2部リーグが全22試合の日程を終え、終了した。
既に江戸川大、山梨学院大の1部昇格は決まっていた中、終盤戦では3位、4位を争う戦いが続き、入れ替え戦へは東洋大と駒澤大が進んだ。また、立教大と埼玉工業大が3部へ降格。9位・上武大と10位・東京成徳大が3部との入れ替え戦に臨む。
最初から抜け出した江戸川大と山梨学院大の2チームが来季1部へ
2部リーグも1部に劣らない混戦が続き、特に終盤には上位のチームも下位チームに敗れるなど、予想できない展開もあった。その中で、江戸川大は山梨学院大に対する1敗で堂々の1位通過。また、今季は春から話題をさらった2位の山梨学院大が3敗でそこに続いた。両者共通するのは、ディフェンスの良さと得点力の両方を兼ね備えていたこと。シュートの上手い選手が揃う2部リーグではアウトサイドのシュート力は必須。その上で、ディフェンスができることが両者の強みとなった。それぞれ22試合の中には追い込まれる状況もあったが、耐えて勝利を積み重ね、初の1部への道を開いた。
3位をキープし続けた東洋大と4位に食い込んだ駒澤大が1部との入れ替え戦へ
3位は東洋大。序盤で主力選手の欠場などもある中、こちらも攻守のバランスの良さでしぶとく粘った。留学生がおらず、インサイドはさほどサイズがない中、ペイント内で身体を張ることでリバウンドを獲得。終盤は4位との差が近づく状況になったが、3位通過を果たした。入れ替え戦、インカレチャレンジマッチへの進出が続いているが、惜しい戦いが続いている。目の前にそびえる関門突破なるかが注目だ。
最も混戦が続いた4位争いを制したのは駒澤大。リーグ中盤からいくつか取りこぼしが続き、順位を下げた時期もあるが、粘って4位獲得。高いシュート力とトランジションで畳み掛ける展開で強さを発揮する。入れ替え戦でその強みを活かせるか。
1試合で順位がめまぐるしく動いた5位〜8位
4位争いと、油断すれば入れ替え戦への道もある中盤チームも、戦々恐々の戦いが続いた。
5位の法政大はリーグのスタートでつまづきつつも、途中から調子を上げていった。棄権試合が惜しまれるが、下級生も多いだけに来季に注目だ。6位・順天堂大は昨年11位から順位をアップ。大きく主力が変わらない状態でチームが1年かけて成長してきたことが伺えるリーグ戦だった。関東学院大は昨年と同じ7位。新人インカレでは7位に食い込んでいるため、こちらも来季に期待したい。2大エースが卒業抜けた明星大は苦戦が続いたが、入れ替え戦枠を脱して8位でシーズン終了。
9位・上武大と10位・東京成徳大は3部との入れ替え戦へ/立教大と埼玉工業大が自動降格
9位・上武大は実業団で活躍した棟方監督が就任した1年目を過ごし、2年目以降の飛躍に注目。10位・東京成徳大は後半に向けて調子が上向き、終盤戦では上位チームも倒す活躍を見せた。
11位は立教大。今季3部から復帰し、攻撃的なバスケットを展開したが、惜しくも1年で降格。しかし#22大畑(2年・G)が2部得点王(519点)、アシスト王(86本)を獲得した。12位・埼玉工業大は昨年と同じ12位でリーグ終了。今回は3部へと戻ることになった。
【勝敗】2022.11.05 全22節終了
1位 江戸川大学 21勝1敗/勝ち点43(1部自動昇格)
2位 山梨学院大学 19勝3敗/勝ち点41(1部自動昇格)
3位 東洋大学 14勝8敗/勝ち点36(1部12位との入れ替え戦へ)
4位 駒澤大学 13勝9敗/勝ち点35(1部11位との入れ替え戦へ)
5位 法政大学 12勝10敗/勝ち点34
6位 順天堂大学 12勝10敗/勝ち点34
7位 関東学院大学 9勝13敗/勝ち点31
8位 明星大学 8勝14敗/勝ち点30
9位 上武大学 7勝15敗/勝ち点29(3部4位との入れ替え戦へ)
10位 東京成徳大学 7勝15敗/勝ち点29(3部3位との入れ替え戦へ)
11位 立教大学 5勝17敗/勝ち点27(3部自動降格)
12位 埼玉工業大学 5勝17敗/勝ち点27(3部自動降格)