【2022関東リーグ1部】専修大は筑波大を退け、全勝を維持/早稲田大が遂に1勝をあげる(第10節/2022.9.9)

2022関東リーグ
勝利に沸く専修大ベンチ。チーム全員で勝ちに持っていけているのが今の強み。

7〜9の3連戦から4日、10〜12戦も3連戦となる1部リーグは、前半戦最後の山場に入った。疲労感が感じられるチームもある中、早稲田大が10戦目にしてようやく1勝をあげた。また、日本大と専修大は崩れず10連勝。上り調子の神奈川大は5勝目をあげ、筑波大と勝ち点で並んだ。

筑波大との激しい競り合いを専修大が抜け出し10戦全勝を守る

この日見逃せない一戦となったのは、全勝の専修大と4敗はしているものの、調子を上げつつある筑波大の対戦。サイズも能力もある両者は、出足からディフェンスで守り合う、ロースコアな戦いになった。立ち上がりからなかなか得点が入らなかった1Qは、12-3と筑波大が出遅れる。しかし2Qになり#13岩下(1年・PG・福大大濠)がアタックして4連続得点を決めると、#13岩下のアシストからの#34三谷(3年・SF)のシュート、#28浅井英矢(2年・PF)のフリースロー、#7浅井修伍(4年・PF)のバスケット・カウントが続き逆転。ここからはワンゴールを争うような展開になった。専修大は、2Qはディフェンスに阻まれて思うように得点できず11点に終わると、23-27と筑波大がリードして前半終了。

インサイドで得点した筑波大#19間山。登録は195cmで筑波大の中ではそこそこのサイズだが、センターとしてゴール下でも存在感を見せる。

後半は点数を奪い合う展開となり、一進一退で差がつかず3Qは43-43。4Qに入っても同じような攻防が続き、筑波大の#19間山(2年・C)がゴール下で専修大の高さをかいくぐって連続得点すると、専修大は#16淺野(2年・PF)が豪快なダンクを決めるなど、互いのベンチが沸いた。筑波大は離されそうなところを#92中田(4年・PG)スリーポイントのバスケットカウントで同点に引き戻すなど、譲らないまま試合は終盤へ。残り4分、同点の場面からじわじわとイニシアチブを握り始めたのは専修大。ファウルを得てフリースローを獲得し、激しいディフェンスにあいながらも、#16淺野がタフショットを沈める。筑波大は残り2分、#31小川(2年・PG)の速攻で一時同点に戻すが、その後ミスが続いてこの得点が最後に。専修大はディフェンスを頑張り、#13クベマ(3年・C)のブロック、ダンクも出て、66-56と引き離して勝利した。

筑波大は終盤まで競り合いは続いたが、ファウルが増えていくと、やや苦しい戦いになった。スリーポイントがチームで1本だったのも課題だ。専修大は全員でリバウンドを取り、#13クベマ、#16淺野、#44米山が二桁得点、#14鈴木(4年・PG)が5アシストと、個々がそれぞれの仕事を果たした。

終盤豪快なダンクを叩き込んだ専修大#13クベマ。12得点。

4Qに明治大に差をつけ、早稲田大がようやくの1勝

ともに前節で接戦を落とした0勝の早稲田大と3勝の明治大の対戦は、前半は互いに決定力を欠く展開。両者アウトサイドの上手さを持つが、この日はなかなか外が決まらず、ゴール下でも決めきれないシーンが続いて前半は28-29の1点差。

後半も競り合い、点差はつかないが早稲田大がややリードして進む時間が多かった。明治大は後半も内外のシュートの決定力が上がってこない。終盤はディフェンスのほころびから何度も早稲田大に中を抜かれてしまうと、引き離されて74-61。ともに持ち味のアウトサイドシュートが決まらなかったが、最後は早稲田大が走って得点を重ね、ようやく1勝目をあげた。

早稲田大は#18岩屋が17点4アシスト9リバウンド。速い攻撃で相手ディフェンスをかき回した。

【勝敗】2022.9.9 第10節終了時点

日本大   10勝0敗/勝ち点20
専修大   10勝0敗/勝ち点20
大東文化大 8勝2敗/勝ち点18
白鴎大   7勝3敗/勝ち点17
中央大   7勝3敗/勝ち点17
東海大   6勝4敗/勝ち点16
筑波大   5勝5敗/勝ち点15
神奈川大  5勝5敗/勝ち点15
日本体育大 4勝6敗/勝ち点14
明治大   3勝7敗/勝ち点13
拓殖大   2勝8敗/勝ち点12
国士舘大  2勝8敗/勝ち点12
早稲田大  1勝9敗/勝ち点11
青山学院大 0勝10敗/勝ち点10

※今年度のリーグは勝ち点方式で争われる。勝者に2点、敗者に1点、棄権・没収の場合は0点、新型コロナウイルス関連で活動休止となった場合は不戦敗となり勝ち点1、対戦校に勝ち点2が与えられる。同率の場合はゴールアベレージ、当該チーム間の勝ち点など、大会で定める方式で順位を決定する。

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