今週末の1部リーグは会場が分かれ、東海大・筑波大・神奈川大でホームゲームを開催。明治大も無観客開催だが、ホームで試合が行われた。
注目は3位東海大と4位大東文化大の一戦となったが、東海大が前半のビハインドを覆して逆転勝利。大東文化大は5敗目を喫し、5位へとダウン。6位と7位争いは、筑波大がホームで勝利、中央大は敗戦し、こちらも逆転。3〜7位は1試合で目まぐるしく入れ替わる状況が続いている。
また、首位の白鷗大は青山学院大相手に終盤までリードされる展開となるが、残り50秒で同点に戻して逆転。最後は突き放し、首位を守った。青山学院大は2試合連続で終盤に逆転される、悔しい結果となった。
東海大は2002名の観客を集め、ホームの声援を糧に逆転勝利
コロナ禍でも行われてきた東海大のホームゲーム。今年はこれまで以上に大々的な開催となり、小田急電鉄などともコラボレーション。多くの観客が会場を埋めた。対するは大東文化大。同率の勝敗で順位争いをする負けられない相手だ。
前半は大東文化大の流れ。1Qは互角となるが、2 Q終盤に大東文化大が内外の得点で抜け出し、前半は33-23とリード。3Q、追いかける東海大は、ディフェンスから速い展開を出し、#24松崎(4年・F)、#13金近(2年・SF)、#15島谷(4年・PG)のアシストやドライブなど好プレーが続く。しかしその都度大東文化大に返され、なかなか差を縮めることができない。大東文化大はQの最後に#12中村(4年・PG)がブザーとともにディープスリーを沈め、52-43と9点差で3Q終了。
しかし4Q、東海大が反撃に転じる。大東文化大は#34クリバリ(3年・C)がゴール下でファウルをもらっていくが、東海大の攻撃を守りきれずファウルが続く。東海大は#24松崎が続けてフリースローを獲得してじわじわ差を詰めると、#3ハーパー(2年・PG)の速攻からのバスケットカウント、#15島谷の連続のフローターで残り3分に逆転に成功。大東文化大は守られてタフショットが続き、強みのゴール下も活かせない。東海大は残り約30秒で62-69と7点までリードを広げた。大東文化大は最後に#7高島(4年・SG)が立て続けにスリーポイントを決めるが、届かず71-73。東海大がホームの大歓声を受け、逆転勝利を収めた。
神奈川大がB3横浜の会場でホームゲームを開催
B2横浜のホーム、横浜武道館を会場に行われたのが、神奈川大のホームゲームだ。金・土という変則開催で、第1戦は青山学院大、第2戦は専修大を相手に迎えた。青山学院大戦は終盤まで青山学院大がリードする展開となるも、逆転勝利。専修大戦は、先行リードされる展開を最後は追い上げた。
立ち上がりは専修大#13クベマ(3年・C)にゴール下、#14鈴木(4年・PG)に簡単にレイアップを決められるシーンが多かった。専修大は#6上村(2年・SF)も好調で、立て続けにアウトサイドが決まる。神奈川大は1Qで得点が伸びずに9-18。2Qは#51横山(4年・SG)が積極性を見せるが、大きく点は伸びず24-38と14点差で前半終了。3Q、専修大が思ったような展開ができず得点が止まりがちになり、シュート確率も悪い。神奈川大は#51横山が引き続き好調でコツコツ追い上げていくと、#11工(4年・PF)のシュートで残り1分に40-44と迫った。しかし専修大は#13クベマの連続得点で逃げ、40-48。4Q、神奈川大はディフェンスを軸に速攻やスリーポイントを生みだし、大きく引き離されない。残り1分、#51横山のスリーポイントで4点差まで縮めるが、追撃はそこまで。専修大が逃げ切って勝利し、57-61。全体に重いバスケットにはなったが、なんとか専修大が勝ちきり、2位を死守した。
神奈川大は外部の会場でのホームゲームは初。この先も続いて内容の充実がはかられることを期待したい。
【勝敗】2022.10.22 第20・21試合終了時点
白鷗大 17勝3敗/勝ち点37
専修大 16勝4敗/勝ち点36
日本大 16勝4敗/勝ち点36
東海大 16勝4敗/勝ち点36
大東文化大 15勝5敗/勝ち点35
筑波大 11勝9敗/勝ち点31
中央大 11勝9敗/勝ち点31
日本体育大 9勝11敗/勝ち点29¥
神奈川大 9勝12敗/勝ち点30
拓殖大 7勝13敗/勝ち点27
—————入れ替え戦進出ライン———-
明治大 7勝13敗/勝ち点27
国士舘大 3勝17敗/勝ち点23
—————自動降格ライン——————
早稲田大 3勝17敗/勝ち点23
青山学院大 1勝19敗/勝ち点22
※神奈川大のホームゲームが1試合先行し、消化した試合数に差があるため、22日時点の勝敗数のみ掲載しています。
※今年度のリーグは勝ち点方式で争われる。勝者に2点、敗者に1点、棄権・没収の場合は0点、新型コロナウイルス関連で活動休止となった場合は不戦敗となり勝ち点1、対戦校に勝ち点2が与えられる。同率の場合はゴールアベレージ、当該チーム間の勝ち点など、大会で定める方式で順位を決定する。