【2022関東リーグ1部】筑波大が東海大を下し4勝目/神奈川大は競り合いを制して嬉しい3つ目の勝利(第8節/2022.9.3)

2022関東リーグ
逆転に湧いた神奈川大。落とせない国士舘大との一戦に勝利し、嬉しい3勝目。

第8節、代々木第二体育館と筑波大学会場は、ともに熱戦が続いた。

筑波大学会場で最も盛り上がりを見せたのは、ホームの筑波大東海大の戦い。前半は1Q、2Qともまったくの同点で、24-24のロースコア。しかし3Qに#21笹山(4年・SG)がスリーポイントをはじめ得点を重ねて引き離すと、4Qはその差を維持して勝利。筑波大は黒星先行していたが、これで5割に戻した。

早稲田大白鷗大戦も互いに得点が伸びないロースコアゲームに。3Q終了時は早稲田大が2点をリードする展開だったが、4Qで白鷗大が抜け出した。専修大拓殖大に差をつけて8連勝となった。

シーソーゲームを制した神奈川大が国士舘大を下し歓喜の3勝

代々木第二体育館会場では、4試合のうち2試合が大接戦となった。

2勝の神奈川大と1勝の国士舘大は、勝率からいっても負けられない相手。互いの持ち味がぶつかる試合となった。攻撃力の高い国士舘大は、立ち上がりに#9大滝(2年・SG)の連続シュートが入り盛り上がる。これに対し神奈川大は、相手の高さを攻略できず惜しいシュートが続く。それでも武器であるディフェンスで粘って大量得点はさせず、14-19とわずかな差で2Qに入ると、#30三浦(3年・PF)、#22山本颯太(3年・PF)、#24中島(2年・SG)らの得点が続き、追いついた。国士舘大は好調の#9大滝、#34木島(2年・SG)のスリーポイントが続き、速攻も出て再びリード。しかし神奈川大もディフェンスから攻撃につなげ、再び追い上げると逆転に成功。国士舘大は最後に#3佐藤(3年・PF)のスリーポイントが決まり、37-37の同点で前半終了。

国士舘大#9大滝は18点。全員が点を取れるチームの中でも、スコアラーとして目立つ活躍を続けている。

後半の立ち上がり、神奈川大は#22山本の連続得点に続き、ディフェンスから速攻を出すことに成功。しかし国士舘大も#34木島のスリーポイントで踏みとどまり、#9大滝、#3佐藤のシュートで逆転という互いにリードを握り合う展開に。しかし終盤#51横山(4年・SG)のスリーポイントが決まると、神奈川大が再び流れを掴み、56-51で4Qへ。

しかし国士舘大も食い下がる。4Q開始早々#9大滝のスリーポイントで点差を縮め、#23渡久地(2年・PG)のフリースロー、#13本多(4年・PF)のジャンパーが決まると逆転。神奈川大はディフェンスでファウルを次々に宣告され、得点が止まってしまう。国士舘大は#3佐藤がゴール下でシュート、オフェンスリバウンドに奮闘し、残り5分に60-66まで引き離すことに成功する。しかし神奈川大も切れない。#34工藤(4年・SF)のスリーが決まると、国士舘大からターンオーバーを奪って#24中島がシュート、スリーポイントと連続シュートで逆転。#5保坂(2年・SG)が速攻に走りさらにリードを広げた。国士舘大は#23渡久地が攻めてファウルをもらっていき、スリーポイントも決めて粘る。しかし最後はディフェンスの圧力で国士舘大のオフェンスを封じた神奈川大が、76-74で3勝目をあげた。

神奈川大は#34工藤がディフェンスリバウンドを10獲得。地道にチームを支えて攻撃につなげた。

日本体育大は#23小川が38点で猛追するが、中央大が逃げ切る

6勝1敗で3位につける中央大に対し、日本体育大は3Qまで10点程度を追いかけ、なかなか差が縮まらない状態が続いた。しかし、4Qに流れがくる。3Q終了時の得点は中央大が9点リードの48-57。しかし4Qの出足は#23小川麻斗(3年・PG)をはじめ日本体育大の得点が続いてみるみる追い上げると、開始2分には#11浅原(2年・PF)の連続スリーが入って逆転。中央大は#28濱野(4年・G)のフリースロー、#21渡部(4年・SF)の速攻で逃げるも、日本体育大はリードされるたびに#23小川のスリーポイントが波を引き戻す。中央大は#47吉田(4年・C)がゴール下でバスケットカウントをもらい、#28濱野のスリーポイントも決まってこちらも3点プレーで対抗するが、#23小川はさらに2本のスリーポイントを沈めて食い下がり、#26西部(1年・SF・東山)の速攻も決まった。中央大はここからエース#21渡部がアタックして再び引き離すが、#23小川の得点で返す日本体育大は残り4分で6点差あったところを、35.3秒で74-76と2点差に。残り時間、ボールを持った中央大は、11.5秒で痛恨のパスミスが発生し、最後に日本体育大にオフェンスチャンスが来る。これをを#23小川に託すが、守られつつ放ったスリーポイントは決まらず、タイムアップ。中央大が辛くも逃げ切り勝利となった。

日本体育大#23小川はスリーポイント7本を含む38得点、次々と会場を沸かせるシュートを沈めたがわずかに及ばず。中央大はエース#21渡部が22点、大黒柱の#47吉田が26点16リバウンドと、4年生が勝負どころをきっちり押さえて勝ちきった。

惜しい試合となった日本体育大。#23小川は38点。うちスリーポイントを7本。また、リバウンド9、アシスト5と大車輪のプレーだった。

【勝敗】2022.9.3 第8節終了時点

専修大   8勝0敗/勝ち点16
日本大   8勝0敗/勝ち点16
中央大   7勝1敗/勝ち点15
大東文化大 6勝2敗/勝ち点14
白鴎大   6勝2敗/勝ち点14
日本体育大 4勝4敗/勝ち点12
筑波大   4勝4敗/勝ち点12
東海大   4勝4敗/勝ち点12
神奈川大  3勝5敗/勝ち点11
明治大   3勝5敗/勝ち点11
拓殖大   2勝6敗/勝ち点10
国士舘大  1勝7敗/勝ち点
青山学院大 0勝8敗/勝ち点
早稲田大  0勝8敗/勝ち点

※今年度のリーグは勝ち点方式で争われる。勝者に2点、敗者に1点、棄権・没収の場合は0点、新型コロナウイルス関連で活動休止となった場合は不戦敗となり勝ち点1、対戦校に勝ち点2が与えられる。

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