【2022関東リーグ1部】粘りの専修大が激闘に勝利、白鷗大はマジック1のまま優勝は持ち越し(第25戦/2022.11.5)

2022関東リーグ
勝利して両手を高々と掲げる専修大#16淺野。後ろのメンバーたちにも笑顔が見える。

1部リーグもあと2試合となった。白鷗大はあと一つ勝てば自力優勝が決まるが、専修大との競り合いに破れた。また、4位入りを狙う5位の大東文化大はこちらも接戦の末に4位の日本大を下して勝利。最終戦次第で順位が入れ替わる。

また、入れ替え戦回避をかける拓殖大明治大の一戦は、シーソーゲームが4Qまで続いたが、最後に拓殖大が流れを掴み、92-85で見事勝利。拓殖大はこれで入れ替え戦回避を確定。明治大の11位(2部4位との入れ替え戦)が決まった。

日本大との激しい競り合いを最後に抜け出し大東文化大が勝利

4位の日本大と5位の大東文化大の試合は、4Qまで競り合う、目の離せない展開となった。1Qは大東文化大のアウトサイドシュートが好調。日本大は開始早々にインサイドの要の一人、#1佐藤(4年・PF)が2ファウルでベンチに下がり、サイズ面で苦しくなる。それでも18-15で1Qを終了し2Qへ入ると、徐々にシュートの調子も良くなり、#15鴇田(4年・SG)や#81宮城(2年・PF)のスリーポイントが続いて逆転に成功。大東文化大は#12中村(4年・PG)の連続得点や#21富山(2年・PF)のダンクが出て取り戻す。しかし日本大も#1佐藤がドライブからのダンクでお返しをすると、35-38の日本大リードで前半を終える。

最後まで諦めずにゴールを狙っていった日本大#12コンゴロー。

3Qの立ち上がりは両者なかなかシュート決められない。その中から#12中村と#39アブドゥレイ(1年・C・中部第一)の得点で抜け出した大東文化大は、#4菊地(3年・SG)のスリーポイントも勢いを与えて8点差まで開く。日本大は残り2分半になってようやく#12コンゴロー(2年・C)のシュートで初得点。ここからの残り時間で#12コンゴローが合計8得点、さらに#8陳岡(3年・SG)のスティールも出ると、痛みは最小に抑えて53-48。

4Q、3Q終盤の勢いのまま日本大が得点を重ね、残り4分半、#22飯尾(4年・SG)のシュートで同点に追いつき、#1佐藤のシュートで逆転。大東文化大はこの間#4菊地のスリーポイント1本のみにとどまった。ここで展開を打開したのが大東文化大の#12中村。中距離のシュートを次々に沈めていくと、残り1分18秒で逆転。日本大はシュートの確率が落ちて外が決まらず万事休す。最後は#12中村がフリースローで締めくくり、74-64で勝利した。

日本大は#12コンゴローが28点24リバウンド、大東文化大は#12中村が28点と互いのプライドがぶつかりあった。大東文化大は連敗を2でとどめて最終戦での4位浮上を狙う。日本大は最終戦に専修大戦を残すが、この結果で4位と5位の順位が決まる。

大東文化大は残り4分を切ってから、中村が一気に9得点と畳み掛けた。

リバウンドとアウトサイドで差をつけた専修大が白鷗大にリベンジ

優勝まであと1勝と迫った白鷗大と、3位の専修大の戦いは最後まで白熱した。1Qから押したのは専修大。リバウンドを取って早い展開で得点を重ねていく。やや出遅れた白鷗大は、残り2分に#2脇(3年・F)の速攻や#78(1年・PG・福岡第一)のスティールなどがあって追いつくが、専修大はうまくボールが周って得点し、20-16で1Q終了。

2Q、立ち上がりから開始3分程までは、一進一退の攻防となる。専修大は#10喜志永(4年・PG)のスリーポイントがチームを乗せるかと思いきや、続くプレーでは白鷗大がボールを奪って得点につなげ、互いに主導権を握り合う。それでも専修大は#10喜志永スリーポイントや#16淺野(2年・PF)、#12市場(2年・SG)のドライブでリードを広げると#14鈴木(4年・PG)の速攻が決まり、8点のリードに成功。白鷗大はフリースロー等で差を縮め、前半は34-28の専修大リードで終了。

3Q開始早々、専修大は#10喜志永がスリーポイントを沈めて9点差に。しかし変わらずミスも続き、せっかく開いた差を短時間で縮められてしまうシーンを繰り返す。それでもアシストからの得点や、残り1分を切ってからはこの試合で復帰した#44米山(3年・PF)のスリーポイントとバスケットカウントが連続し、合計6点を稼ぐプレーで再び勢いを得ると、56-48で最終Qへ。

14得点の白鷗大#78佐藤。6スティールで何度も専修大を慌てさせた。

8点を追う白鷗大は、相手のミスを誘い早い展開に持ち込んでいく。専修大はディフェンスに苦しみつつも、迫られては引き離すという形が継続。流れがじわりと変わったのは残り6分頃。専修大は#16淺野のスリーポイントで6点差にするが、タイムアウト明けに#78佐藤、#25ジョエル(1年・PF・別府溝部学園)らの得点が続くと、2分間の間に同点に追いつかれてしまう。専修大は#10喜志永のスリーポイントで一旦しのぐが、再び流れを持っていかれてしまい、残り2分半でついに白鷗大が逆転。タイムアウトで仕切り直した専修大は、#16淺野が攻めてフリースローを獲得すると、続けて#13クベマ(3年・C)がダンク。残り38秒で逆転して3点のリードに成功。残りのポゼッション、白鷗大のオフェンスは#13クベマの豪快なブロックに阻まれ、盛り上がりは最高潮に。残り時間はフリースローを獲得して沈めていった専修大が72-66で見事勝利した。

専修大はターンーオーバーが白鷗大の倍近い23を出しつつも、リバウンドでは上回った。また白鷗大はスリーポイントが0本だったのに対し、専修大は7本決めたことも勝利に大きく影響した。1巡目は3点差で破れた相手に、見事に借りを返した。

白鷗大は最終戦の国士舘大戦で優勝決定に挑む。専修大は最終日の最終戦で日本大という、最後の強敵との戦いでリーグを締めくくる。

残り38秒で決まった専修大#13クベマのダンク。

【勝敗】2022.11.5 第25節終了時点

1位       白鷗大                 21勝4敗/勝ち点46
2位       東海大                 20勝5敗/勝ち点45
3位       専修大                 20勝5敗/勝ち点45
4位       日本大                 19勝6敗/勝ち点44
5位       大東文化大          18勝7敗/勝ち点43
6位       筑波大                 14勝11敗/勝ち点39
7位       中央大                 13勝12敗/勝ち点38
8位       日本体育大          13勝12敗/勝ち点38
9位       神奈川大              9勝16敗/勝ち点34
10位      拓殖大                 9勝16敗/勝ち点34

—————入れ替え戦進出ライン———-

11位      明治大                 8勝17敗/勝ち点33
12位      早稲田大              6勝19敗/勝ち点31

—————自動降格ライン——————

13位      国士舘大              4勝21敗/勝ち点29
14位      青山学院大          1勝24敗/勝ち点26

※今年度のリーグは勝ち点方式で争われる。勝者に2点、敗者に1点、棄権・没収の場合は0点、新型コロナウイルス関連で活動休止となった場合は不戦敗となり勝ち点1、対戦校に勝ち点2が与えられる。同率の場合はゴールアベレージ、当該チーム間の勝ち点など、大会で定める方式で順位を決定する。

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