【2025インカレ/REPORT】ベスト16には天理大、日本経済大など関東以外の地区より注目校が勝ち上がる(2025.12.3)

2025インカレ
日本経済大はトーナメント初戦からは大応援団も駆けつけ、声援を送った。

第77回全日本大学バスケットボール選手権大会はいよいよトーナメントステージに入った。初日は8チームが振り落とされ、勝ち上がったチームがベスト16へ進出。2回戦へと進んだ。翌4日にはいよいよ8シードが初戦に登場する。

この日、関東は下位チームが初戦を迎え、青山学院大(関東8位)、神奈川大(関東10位)、山梨学院大(関東11位)は勝利したが、中央大(関東9位)、国士舘大(関東12位)は敗れた。

また、地方学連では東海大学九州(九州1位)、天理大(関西1位)、京都産業大(関西2位)、近畿大(関西6位)、日本経済大(九州2位)が勝ち上がった。

快勝の神奈川大は次戦でリーグ1勝1敗の早稲田大と対戦

神奈川大東海大学札幌キャンパス(北海道2位)97-49で勝利、次は第1シード・早稲田大(関東1位)との対戦になる。リーグ戦での戦績は1勝1敗。早稲田大に土をつけた2チームのうちの一つだ。ビッグゲームとなるかどうかが注目になる。神奈川大#3山本(4年・PG)「本当に強敵だというのは誰が見ても感じていると思います。でも自分たちのやってきたことをやれば絶対結果ついてくるはず。そこをぶらさずに40分間戦えるのかが鍵」という。

リーグ終盤に怪我から復帰の神奈川大#3山本。エースガードとして次戦にかける。(B.LEAGUE DRAFT 2026志望選手・公示済み)

また、今季メインガードの一人として活躍してきた#2今野(4年・PG)「リーグ戦で勝ったときは一人一人がペイントアタックする意識と、ディフェンスでペイントを守ることを大事にしました。シュートも決めきれたし、特にインサイド陣がリバウンドハッスルしてくれて、その部分でアドバンテージを取れたことが勝利につながったかなって思っています。それをもう一回再現したい」と意気込みを語った。

関西1位の天理大が勢いに乗る国士舘大を撃破

昨年は初戦敗退の天理大は1部昇格を決めて勢いに乗る国士舘大を波に乗らせなかった。

序盤から激しいディフェンスでプレッシャーを与える天理大は国士舘大にゲームの組み立てを許さず、高い位置からのプレスでミスを誘う。国士舘大はターンオーバーやボールが回らずタフショットが続いた。インサイドでは天理大の#77オルワペルミ(1年・C・日本航空)が存在感を発揮。国士舘大は打たされる形でシュート精度が上がらず、ディフェンスも後手になると、再三ハイローでも得点を許し、最大15点前後のビハインドを終始背負うことになった。天理大もスコア面ではハイペースにはならず、一気に突き放す形にはならない。終盤になるとようやく国士舘大のアウトサイドが決まる場面もあった。しかし大きくは点差を詰められず58-70。見事天理大が昨年の雪辱を果たし、関東のチーム相手に1回戦を突破した。

「ディフェンスで今シーズンナンバーワンぐらいのパフォーマンスができた」と天理大主将#20駒田(4年・PG)。昨年中央大相手に不甲斐ない敗戦をしたあと、関東のチームやBリーグのチームとの練習試合などで磨きをかけてきたディフェンスで今度は相手を圧倒した。天理大は次戦で昨年ベスト4の名古屋学院大(東海1位)と対戦する。

豪快なダンクを見せた天理大#77オルワペルミ。新人インカレ時よりもチームにフィットした動きが増えてきた。

一方の国士舘大はグループステージでいい大会の入りを見せたが、天理大のタイトなディフェンスに苦しみ、ここでシーズンを終えた。ただし1部昇格を果たした今季は新たなるスタートの一歩を踏み出した年でもある。来季以降、さらなる進化を見せて欲しい。

日本経済大は中央大との競り合いを制す

日本経済大(九州2位)中央大(関東9位)と終始接戦を繰り広げた。立ち上がりからオフェンスに勢いがあったのは日本経済大。足も動いて早い展開を連発した。対する中央大はガードを中心に得点を重ねて取られたら取り返す形で続いていく。3Qに中央大は8点とブレーキがかかると日本経済大に流れが傾くが、4Qになると再び中央大が逆転。しかし日本経済大は4Q終盤に#8今泉(4年・SG)のスリーポイントで同点に追いつくと、ここから主導権を握り、69-71で逃げ切った。

新人インカレでも活躍した日本経済大#20淺田。#8今泉に継ぐ16点。

主将の#8今泉は、接戦は想定内だったという。「勝てば次につながります。明日勝って次も勝ったらベスト4なので、そこを見据えて本当に意地見せてやるしかないなと思っています」と継続していく意志を語る。次の明治大(関東7位)も十分戦える相手だけに注目だ。

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