【2022関東リーグ1部】熾烈な戦いが続く1部リーグは、拓殖大・神奈川大・国士舘大が嬉しい1勝目(第4節/2022.8.27)

2022関東リーグ
青山学院大に勝利し、国士舘大は1勝目。ベンチが喜びに湧いた。

序盤は中2日での試合が続く1部リーグ。第4節は見どころの多い試合が数多く展開された。第3節で激闘を繰り広げた大東文化大筑波大は揃って敗北。動きに重さが見られる40分となった。大東文化大に勝利した拓殖大はこれで1勝目。#24ユセフ(3年・C)がこの試合から登場し、内外のプレーで強みを発揮した。筑波大を倒した中央大は3勝1敗。得意のアップテンポなバスケットで、4Qに筑波大を引き離すことに成功した。

この日の結果で全勝チームは日本大・白鴎大・専修大の3校となったが、まだ道のりは長い。また、各校に徐々に怪我人が出始めている。9月半ばまでは超過密スケジュールになっているため、コンディションの維持も課題だ。

全勝同士の対決は、延長戦の末に白鷗大が日本体育大を下す

全勝同士の対決となった白鷗大日本体育大の対戦は、立ち上がりから日本体育大がリードを奪う。白鷗大は相手の高さでゴール下を攻めきれず、終始10点程度を追う展開に。流れに変化があったのは4Qの序盤。白鷗大がようやく連続得点で差を4点差に縮める。日本体育大が速攻で返して一度流れを切ると、そこから両者簡単には得点が動かなくなった。残り3分、白鷗大は#2脇(3年・F)の速攻で3点差として勝負の時間帯に。さらに残り2分には#78佐藤(1年・PG・福岡第一)がジャンパー、#45シソコ(3年・C)へのアシストを出し、逆転。日本体育大は#23小川(3年・PG)がフリースローを1本決めて同点にするが、残り時間で両者得点を決められず、試合は延長へ。

5分の延長戦、互いに得点を決め合い、点差が離れない。激しいディフェンスの応酬にミスが続き、1点を争う時間が続いた。日本体育大は残り1分、#35ムトンボ(2年・C)がリバウンドの着地で足を痛め、ベンチへ。この間に白鷗大は速攻に走って71-72の逆転に成功する。残り時間、両者必死の攻防となるが、互いに得点は決まらず、そのままタイムアップ。全勝同士の負けられない一戦を白鴎大が制し、4勝目をあげた。

白鷗大は中で攻めきれないときも、#20根本のシュートが安定して決まった。スリーポイントが4本決まり16点。

全敗同士の戦いは、4校のうち神奈川大・国士舘大が一つ目の白星

この日はいまだ白星のない4チームの直接対決があった。

青山学院大国士舘大の戦いは競り合いとなったが、前半の終盤にディフェンスで粘り、ゴール下での得点が続いた青山学院大がややリード。しかし後半に入っても、互いに譲らず点差は離れない。追い上げきれない中でも粘っていた国士舘大に、4Qになってついに流れがきた。開始2分半、#9大滝(2年・SG)のスリーポイントが決まると逆転に成功。ここから#13本多(4年・PF)、#34木島(2年・SG)のドライブやオフェンスリバウンドも決まって完全にリズムをものにする。青山学院大のシュートが落ちる一方で、積極的にペイントに切れ込んでチャンスをつなぐと、最後は81-71。国士舘大は最終Q、23得点で青山学院大を圧倒した。

国士舘大のエース#13本多が27得点でチームを支えた。

神奈川大早稲田大の一戦は、2Qに神奈川大が抜け出した。ディフェンスで早稲田大を止め、外のシュートも入ると、10点程度のリードを得て後半に入る。3Q、4Qともそのリードを保っていくが、4Q中盤、早稲田大の逆襲が始まる。神奈川大が15点のリードで試合を進めていたが、一方でオフェンスが消極的になってしまう。すると残り6分あたりからスリーポイントが当たってきた早稲田大がどんどん差を詰めていった。15点差が10点差に、10点差が5点差にと、あっというまに差がなくなり、残り約2分となったところで#7堀田(1年・SG・東山)のスリーポイントが決まるとついに1点差に。しかし神奈川大もここで集中し直す。タフショットのスリーでこのピンチをしのぐと、#24中島がドライブでゴールを割り、残り1分で再び点差は5。さらには#5保坂(2年・SG)が値千金のスティールを決めて勝負を決定的にし、75-68で試合終了。昨年は早稲田大に最後の最後にシュートを決められて破れた神奈川大が、借りを返す1勝をあげた。

神奈川大は#24中島が積極的に切れ込み11得点。

【勝敗】2022.8.27第4節終了時点
専修大   4勝0敗/勝ち点8
日本大   4勝0敗/勝ち点8
白鴎大   4勝0敗/勝ち点8
中央大   3勝1敗/勝ち点7
日本体育大 3勝1敗/勝ち点7
東海大   2勝2敗/勝ち点6
大東文化大 2勝2敗/勝ち点6
明治大   2勝2敗/勝ち点6
神奈川大  1勝3敗/勝ち点5
国士舘大  1勝3敗/勝ち点5
拓殖大   1勝3敗/勝ち点5
筑波大   1勝3敗/勝ち点5
青山学院大 0勝4敗/勝ち点4
早稲田大  0勝4敗/勝ち点4

※今年度のリーグは勝ち点方式で争われる。勝者に2点、敗者に1点、棄権・没収の場合は0点、新型コロナウイルス関連で活動休止となった場合は不戦敗となり勝ち点1、対戦校に勝ち点2が与えられる。

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