【2022関東リーグ1部】首位・専修大が明治大に、2位日本大も東海大に敗れる。大東文化大が2位浮上(第15節/2022.10.2)

2022関東リーグ
専修大を破り笑顔の明治大。

第15節は、上位陣に動きがあった。

首位・専修大は11位の明治大と対戦。2Qに逆転した明治大がリードを守りきり、4勝目の金星をあげた。また、日本大は立ち上がりから東海大と接戦になるが、最後に逆転され、1点差で惜敗。

この日の結果により、首位は専修大で変わらず、2位には大東文化大が浮上。日本大は3位に後退した。東海大は5位のままだが、この勝利で4位白鷗大との勝ち点差が1に縮まった。1巡目の直接対決では東海大が白鷗大に勝利しているため、この先どうなるか注目だ。また、筑波大が中央大に勝利して6位浮上、中央大が7位へと下がった。8位以下の順位は変わらなかった。

明治大が武器のシュート力で専修大を突き放す

首位・専修大はこの日#13クベマ(3年・C)が欠場。3勝にとどまる明治大と対戦したが、思わぬ苦戦となった。1Qは#0ケイタ(4年・C)の高さが生き、また明治大はシュートがどれも短く16-20と専修大リード。しかし2Qになると明治大の持ち味であるシュートが入り始める。ボールを回してスペースを作り、#7伊藤(2年・PF)が連続得点していくと、ディフェンスから#21田邉(3年・SF)、#24勝山(4年・SF)、#31吉村(4年・SG)の速攻も生まれ、最後は#21田邉のスリーポイントシュートが決まり、前半は43-32と11点の明治大リードに。

専修大はスタメンに入った#0ケイタが28点で奮闘。

3Q、専修大は#44米山(3年・PF)のスリー、#0ケイタのゴール下や速攻からのダンクなど、じわじわと盛り返すが、明治大もディフェンスの集中は途切れず、たびたび専修大のミスを誘って速攻を出すと、10点差を維持して4Qに入る。専修大は序盤に#16淺野(2年・PF)のスリーポイント、#0ケイタのブロック、シュートが続き、#35久原(4年・SG)のスリーで4点差に迫る。明治大はそこで焦らず、ディフェンスで専修大を止め、残り5分からは#21田邉、#24勝山、再び#21田邉と3連続のスリーで再び専修大を突き放す。専修大は残り時間で前からのディフェンスで当たっていくが、反撃の流れは生まれず73-87。明治大が首位を倒し4勝目をあげた。

専修大は#0ケイタが28点と奮闘するが、周辺の得点がなかなか伸びて来なかった。明治大はディフェンスからの速攻をたびたび出し、要所のスリーポイントで何度も専修大の追撃の目を摘んだ。

明治大は#7伊藤が25点11リバウンド。サイズのない明治大でオフェンス・インサイドの両方で大車輪の活躍を続けている。

1点を争う戦いは東海大#7前野のスリーが勝負を決める

2位の日本大と5位の東海大の戦いは、終始接戦が続いた。東海大は日本大のキーマンである#12コンゴロー(2年・C)にボールを入れさせないディフェンスを展開。オフェンスでは#15島谷(4年・PG)が立ち上がりに連続得点。日本大は#6野口(3年・SF)、#51一戸(2年・PG)のスリーポイントシュートが決まって追い上げ15-12。2Q、日本大は続いて#51一戸、#20矢澤(4年・PG)のスリーが決まるが、東海大も#13金近(2年・SF)のスリー、#3ハーパー(2年・PG)のアリウープパスから#13金近のダンクが炸裂。#16西田公陽(3年・SG)のスリーポイントシュートも決まった。日本大は#22飯尾(4年・SG)、#20矢澤、#6野口で返していき譲らない。前半は31-30の東海大1点リードで終了した。

東海大は#16西田公陽12点、スリーポイントシュートは3本。大事なところで入れてくれる頼れる選手。

3Q、僅差の展開から抜け出したのは日本大。開始3分に#1佐藤(4年・PF)のスリーポイント、#12コンゴローのバスケットカウントが出ると、わずかながらリードして試合を進める状態に持ち込んだ。しかし東海大も#15島谷のスリー、さらには速攻が出てすぐに得点を戻す。互いに激しいディフェンスでイニシアチブが取れないが、残り2分から再び流れを掴んだのは日本大。#10新沼(2年・PF)が得たスリーポイントシュートのフリースローをすべて決めると、#15鴇田(4年・SG)のスリーも決まり、46-56と10点リードに成功して4Qへ。

東海大のディフェンスをかいくぐり、日本大#22飯尾は11点、スリーポイントシュート3本。

立ち上がり、ディフェンスで日本大のミスを誘うと、東海大は#7前野(2年・F)、#18西田陽成(2年・SG)のスリーで点差を縮める。日本大のオフェンスは重く、外を打たされる形になりがちだが、#22飯尾のスリーでリードを保っていく。しかし、日本大はフリースローを得ていくものの確率が落ちてきて、#12コンゴローが4本連続でミス。この間に#3ハーパー、#16西田公陽の連続スリー、#10張(4年・C)のシュートなどで東海大が点差を縮めた。日本大は残り2分40秒に#12コンゴローのバスケットカウントで7点のリード。しかし、ここから得点がストップ。東海大は#13金近が2本連続のスリーポイントシュートを沈め67-68の1点差。さらには36.7秒に#7前野がトップから放ったスリーポイントが見事に決まり逆転。残り29.5秒、日本大は#20矢澤が得たフリースローを1本決めて70-69。東海大は続くオフェンスでパスミスをしてしまい、残り7.6秒で最後に日本大にチャンスが巡ってくるが、決死のディフェンスで東海大が食い止め、タイムアップ。東海大がディフェンスを軸に粘りきって勝利をあげた。

決勝点の東海大#7前野に、#13金近、#3ハーパーが駆け寄る。前野は公式戦でこれが初めて決めたスリーポイントだという。

東海大は前節の中央大に続いて持ち味のディフェンスでよく足が動き、日本大に楽にシュートを打たせなかった。それでもベンチ入りするメンバーの全員が器用で点が計算できる日本大は、苦しい場面を何度も打開したが、最後は東海大の3連続のスリーポイントが日本大の息の根を止めた。

【勝敗】2022.10.2 第15節終了時点

1位       専修大   13勝2敗/勝ち点28
2位       大東文化大 12勝3敗/勝ち点27
3位       日本大   12勝3敗/勝ち点27
4位       白鷗大   12勝3敗/勝ち点27
5位       東海大   11勝4敗/勝ち点26
6位       筑波大   9勝6敗/勝ち点24
7位       中央大   9勝6敗/勝ち点24
8位       神奈川大  7勝8敗/勝ち点22
9位       日本体育大 5勝10敗/勝ち点20
10位      拓殖大   5勝10敗/勝ち点20

—————入れ替え戦進出ライン———-

11位      明治大   4勝11敗/勝ち点19
12位      国士舘大  3勝12敗/勝ち点18

—————自動降格ライン——————

13位      早稲田大  2勝13敗/勝ち点17
14位      青山学院大 1勝14敗/勝ち点16

※今年度のリーグは勝ち点方式で争われる。勝者に2点、敗者に1点、棄権・没収の場合は0点、新型コロナウイルス関連で活動休止となった場合は不戦敗となり勝ち点1、対戦校に勝ち点2が与えられる。同率の場合はゴールアベレージ、当該チーム間の勝ち点など、大会で定める方式で順位を決定する。

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