【2025関東3部リーグ/途中経過】首位・埼玉工業大、2位・杏林大の2チームが3部を牽引(2025.9.21)

2025関東リーグ
9戦終了時点で首位の埼玉工業大。

8月30日にスタートした関東大学3部リーグは9月21日で第9戦を消化した。12チームによる2巡総当たりの戦いは、上位3チームが2部との入れ替え戦に進出するという1・2部と同じ方式のリーグ戦となっている。

3部リーグは速い展開でたたみかけるスピードあるチームが多いが、近年留学生が増え、4チームに留学生が在籍し、なおかつ上位6位以内にその4チームが入っている。1部や2部に比べて全体的にはサイズが下がる3部では大きな鍵を握る存在といって過言ではない。

9試合を終えて首位に立つのは埼玉工業大。昨年2部で戦うも最下位に沈み、関東学院大に破れて3部降格となった。しかし3部ではやはり抜きん出た力があり、ここまで無敗で勝ち進んでいる。チームの大黒柱は3年生の#0バシール。202cm・110kgの体格を活かし、得点とリバウンドで3部のランキングトップをキープしている。その他、スタメン、ベンチに関係なくまんべんなく得点できるメンバーが揃い、バランスが良く大きな穴はない。

埼玉工業大#0バシールがゴール下を支配。平均得点、リバウンドとも20本を超える。

2位は杏林大。近年強化を重ね、昨年は3部初年度で7位と健闘。現在8勝1敗で首位の埼玉工業大を追いかける。アップテンボなスタイルに激しいディフェンスを展開して得点を量産するが、得点力とスリーポイント本数では9試合終了時点では12チーム中ナンバーワン。ベンチメンバーも存在感があり、ルーキーの#14シセ(冨田)と、#7大久(日本学園)がスタメンとして勢いを与える存在になっている。埼玉工業大との1巡目首位攻防戦ではロースコアな展開となり破れたが、2戦目に注目だ。

杏林大は2人の注目ルーキーが躍動。フォワードタイプのビッグマン#14シセ(富田/写真左)、#7大久(写真右)は昨年日本学園のエースとして活躍した。

2位に2勝差がある3位以下はまだ混戦で、1勝で順位が入れ替わる状況にある。3〜5位には6勝3敗慶應義塾大・國學院大・東京成徳大が並び、そこから星2つの差、4勝5敗帝京平成大・国際武道大・東京経済大6〜8位で続く。下級生が主力の帝京平成大は波があり勝ち星は伸び悩んでいるが、首位の埼玉工業大と延長戦にもつれ、また6月の新人戦ではリーグ戦でも活躍している下級生たちが早稲田大にあとわずかと健闘するなど、上位を脅かす力も見せており侮れない存在だ。

3チーム同率の中3位につける慶應義塾大。ルーキーの#7桑原(済々黌/写真左)は得点とリバウンドランキング7位につける。
2年の#41服部(写真右)がガードとして試合を組み立てる。

3部リーグは折り返し前に上位2チームが3位以下を引き離しつつあるが、他のチームがそこにどこまで食らいつけるかが後半戦の見どころ。入れ替え戦の3枠目争いが激化しそうだが、1・2部同様に気の抜けない戦いが続く。

【勝敗数】第9戦終了(2025.9.21時点)
1位 埼玉工業大学 9勝0敗
2位 杏林大学   8勝1敗
3位 慶應義塾大学 6勝3敗
4位 國學院大學  6勝3敗
5位 東京成徳大学 6勝3敗
6位 帝京平成大学 4勝5敗
7位 国際武道大学 4勝5敗
8位 東京経済大学 4勝5敗
9位 明治学院大学 3勝6敗
10位 玉川大学   3勝6敗
11位 学習院大学  3勝6敗
12位 朝鮮大学校  0勝9敗

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