【2022関東リーグ1部】大東文化大VS筑波大の対戦は、熾烈なディフェンス勝負を制した大東文化大に軍配が上がる(第3節/2022.8.24)

2022関東リーグ
フリースロー確率に苦しんだあと、残り2分で#21富山が決めたスリーは大きかった。

中2日で迎えた1部リーグ第3節は、2会場に分かれての開催となった。

白鴎大学会場では4試合が行われ、白鴎大・日本大・専修大・東海大が勝利。2連勝だった中央大がこの日陥落して1敗がつき、これで全勝は白鴎大・日本体育大・専修大・日本体育大の4校となった。

【日本体育大会場】

日本体育大は快勝で3連勝、明治大もうれしい2勝目

日本体育大会場では3試合を開催。ホームの日本体育大は、立ち上がりから国士舘大相手にリードを奪い、ディフェンスでも相手のシュートを思うように打たせない。2Qには#35ムトンボ(2年・C)が3度のダンクを叩き込んで観客席やベンチを沸かせる。後半はベンチメンバー主体とし、国士舘大も粘ったが4Qは日本体育大が次々に速攻を出し、60-86で試合終了。日本体育大は3連勝、国士舘大は3連敗。

日本体育大は#35ムトンボが3本のダンクを叩き込んだ。

第2節、1部昇格組み同士の対戦で国士舘大に勝利をあげた明治大は、青山学院大と対戦。1Qこそ互角だったが、2Qに明治大の積極的なアタックからの得点が続き、スリーポイントが決まってくると、流れを引き寄せた。#7伊藤(2年・PF)や#21田邉(3年・SF)を筆頭に、全員が内外から攻めていき、前半最後に#21田邉のスリーポイントが決まると42-28とリード。後半、青山学院大が10点差ほどに迫るシーンもあったが、明治大はアグレッシブに攻撃を続け、82-69で引き離して2勝目。青山学院大は開幕3連敗。

明治大はスコアラーたちが2、3戦目は活躍。#24勝山は15得点。

熾烈な守り合いは、わずかに大東文化大が筑波大を上回る

この日の最注目だったのが、大東文化大筑波大の一戦。上位の有力候補だが、ともに2戦目で敗戦し、早々に1敗がついた状態になってしまった。そこからの負けられない対戦は、開始から互いに激しいディフェンスの応酬になった。

立ち上がりは大東文化大の高さが生き、筑波大からファウルを連続してもらうことにも成功。筑波大の激しい守りで簡単には攻められない中、#12中村(4年・PG)のシュートが要所で決まった。しかし筑波大も下級生のベンチメンバーが頑張り、#13岩下(1年・PG・福大大濠)、この試合から復帰の#1福田(1年・SF・中部第一)のスリーポイント、#19間山(2年・C)のゴール下の得点で粘り、1Qは18-15。

2Qも互いに譲らない。ディフェンスが激しく互いのミスが続くが、大東文化大は#10菅原(2年・SF)のスリーポイント、#9田中(1年・PF・中部第一)のバスケットカウントでリードを広げた。筑波大も#7浅井修伍(4年・PF)のスリーポイントが入り、#2木林(2年・PF)のジャンパーで同点に戻す。大東文化大は#9田中が粘って得点し、再びリードするが、筑波大も最後に速攻が決まり34-30で前半終了。

ダンクに行く筑波大#31小川。マークがつく中、一気にスピードを上げてダンクに持ち込んだ身体能力はさすが。

3Q、筑波大は#7浅井修伍の連続シュートで開始早々に同点とする。大東文化大の#12中村が絶妙のチップを見せれば、筑波大は#31小川(2年・PG)が密集地帯でランニングダンクを決め、どちらにもスリーポイントが続くなど、両者の見せ場が続く。結局このQも差がつかず52-48で最終Qへ。

4Q、立ち上がりでアンスポーツマンライクファウルを取られてしまった大東文化大は、その後もやや停滞し、その間に筑波大がようやく逆転に成功する。しかし大東文化大もすぐさま取り返し、シーソーゲームに突入。ワンゴールを争う状態の中、残り3分半から大東文化大は3連続のフリースローを獲得するも、これを1本しか決められない。この機に巻き返したい筑波大だが、こちらも得点がストップ。この均衡を破ったのが、残り2分で決まった#21富山(2年・PF)のスリーポイントだった。ここで6点のリードに成功した大東文化大が、追う筑波大を振り切るように#12中村のジャンパーでゲームを優位に持ち込む。しかし筑波大はここからフリースローで点差を詰め、残り10.6秒に#34三谷(3年・SF)のスリーポイントが決まると、67-66と1点差に迫った。しかし残りの時間でフリースローを得た大東文化大は、#21富山がこれを2本決め、タイムアップ。69-66で大東文化大が熾烈なゲームを制した。

激しいディフェンスを見せた両者。大東文化大は豊富な運動量で筑波大の攻撃を止めにいった。

激しい守り合いでファウルが増えたが、それでも両チームともベンチから力の差がほとんどない選手を複数人送り出せる層の厚さがあり、40分間一瞬も気の抜けない展開が続いた。スリーポイントは両者各7本。大東文化大はフリースローが50%と苦労したが、その分リバウンドでは8本の差をつけ、#12中村がほぼフル出場で22得点。貫禄を示した。筑波大は鍵となるインサイドで#2木林や#19間山が身体を張り、存在感を示した。

【勝敗】2022.8.24第3節終了時点
日本大   3勝0敗/勝ち点6
白鴎大   3勝0敗/勝ち点6
専修大   3勝0敗/勝ち点6
日本体育大 3勝0敗/勝ち点6
中央大   2勝1敗/勝ち点5
東海大   2勝1敗/勝ち点5
大東文化大 2勝1敗/勝ち点5
明治大   2勝1敗/勝ち点5
筑波大   1勝2敗/勝ち点4
早稲田大  0勝3敗/勝ち点3
青山学院大 0勝3敗/勝ち点3
拓殖大   0勝3敗/勝ち点3
神奈川大  0勝3敗/勝ち点3
国士舘大  0勝3敗/勝ち点3

※今年度のリーグは勝ち点方式で争われる。勝者に2点、敗者に1点、棄権・没収の場合は0点、新型コロナウイルス関連で活動休止となった場合は不戦敗となり勝ち点1、対戦校に勝ち点2が与えられる。

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