【2022関東リーグ1部】大学界屈指の大イベント、東海大のホームゲームは2日間で合計3303人を集める(2022.10.22,23/第20.21節)

2022関東リーグ

コロナ禍でも規模を縮小するなどしてホームゲームを継続開催してきた東海大。大学の全面バックアップを受ける東海大の試合は、リーグ戦のホームゲームとしては最大規模を誇り、バスケット部以外にも体育学部スポーツ・レジャーマネジメント学科の学生たちが運営に携わっているのが特徴だ。さらに今年は東海大学と小田急電鉄株式会社がスポーツ分野に関する連携・協力に関する覚書を締結。これに基づく取り組みとして、東海大学SEAGULLS HOME GAME supported by odakyuとして開催の運びとなった。小田急電鉄には車両広告が掲示され、またロマンスカーが試合当日、普段は通過する東海大学前駅に停車するなど、特別ダイヤも編成。遠方からでも観戦に出かけやすい環境が用意された。こうして開催されたホームゲームは、規模的にも過去最大となり、大学バスケ界にようやくにぎわいが戻ってきたことを感じさせる2日間になった。

第1戦の大東文化大戦は、緊迫したゲームとなり会場も盛り上がった。

今回のホームゲーム規模の最大化は、会場にも表現されていた。これまでアップ・ダウン場の確保や他部活との兼ね合いで、コートを体育館の片側に寄せ、観戦ゾーンとしては使われてこなかった部分もあった。しかし今回は体育館の中央にメインコートを作り、四方すべてを観客席として設定。より多くの観客が観戦できる体制となった。その結果、順位のかかる大東文化大との第1戦は2002名、第2戦の国士舘大戦は1301名、合わせて3303名と過去最多の観客が観戦に訪れ、第1戦は満席に近い大盛況に。また、ハーフタイムショーやフリースローチャレンジ、屋外の特設コートでは車椅子バスケの体験など、さまざまなイベントが行われたが、多くの人が訪れたことで、両日とも大いに盛り上がりを見せた。

大東文化大との試合終盤、#15島谷のスリーが相手を突き放し、観客席も歓声とともに拳を突き上げた。

試合は、強敵の大東文化大戦を迎えた第1戦は、終盤に逆転する意義ある勝利。昨年はこのホームゲームで大東文化大に負けていただけに、借りを返した形となった。そして2戦目の国士舘大には余裕ある戦いぶりを見せて2連勝。詰めかけた観客に最後は陸川監督をはじめ選手たちが感謝を述べ、2022年のホームゲームを締めくくった。

Bチームのメンバーたちも、応援をリードするなど、全力でチームを後押し。勝利に笑顔があふれた。

「またこの規模でホームゲームを開催できて嬉しい」#24松崎裕樹(東海大・4年・F)

主将として今季はチームを率い、陸川監督からの信頼も篤い。シーズン開始時期は昨年とはガラリと変わったチームを背負う責任からか、コメントの慎重だったが、現在はリーグ戦を通して見えてきたチームの成長に手応えを感じている様子も見せる。このホームゲームでは2試合とも2桁得点。個人としても観客の応援に応えるプレーを見せた。

─3年ぶりの大規模開催のホームゲームとなりました。

「この規模のホームゲームは自分が1年生のとき以来です。でもその時は出場することができていません。すごいなと思いながら、ちょっと悔しい気持ちもありました。今年はこうやってさまざまな方たちの協力を得て、この催しがこの規模で開催できるようになり、その中でしっかり自分が出場して勝ちきることができて、嬉しく感じています。特に体育館の中央にメインコートを作る形にしたことで、規模感もグッと大きくなりました。観客の声援がより大きく聞こえて、それが力になりました」

─東海大はリーグ戦の1巡目こそ不安定なところがありましたが、2巡目に入って連勝を続けていて、成長が見えます。

「結果がついてこない時期に、自分たちでやるべきことをやり続けたからこそ、なのかと思っています。結果がついてこないと、やっていることに疑心暗鬼になることもあります。でも自分たちは陸さんの考え方や、日頃やっている練習を信じてここまで積み重ねてきました。その結果が今この連勝や、リーグの順位として出てきていると思います。

もちろん不安になることもありました。こんなに結果が出ないんだ、と感じることもあったんですが、自分が信じなければチームメイトもついてきません。そして自分が信じることをやることしかできないのも確かです。4年間やってきた陸さんへの信頼は篤く、そこに自分がついていけば大丈夫だと思っていたので、とにかく自分が信じってやってきました。

目指しているのは誰が出ても変わらないチームです。今はその形に近づいて来ていると思います。ディフェンスの強度を落とさないとか、やるべきオフェンスを遂行し続けるとか、チームとして共通認識が取れて、がむしゃらになってやっていくチームになっていければいいと思っています。リーグ戦は負けてしまった後に引きずらないで、そこから課題を見つけて修正していくのが大切です。勝った試合から反省できることも、チームにとって幸せなことだと思います。そうしてやってきたことがつながって、今の勝ちにつながってきているし、勝っても満足しないで、この先も続けていきます」

動画なども流れる特設ビジョン。
夏に行われた国際試合で着用したものや、代表活動等のユニフォーム。
選手入場はエスコートキッズともに。#24松崎。
#2元澤。
#4小玉。
#10張。
最後は選手たちがコートを1週して観客に挨拶。
屋外コートでも多彩なイベントを開催。
バスケット以外にも、スポーツ通じた共生社会の実現などについて伝えるコーナーも。
多大なサポートをしてくれた小田急電鉄のブースも登場。
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