19、20戦もホームゲームが続く。優勝決定に向けさらには入れ替え戦進出チームも決まってきて下位チームの戦いぶりにも注目が集まり、終盤戦はどの試合もヒートアップしている。早稲田大は2位の東海大を押さえて大勝し、あと1勝で優勝が決まる状況になった。
大東文化大はホームゲームで勝利、また3位・日本体育大、4位・白鷗大らは競り合いになるが振り切って勝負強さを見せた。
【勝敗数】第19戦終了(2025.10.25時点)
1位 早稲田大学 17勝2敗
2位 東海大学 15勝4敗
3位 日本体育大学 13勝6敗
4位 白鷗大学 12勝7敗
5位 日本大学 11勝8敗
6位 明治大学 10勝9敗
7位 青山学院大学 8勝11敗
8位 大東文化大学 8勝11敗
9位 筑波大学 6勝13敗
—-2部入れ替え戦進出ライン—-
10位 中央大学 6勝13敗
11位 神奈川大学 5勝14敗
12位 専修大学 3勝16敗
早稲田大が20本のスリーポイントで東海大に圧勝
首位の早稲田大と2位の東海大の直接対決に多くの人が注目した一戦、試合は開始から早稲田大がスリーポイントの雨を降らせた。
早稲田大は1Qの序盤から#0下山(3年・PG)、#7堀田(4年・SG)のスリーポイントが決まり、面白いようにシュートを沈める得意の展開に持ち込んだ。東海大は#25ムスタファ(2年・C)のインサイドの強さはあるが、全体的にはシュートタッチが悪い。早稲田大のシュートに守りも対応できず1Qで37-17と引き離された。早稲田大は#6三浦(3年・F)が早々に2ファウルし、チーム全体でじわじわファウルが増えていく。東海大は2Qにディフェンスを締め直して#10ルーニー(3年・SG)が#2轟(3年・PG)のスリーポイントが決まって点数的には持ち直す。早稲田大はややタフショットが増えてきたがそれでも前半で60-41というハイスコアゲームになった。

後半3Q、ここで早稲田大は再びギアを上げ、このQに31点を叩き出す。スリーポイントは3Qまでで18本を記録。東海大も返していくが4Qも点を積み上げる早稲田大に対して入れても返される状況が続き20点の差は縮まらないまま110-90で試合終了となった。
早稲田大のスリーポイントは20/40と確率50%。#0下山・#12松本が5本、#3堀田が7本をはじめ、東海大のディフェンスをものともせず決めていった。早稲田大はこの勝利で57年ぶりの優勝まであと1勝、優勝に向けて「気負いはない」という選手たちが伸びやかなプレーで頂点を掴みに行く。東海大も90点をマークしたものの点の取り合いでは早稲田大が上をいき、主導権を握れないままの40分となった。早稲田大との対戦成績は2敗となり、残り試合で仮に勝敗が並んだ場合でも上回ることができず順位は早稲田大の結果待ちという状況になった。

専修大が気迫あるプレーでホームゲームを勝利で飾る
ホームゲームの専修大は、筑波大相手に気持ちのこもったプレーを見せた。専修大は1Q、#31松野(4年・SG)のスリーポイントが連続で決まり、#91土屋(3年・G)のスリーポイント、さらには#44アピア(2年・C)や#31松野のダンクで一気に抜け出し25-15。2Qも専修大の勢いは続き、#2高橋(4年・PG)のスリーポイントや#44アピアのバスケットカウントで差を開く。筑波大はタフショットが多くなかなか得点が伸びず、Q半ばには20点ほどの差がついた。しかしここから筑波大は#13岩下(4年・PG)を中心にシュートを決め、また専修大の確率も落ちてくると最後は#7井伊(1年・PF・早稲田実業)のスリーポイントで44-36と差を縮めて前半終了。
3Q、序盤は筑波大が得点を重ねて8点差にまで縮めるが、専修大はそこで崩れずにディフェンスで踏ん張ると筑波大が失速。点が取れなくなり9-22と差がついてしまう。4Qも筑波大のオフェンスは好転せず苦しいシュートが続いた。その間に専修大が着実に得点を重ね、最後は4年生を全員出場させて55-84。専修大がホームの声援を受けて3勝目をあげた。

専修大はこの日は立ち上がりから勢いがあり、エースの#31松野が20得点、#91土屋が21点で貢献。後半は応援席から自然に湧き上がったディフェンスコールに押されるように踏ん張りを見せた。既に入れ替え戦は決まっているが、2巡目になって粘り強さが増しているだけに、いい形でリーグ戦を終えたい。
筑波大は復帰間もない#13岩下がさすがの勝負強さを見せたが、後半には専修大の気迫に押された。この日は中央大も負けたために順位は動かなかったが、残りの試合に中央大、神奈川大戦を残し、入れ替え戦を回避するために最後の集中が問われる。

派手な演出こそなかったが、他部活の仲間の応援も多く、後半は自然と大きなコールが巻き起こった。試合後は観客席の応援に笑顔で応えた。

