今季のキャプテンを務め、ガードとしても要所で活躍を見せる。個の能力に優れた選手が多く、チーム全員で戦うのが今年の明治大のスタイル。意識的に強化してきたディフェンスの良さもあって、今年は春からスプリングトーナメントで3位、そして新人インカレでも3位に食い込んだ。
リーグ戦でも序盤は好調な立ち上がりを見せたが、それは全員が一致団結できているからと千葉は言う。リーグ全体では連敗した時期もあるが、昨年より順位を上げて7位。チーム一丸で最後のインカレはさらに上を狙いたい。
日替わりで活躍する選手が出てくるのが今のチームの良さ
─このリーグ戦はチームとしての感触としてはどのように感じていますか?手応えがある状態でしょうか。
「過去数年のリーグ戦と比べたら、勝敗数的には勝っている部分もあるので、前半はチーム全体としてはいい雰囲気ができています。やっぱりスプリングトーナメントの結果(3位)や新人インカレの結果(3位)というところに驕らず、1試合1試合、あくまでチャレンジャーだという精神を持って浮足立つことなく試合に取り組めているところが今のチームのすごくいい点だと思います」
─春の結果が良いと余裕を持ってしまうこともあるかもしれません。でもそうなるようなことはなかったということですか?
「あの結果で自信がついたのは間違いないんですが、かといって自分たちを過信することなく、チーム全体として足元を見られていると思います」

─ではリーグ戦に入るまでもいい練習をして入れたということなんですね。
「練習は良かったと思います。何より今年はディフェンスの部分で昨年までと違った強度で日頃から取り組んでいるので、それがいい方向にいっている理由だと思います。リーグ戦も序盤は平均60点台の失点で抑えられているので、そこが白星につながっています」
─去年や一昨年ぐらいだとシュートが得意な選手がクラッチタイムに一発集中で力を出すというような試合も多かったと思いますが、今年はディフェンスから地道にやる感じでカラーが違っていますね。
「今年は本当に全然ガラッと違う雰囲気になりました。下級生たちもすごく上手な選手たちがいっぱい入ってきて勢いがありますし、上級生もやっぱりチーム全体というところにフォーカスしています。自分個人の活躍だけじゃない、チーム全体を見てやっていこうと取り決めているので、そういったところが日替わりで活躍する選手が出てきているところになっているんだと思います」

粘って戦い抜くのがスタイル。4年生全員で支え合っていく
─今年はそういうスタイルに自然となったのか、意識してなったのかどちらでしょうか?
「自然となっていったというか、やはり去年までは平松さんがチームを引っ張ってくれましたが、今年はゲームをコントロールする選手もいない状態でした。そういった中でシーズンのはじめに、Tシャツにも書いてあるんですけど、“Strength in Numbers”という、これはTシャツにも入れている言葉ですが、意味として数による強さというところをスローガンにして、チーム全体の結束力というところを意識して取り組んできました。それが日替わりで活躍する選手が出るようになっている理由です。リーグ戦なのでいい調子で勝ったり、負けたりというところはどうしても出てくると思うので、そういったところで連敗しないとか、本当に苦しい時間帯にチーム全体で粘り続けて最後まで食らいついていって、最後に勝てるようなチームになっていくことがポイントだと思っていますし、リーグ戦全体を通してチームとしてひと回りもふた回りも成長していくことが大事だと思うので、勝った試合も負けた試合も、しっかりと自分たちの中で受け止めて、粘り強く戦っていきたいです」
─確かに例年以上のしぶとさがあるチームのように思えます。
「たくさん点数を取れるチームではないので接戦になるケースがすごく多いんですけど、その中で粘って粘って頑張っていきたいなというふうに思っています」
─全員がやるというチームで千葉選手がキャプテンですが、頼りになる存在といえば誰になりますか?
「バスケットのプレー中は、針間(#5)も声かけて引っ張ってくれますし。ベンチにいると、白澤(#3)だったり、山岸(#51)だったり、家永(#34)だったり、本当に4年生全員がチームを引っ張っていく意識があります。僕は一応キャプテンという立場にいるんですけれども、みんなでチームを引っ張って4年生みんなが協力してくれているので、同期みんなの存在がチームを引っ張っていくうえで支えになっています」

※インタビューは第7戦終了時に行いました。
千葉天斗(ちば たかと)
180cm/79kg/PG
仙台大附属明成高


