ホームゲームに沸く第14戦は、重要な試合が続いた。
1敗で首位を走っていた早稲田大が11位で苦しんでいた神奈川大に敗戦。2敗目がついた。2位・東海大との差はこれで1。1巡目の直接対決では勝利しているため、まだ焦る敗戦ではない。ただし、次の第15戦の早稲田大と日本体育大戦の結果が非常に重要になる。
そして3位の日本体育大も9位の中央大にホームゲームで敗戦。こちらも順位は変わらないが、4位の白鷗大と勝ち数が並び、わからなくなってきた。また、下位では12位の専修大がホームの青山学院大を破り、うれしい2勝目となった。

【勝敗数】第14戦終了(2025.10.11時点)
早稲田大学 12勝2敗
東海大学 11勝3敗
日本体育大学 9勝5敗
白鷗大学 9勝6敗
日本大学 8勝6敗
明治大学 7勝7敗
青山学院大学 6勝8敗
筑波大学 6勝8敗
中央大学 6勝9敗
大東文化大学 5勝9敗
神奈川大学 4勝10敗
専修大学 2勝12敗
※一部のチームのみ15戦終了
明治大が連敗ストップで筑波大に勝利
4連敗中の明治大は徐々に調子を上げてきていた筑波大と対戦。両者一時離脱していた選手たちが戻ってきており、明治大は#5針間、#26山際などが復帰。筑波大も#6副島(3年・C)、#18天内(3年・PG)、#34小田(2年・SG)ら、#16岩下(4年・PG)を除く面々が戻ってきた。しかし筑波大はオフェンス・ディフェンスとも波に乗れず、2Q以降に調子を上げた明治大に簡単に得点されてしまう。明治大は要所で#5針間や#12千葉(4年・PG)らの得点が決まり、76-53で勝利した。

1600人を集めたホームゲームはアーティストのミニライブや交流などイベントも盛り沢山
例年多くの人を集める東海大のホームゲーム。今年は「TOKAIグローカルフェスタ2025」として地域住民に大学を解放するイベントと同日程で、学内がいつも以上のにぎわいを見せる中、総合体育館も四方の観客席はほぼ満席の盛況となった。
第1戦の対戦相手は日本大。1巡目は快勝している相手だが、2巡目も立ち上がりからリードする展開となった。ディフェンスの強い東海大に対して日本大はタフショットも続くが、#23ボロンボ(3年・C)のゴール下や#21西村(3年・PF)のスリーポイントが決まる。東海大は#25ムスタファ(2年・C)が1Qで2ファウルとなるが、大きな影響はなく#2轟(3年・PG)のレイアップも気持ちよく決まるなど、18-25と1Qで7点リードすると、2Qはベンチから出場の#9江川(2年・PF)のアウトサイドが好調。日本大は#13泉(4年・SG)が果敢に攻めていくが、東海大はやはりベンチからの#77直井(3年・SF)のスリーポイントで前半を35-50と大きく引き離して終えた。

後半も東海大の勢いは止まらず。日本大はエース#7新井(4年・SF)が守られて得点ができず、アウトサイドシュートも全体的に低調。このQ5点に終わってしまう。リードしている東海大は全員出場で54-80。気持ちよくホームゲーム初戦を勝利した。

東海大・入野貴幸監督「みなさんの声援のおかげで気持ちよくやらせていただきました。非常にいい練習ができていて、日本大学さんは昨年のインカレ決勝で負けた相手でしたので、非常にいい入りができました。明日は昨年のホームゲームで負けた筑波大学が相手、皆さんのさらなる声援をお願いします」

東海大#14鈴木暉將主将「今日は遠いところまで来ていただき、本当にありがとうございました。今シーズンは一人一人個性あふれる選手たちが揃っています。そういう選手たちが泥臭いディフェンスやリバウンド、ルーズボールで頑張れるチームです。明日の筑波大も甘いチームではないので切り替えてまたやっていきます」
初日の総入場者数は1613名。少し小雨が降るコンディションの中、例年以上の観客が会場に足を運び、ハーフタイムには東海大学吹奏楽研究会も演奏を披露した。
今年のホームゲームは試合終了後にもさまざまな楽しみがあった。まず入場のエスコートキッズを務めた子どもたちからの質問に#14鈴木主将が答えたあと、今回東海大学男子バスケットボール部SEAGULLSの応援ソング「Echoes」をリリースした4人組バンド、irienchy(イリエンチー)がミニライブを開催。会場の観客はもちろん、選手たちもフロアに座って曲を聞く中で3曲を熱唱。また「Echoes」の演奏時には東海大学チアリーディング部FINEが曲にあわせて演技を披露し、会場の一体感を高めた。


最後には選手たちが会場を回り、観客に挨拶。この日はアクシデントで投げ込み用のサインボールが間に合わず、その分会場を3周、4周と何度も周回してファンの声援に応えていた。
