【2025関東入れ替え戦/REPORT】白熱の入れ替え戦、1部入れ替え戦は山梨学院大・国士舘大・神奈川大が先勝/第1戦(2025.11.4)

2025関東リーグ
国士舘大は勢いあるバスケットでまず1勝。ベンチメンバーも含めていいパフォーマンスを見せた。

リーグ最終日から中1日、入れ替え戦がスタートした。

1部から3部は2勝先勝方式で、先に2勝した方が勝利、また、インカレ出場もこの結果で決定する。4部と5部は一発勝負で来季の所属リーグを決める。

1部入れ替え戦は1部の神奈川大、2部の山梨学院大国士舘大がまず1勝をあげた。3部と2部の入れ替え戦は2部の立教大、駒澤大、順天堂大がすべて勝利。2部残留に王手をかけた。

山梨学院大が終始リード、粘る専修大に先勝

1部12位の専修大と2部1位の山梨学院大の第1戦は、1Qから山梨学院大がリード。専修大のディフェンスをかいくぐって得点を重ね、10点ほどのリードを得ながら試合が進んだ。専修大は果敢に攻めるがディフェンスに阻まれ前半は30-44。3Q、山梨学院大は開始2分で大黒柱の#98スヴェトリシック(3年・C)が3ファウルとなりベンチへ。専修大はリバウンドから粘り点差を縮めるが、5分ほど試合が進んだところで得点板のエラーにより試合が中断する事態に。20分ほど経ってようやく試合再開となり、専修大はディフェンスで粘ってスリーポイントも決まり追い上げムードになる。しかし山梨学院大もスリーポイントを返して48-62。

専修大は#18清水が5/9と高確率のスリーポイントで食らいついた。

4Q、専修大はディフェンスをあきらめない。ターンオーバーを奪って連続得点していき、#18清水(4年・SG)のスリーポイントも決まってQの半ばには点差を一桁に。しかし山梨学院大も#14菅野(2年・PG)のフリースローや#70カマレムレマ(4年・C)のゴール下で対抗。再び差を10点以上にする。粘る専修大は残り3分に#36後藤宙(1年・G

・美濃加茂)のスリーポイント、残り2分には#31松野(4年・SG)のシュートで遂に3点差に迫った。タイムアウトで修正をかけた山梨学院大はスペースを作って#14菅野のドライブ、速攻も出た。専修大はファウルで止めていくが追い上げはできず72-84

重要な得点をことごとく決めていった山梨学院大#14菅野。

山梨学院大はターンオーバーが続く悪い時間帯もあったが、最後は#14菅野が勝負どころで決めていき、32得点。専修大は#18清水が5本のスリーポイントを沈めて20得点を挙げたが、捕まえきれなかった。

国士館大が勢いあるプレーを連発し筑波大を破る

1部11位の筑波大と2部2位の国士舘大戦は、立ち上がりは国士舘大がディフェンス、オフェンスともいいリズムでリードして入る。筑波大は最初の1本こそ決まったものの、その後はタフショットが続きリバウンドでも苦戦。一気に10点が開いた。インサイドでは#15ボンゴ(4年・PF)の存在感が大きく、筑波大は#25ルカパンチエ(3年・PF)を入れて高さで拮抗すると、速攻も出て14-18と追い上げた。2Q、筑波大はボールが回り始める。しかし国士舘大は#15ボンゴがルーズボールでチャンスを作り、#70水品(4年・PG)の速攻、スリーポイントなどが続いて再び引き離していく。筑波大は#6副島(3年・C)の2本のスリーポイントでなんとかつなぐが27-43と前半は国士舘大がリード。

国士舘大#70水品は2本のスリーポイントや果敢なアタックで流れを持ってきた。

3Q、#0髙田(1年・SF・福大大濠)の速攻や#14坂本(3年・SF)のゴール下で筑波大が食い下がり、ルーズボールでも意地を見せる。国士舘大はシュートの確率は落ちてきていたが、#31岡崎(2年・SG)の2本のスリーポイントが決まると再び44-55に戻した。4Q、10点から先を縮めたい筑波大だが決めきれないシュートが続く。それでもチャンスを作って#1福田(4年・F)のスリーポイントや#13岩下(4年・PG)から#6副島へのパスを通して残り5分で55-59の5点差に詰め寄った。ここでさらに差を縮めたいところに国士舘大は#88比嘉(3年・PG)のスリーポイントが決まり、再び流れは国士舘大に。59-70で試合終了となった。

筑波大は#6副島が17点で牽引したが、全体では得点力不足の課題がここでも出ている。

国士舘大は2Qを13-25としたのが大きく、さらに4Qに追い上げられたときのスリーポイントが勝利の流れを作った。筑波大は国士舘大のテンポの早い攻撃や#15ボンゴの瞬発力の高いプレーに後手を取った。

神奈川大がスリーポイントとディフェンスで江戸川大を引き離す

1部10位の神奈川大は2部3位の江戸川大と対戦し、1Qは点差のつかない互角の立ち上がり。2Q、神奈川大はセカンドメンバーの時間帯に#15稲葉(3年・PG)の速攻が出てやや抜け出しかけるが、江戸川大も#42八嶋(2年・G)や#5梶谷(3年・G)のシュートが決まり、互いに粘って1本を決め合う展開となる。しかし大きな差はつかず29-26の神奈川大リードで前半終了。

江戸川大は#11髙木がアタックして20得点。

3Q、神奈川大は#3山本(4年・PG)の連続のスリーポイントが決まり、流れを掴む。さらに#3山本がボールを持つが江戸川大は2mの#0アデツツ(3年・F)をマークに当てて3本目は打たせない。神奈川大の得点の伸びは鈍るが、ここで得たリードを守って44-39で4Qに入ると、序盤に#11石田(3年・SG)の連続スリーポイントで波に乗る。ディフェンスも機能してしばらくは9点のリードを守っていくが、中盤からはやや停滞してくると、江戸川大が#0アデツツのオフェンスリバウンドから5点差に詰め寄った。点差が5から動かないまま試合は終盤へ。残り1分半、神奈川大は#99三村(1年・C・日本航空)がゴール下で決め7点のリードに成功した。江戸川大は#11髙木のスリーポイントで59-55とし、#0アデツツも豪快なブロックを見せる。残り1分、速攻に走った江戸川大は決められず、逆に神奈川大にフリースローを与えてしまう。これを#91玉井(2年・SF)が決めてリードを広げた神奈川大が江戸川大のファウルゲームをしのいで67-62でタイムアップ。

神奈川大#3山本が勝負どころで見せたさすがのスリーポイントは大きかった。19 点。

互いにディフェンスもよくほとんど差がない戦いだったが、神奈川大は3Qの#3山本の連続スリーポイントと、4Q の#11石田の連続スリーポイントが流れを掴むきっかけになった。

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