早稲田大の優勝が既に決まり、最後の注目は残りの順位決定、中でもどのチームが入れ替え戦に行くのかに注目が集まる最終週、中央大・筑波大・神奈川大の中から中央大が1勝の条件をクリアして入れ替え戦を回避。既に決まっていた専修大に続き、筑波大と神奈川大の入れ替え戦行きが決定した。
【勝敗数】第21戦終了(2025.11.1時点)
1位 早稲田大学 19勝2敗
2位 東海大学 17勝4敗
3位 日本体育大学 14勝7敗
4位 白鷗大学 14勝7敗
5位 日本大学 12勝9敗
6位 明治大学 9勝12敗
7位 大東文化大学 9勝12敗
8位 青山学院大学 8勝13敗
9位 中央大学 8勝13敗
–2部入れ替え戦進出(決定)–
10位 筑波大学 6勝15敗
11位 神奈川大学 6勝15敗
12位 専修大学 3勝18敗
リードを守りきった中央大が入れ替え戦回避を決める
筑波大対中央大は中央大が1勝で入れ替え戦回避、筑波大は2勝が入れ替え戦回避の条件となる状況でスタートした。
1Qは互いに守りあってシュートチャンスがなく開始5分はほぼ両者得点がなかったが、#5石口(3年・SG)や#15坂口(3年・SF)のスリーが決まった中央大が残り1分半で9点リードになる。筑波大は#6副島(3年・C)、#14坂本(3年・SF)がシュートファウルをもらってなんとか追い上げるが、中央大は残り0.9秒から#15坂口のバスケットカウントで9-17とリードした。2Q、足が止まりがちの筑波大はオフェンスが重い。中央大も早い展開はなかなか出せないが、小回りが効き、アウトサイドの強さを活かし、筑波大のターンオーバーやガードを起点にパスを回してからのスリーポイントを決め、引き離していくと前半は34-25。
3Qも筑波大は守られてゴールが割れない。中央大は#5石口と#15坂口が引き続き好調で筑波大は10点から先が詰められないまま38-49で3Qを終えた。4Q序盤、筑波大は#0髙田(1年・SF・福大大濠)のスリーで食い下がる。守っても中央大のシュートも落ちてきてリバウンドが確保できるようになり互いに点の取り合いの時間となるが、#1福田(4年・F)がペイントを攻めてのバスケットカウントや#14坂本もポストを押し込み、さらに#1福田のシュートで残り約5分で筑波大が4点差にまで縮めた。しかし守ってさらに差を詰めたいところが、ここから先は決めきれないシュートが続く。中央大は#3高山(3年・PG)がディフェンスを抜いてレイアップを決めると再びリズムに乗り、65-56で試合終了。この結果により、中央大が入れ替え戦を回避、筑波大と神奈川大の入れ替え戦行きが決まった。
中央大は得点が伸びない中、リングに向かう強い姿勢で筑波大ディフェンスを抜いていき、タフショットがよく決まった。筑波大は立ち上がりからボールが止まる時間帯が長く、思い切りのいいシュートにいけなかった。筑波大が2部との入れ替え戦に進むのは2010年以来。

神奈川大が追いつかれてから粘りを見せて明治大に勝利
入れ替え戦進出が決定した状態で神奈川大は明治大との一戦に臨んだが、勢いあるバスケットで前半は神奈川大のペースで進んだ。ディフェンスがよく、ベンチメンバーもいいプレーでリードを維持すると35-28で前半終了。明治大は単発のシュートメインで終わった。3Qも神奈川大のリードだが、じわじわ点差を縮めた明治大は残り4分半に#91塚田(3年・PF)のスリーポイントでついに逆転。ここから神奈川大はシュートが決めきれず、明治大は早い展開で3連続の得点を取ると一転、リードを開いた。しかし神奈川大も粘って4Qの序盤に追い付くと互いに点を取り合い、長く同点の時間が続く。残り5分に#3山本(4年・PG)のレイアップや#99三村(1年・C・日本航空)のフリースローで再び神奈川大リードの展開になると、#21小林(2年・C)のゴール下をはじめ#3山本のスリーポイントがダメ押しのように決まり逃げ切って70-64。
神奈川大はこれで6勝目。最終戦で同じ6勝の筑波大と対戦し、最終順位が決まる。

大東文化大が終始勢いのある攻守で勝利し7位にアップ
大東文化大と青山学院大も勝てば順位が逆転する重要な一戦。1Qは競り合う展開ながら大東文化大は#39アブドゥレイ(4年・C)の高さが生きるシーンが多い。青山学院大は2Qに#12広瀬(3年・SF)、#3新井(4年・PG )、#77芦田(3年・SG)らのシュートで追い上げるが最後に#39アブドゥレイに決められ前半は46-34。
3Q序盤、#17北條(2年・SF)、#12広瀬のスリーポイント、#23加藤(4年・C)のフリースローで追い上げると、#3新井から#35オドゲレル(4年・SG)への速攻の合わせ、さらに#35オドゲレルのスリーポイントで流れに乗って差を縮めていく。大東文化大はディフェンスを締めて再び10点程度の差に戻すが、青山学院大も粘り、#77芦田のスリーポイントが終盤に決まると58-57と1点差に迫って4Qに入った。そこからは競り合いが続くが、#3塚本(4年・PG)、#12中村(2年・SG)のスリーポイントで大東文化大が均衡を破る。さらに#12中村の速攻からのダンクに#3塚本のスリーポイント、#5廣岡(4年・SG)のスリーポイントのバスケットカウントが決まると一気に20点近い差がついた。青山学院大はこのQ5点に終わり、大東文化大は怒涛の攻撃で82-62と大差をつけた。
この結果で大東文化大が7位、青山学院大が8位と順位が逆転した。大東文化大はリーグ途中勝ち星がなかなか増えず停滞した時期もあったが、終盤は勢いもついてきた。青山学院大は中盤位をキープしつつも2巡目は連敗が続いている。しかし上位チーム相手の接戦も多く見せる1部復帰初年度となっている。



