大勢の人たちのサポートに感謝した。

#13岩下とともにダブルキャプテンを務める#41大澤祥貴主将が「頑張れたのはみなさんのおかげ」と試合後に挨拶。





