2部リーグは首位を走る江戸川大が第14戦で東洋大に敗戦。2敗がついた状況で第15戦は山梨学院大と2敗同士、勝った方が首位という状況での対決になった。立ち上がりから山梨学院大のペースで試合が進み、山梨学院大が15試合を終えた時点でトップに立った。また国士舘大は拓殖大を下し4位に浮上した。
2部は6位以下が上位と4勝以上離れており、上位の争いはほぼ5位以内のチームの争いになりそうだ。ただ、下位チームが上位チームを倒す試合も起こるため、最後まで油断がならない。
【勝敗数】第15戦終了(2025.10.12時点)
1位 山梨学院大学 13勝2敗
2位 江戸川大学 12勝3敗
3位 法政大学 12勝3敗
4位 国士舘大学 10勝5敗
5位 拓殖大学 10勝6敗
6位 上武大学 6勝9敗
7位 関東学院大学 6勝9敗
8位 順天堂大学 6勝9敗
9位 東洋大学 6勝9敗
10位 明星大学 5勝10敗
11位 駒澤大学 4勝11敗
12位 立教大学 0勝15敗
国士舘大が拓殖大に勝ち入れ替わりで4位に
下から順位を上げてきていた国士舘大は、反対に首位から4位まで順位を落としていた拓殖大と対戦。前半からリードする展開となった。1Qは13-10と差がない展開から、2Qに国士舘大が爆発。このQで34得点を稼ぎダンクも出る勢いで応援席も盛り上がる。拓殖大はシュートが決まらず前半は27-44と差がついた。
3Qも国士舘大のオフェンスに勢いがあるが、拓殖大はディフェンスでの粘りが見えてくる。すると4Qはたびたび国士舘大からターンオーバーを奪い、差を縮めていくと残り2分半で20点ほど差があったところから8点差にまで追い上げた。国士舘大はフリーフローを獲得して加点していき、拓殖大は#9白石(3年・PG)のオフェンスリバウンド、#23宮平(3年・PF)のスリーポイントで最後まで粘るが追いつくことはできず66-75で国士舘大が勝利。この結果で国士舘大が4位にジャンプアップとなった。

順天堂大が初勝利を狙う立教大の追撃をかわす
順天堂大と立教大の戦いは、前半は互いに点の取り合いになり互角の勝負になるが、3Qに順天堂大がディフェンスで立教大を抑え、またオフェンスではスリーポイントやペイントアタックで10点差をつける。立教大は4Q、#21田中(3年・SF)のシュートで追い上げるが、順天堂大もタフショットを粘り強く決めて追いつかせない。残り5分かから点差が4点程度で攻防が続くが、残り2分で#21田中のスリーポイントが決まり立教大が1点差に迫った。しかし順天堂大も返し、残り1分をきって再び点差は4。ファウルゲームに突入するが順天堂大が逃げ切り90-82。立教大は初勝利ならず。

2部上位決戦は山梨学院大が江戸川大に勝利し首位に立つ
ともに2敗同士、1位・江戸川大と2位・山梨学院大の戦いは立ち上がりから山梨学院大の攻撃が機能してシュートタッチが好調。またリバウンドも#98スヴェトリシック(3年・C)が抑えて一気に2-14とした。しかしセカンドメンバーに交代するとリバウンドで苦戦。ファウルが続いて流れが悪くなり、江戸川大が反撃。14-18と盛り返して1Q終了となる。2Qの出足は江戸川大のペースになりかけるが、山梨学院大がディフェンスを軸に立て直し、#9齋藤(3年・PF)、#5中村(3年・PG)らが早い展開でゴールを奪い、開始4分で再び10点以上に差を広げた。江戸川大はアタックを続けてフリースローを獲得し、ディフェンスで山梨学院大のオフェンスを停滞させると、31-17の6点差にまで追い上げて前半終了。

後半3Q、再び山梨学院大に流れが傾く。このQ江戸川大は10点に終わってしまい55-41と15点近い差がついてしまう。4Q、点差がさらに開きかかるが江戸川大が守りを固めて反撃にかかり、Qの半ばで#5梶谷(3年・G)のスリーポイントで10点差に詰め寄った。山梨学院大は守られて得点チャンスがなく、攻守の要である#98スヴェトリシックが残り4分半でファウルアウト。しかしこれで得たフリースローを江戸川大#1アデツツ(3年・F)は2本落としてしまう。山梨学院大はここで#9齋藤、#5中村が連続でスリーポイントを沈め、再び引き離す。#70カマレムレマ(4年・C)のブロックも飛び出し最後は64-72。頭から追いつかせることなく試合を展開して勝利した。

山梨学院大は立ち上がりからオフェンスでボールがよく回り、シュート確率が良かった。#5中村21点、#9齋藤16点、#14菅野18点と得点源が仕事を果たし、#98イゴールと#70カマレムレマがインサイドで負担を分け合うなどチームで機能した。
江戸川大は#11髙木がドライブで積極性を見せて19点とするが、1対1が多くなってしまった。怪我から復帰し、秋から大学バスケデビューとなっている#99ロードプリンス(1年・C・藤枝明成)も終盤足を痛めて退場した。
これで山梨学院大は単独首位。江戸川大は痛い連敗で2位後退となった。