1部リーグも終盤戦、おおよその姿が見えてきている。
優勝争いは白鷗大が一歩リードする。第24戦では筑波大と対戦したが、1Q序盤こそもたつくが、前半を15-39と大差をつけると安定して試合を進めて45-69で勝利。あと1勝すれば2位以下は白鷗大を上回れず、優勝が確定する。しかし、次の25節は3位につける専修大が相手。見逃せない戦いになりそうだ。
前節の国士舘大との対決を制した早稲田大は、青山学院大を破り6勝目。国士舘大はこの日拓殖大に破れたため、残りを全勝して早稲田大に並んでもゴールアベレージで負けているため、上回ることができず13位が確定。これで14位確定の青山学院大とともに自動降格が決まった。
入れ替え戦争いはまだわからない。次節の明治大と拓殖大の直接対決、また早稲田大の最終的な勝敗数で順位が決まる。
国士舘大が23点差から追い上げるが拓殖大が逃げ切り勝利
拓殖大と国士舘大は最後まで競り合った。シュート力のある両者は1Qからスコアリング合戦となり、2Q半ばまで僅差の勝負になる。しかし残り5分を切ったあたりから拓殖大が#42益子(4年・SF)の速攻をはじめ、バスケットカウント、オフェンスリバウンド、そして3連続のスリーポイントが続くと一気に20点の差をつける。拓殖大は最後に#24ユセフ(3年・C)がダメ押しのスリーで54-31として前半終了。
後半、国士舘大が反撃開始。3Qにじわじわ差を縮めて11点差まで戻すと、4Qで#9大滝(2年・SG)のシュートを皮切りに、続々と加点していく。拓殖大は得点が止まりがちになるが、#45隈元(4年・SG)、#21須藤(3年・SG)のスリーポイントなどで追いつかれない。国士舘大は#5大迫(2年・SG)が点差を広げられそうなところでシュートを沈め、残り約1分で4点差。しかしチームはここからフリースローを4本連続落としてしまい、流れに乗り切れない。残り7.8秒で2点差にまで追い上げた国士舘大だが、最後は拓殖大に逃げ切られ、76-72。
国士舘大は12位の早稲田大と2勝差。もし残りの試合で並んでもゴールアベレージで負けているため、13位が決まり、1年で2部へと戻ることになった。10位の拓殖大は入れ替え戦回避のためには残り2試合も気を抜けない。
専修大の粘り強さが大東文化大を上回り4Q終盤に逆転
1勝差の専修大と大東文化大は僅差の勝負になった。互いに欠場者がいるが、勝負は前半から互角。2Qに#12中村(4年・PG)の得点で大東文化大が8点のリードに成功するが、専修大も#16淺野(2年・PF)のドライブ、#10喜志永(4年・PG)のスリーポイント、#12市場(2年・SG)の速攻で追い上げた。大東文化大は#22吉田(4年・PF)のタフショットやチップインで再びリードを広げるが、専修大も粘って追い上げ前半は27-28。
3Qの頭も再び大東文化大ペース。#7高島(4年・SG)、#12中村らが得点を引っ張る。専修大は、追い上げはするが逆転はできないという状態が続いていたが、残り4分半に#6上村(2年・SF)のバスケットカウントでようやく逆転に成功。ここからシーソーゲームとなる。しかし終盤は専修大のミスもあり、43-47と大東文化大がリードして4Qへ。
勝負の最終Qは、ワンゴールを争う展開が続いた。専修大は#12市場のスリーポイント、#16淺野のシュートで逆転するが、大東文化大も#3塚本(1年・PG・北陸学院)のフリースローや#21富山(2年・PF)のジャンパーで押し戻す。残り約2分から、専修大は#12市場に続き、#6上村が絶妙のフローターを決めてリードすると、残り約40秒に#10喜志永のジャンパーで60-56に。大東文化大は最後に#25山内(2年・SG)がスリーポイントを沈めるも届かず61-59。専修大が前節に続き、苦しいところを粘りきって勝利した。
大東文化大は2連敗となりこれで7敗目となった。次節の日本大戦も落とせない試合となる。専修大は残り2試合が白鷗大、日本大という負けられない最終週が待つ。
【勝敗】2022.10.30 第24節終了時点
1位 白鷗大 21勝3敗/勝ち点45
2位 東海大 19勝5敗/勝ち点43
3位 専修大 19勝5敗/勝ち点43
4位 日本大 19勝5敗/勝ち点43
5位 大東文化大 17勝7敗/勝ち点41
6位 筑波大 13勝11敗/勝ち点37
7位 中央大 12勝12敗/勝ち点36
8位 日本体育大 12勝12敗/勝ち点36
9位 神奈川大 9勝15敗/勝ち点33
10位 拓殖大 8勝16敗/勝ち点32
—————入れ替え戦進出ライン———-
11位 明治大 8勝16敗/勝ち点32
12位 早稲田大 6勝18敗/勝ち点30
—————自動降格ライン——————
13位 国士舘大 4勝20敗/勝ち点28
14位 青山学院大 1勝23敗/勝ち点25
※今年度のリーグは勝ち点方式で争われる。勝者に2点、敗者に1点、棄権・没収の場合は0点、新型コロナウイルス関連で活動休止となった場合は不戦敗となり勝ち点1、対戦校に勝ち点2が与えられる。同率の場合はゴールアベレージ、当該チーム間の勝ち点など、大会で定める方式で順位を決定する。