3連戦最終日、この試合が終われば1部リーグは28日までの休止期間に入る節目だ。このタイミングで行われた上位対戦は、大東文化大が日本大を、白鷗大が専修大を破った。順位こそ変わらないが、ここで全勝チームが消滅した。
なお、大東文化大・白鷗大・筑波大・東海大はこのあと天皇杯の一次ラウンド(9/17・18@北海道札幌市)へ県代表として出場する。1回戦で大東文化大と白鷗大、筑波大と東海大は勝ち上がれば当たる組み合わせだが、勝ち残った場合は、さらに翌週二次ラウンド(9/23〜25@愛知県豊田市)が行われ、休めないスケジュールとなっている。その他のチームはこの時期を修正や休養に充てられるため、コンディションを今一度整え、1巡目最終戦、そして2巡目に臨む。
大東文化大が日本大を、白鷗大が専修大を下し全勝チームは消滅
白鷗大会場で行われた上位チームの対決は、ロースコアで最後までしのぎを削りあった。
怪我人が相次ぐ中で戦ってきた日本大は、#22飯尾(4年・SG)が帰ってきたものの、前節の試合でも#1佐藤(4年・PF)が負傷し、欠場。貴重なビッグマンを欠く事態の中、強敵の大東文化大との戦いに挑んだ。試合はなかなか得点の伸びないロースコア。2Qは互いに一桁で終わるほどとなるが、後半3Qに大東文化大が引き離しに成功し、そのまま逃げ切り62-54。
大東文化大は前節の専修大戦でもアグレッシブに攻め、スコアを引っ張った#25山内(2年・SG)が20得点と、この試合でもチームハイの活躍。リバウンドも全員でしのいだ。日本大は#12コンゴロー(2年・C)が16点15リバウンドとこれまでと変わらない存在感を示したが、ここまで安定して得点を重ねていた#8陳岡(3年・SG)が5得点と伸びなかった。
ホームの白鷗大は粘りで相手の挑戦を退けてきた専修大と対戦し、接戦に。互いにディフェンシブなチームは、1Qからロースコアの戦いとなり、前半は白鷗大リードの26-32。3Qに専修大が逆転に成功するが、4Q終盤の勝負際で#2脇(3年・F)のスリーポイントが決まり、60-63と白鷗大が逆転。大事な試合をものにした。
白鷗大は#2脇が27点、スリーポイントを2/2としたほか、#11関屋(4年・G)が11点。あとは13人のメンバーを使い、全員バスケで勝利した。専修大は主力が得点するも、スリーポイントは全体で1本のみだった。
ここまで無敗だった日本大と専修大が同時に陥落し、これで全勝チームはゼロとなった。大東文化大と白鷗大はこの勝利で、勝敗が並んだときに有利な材料ができた。また、真ん中までは実力差は大きくなく、下位であっても勢いのある日は上位を脅かせるというのが今年の1部リーグの現時点における状況で、後半戦も注目必至の試合が続きそうだ。
ここまで23日で12試合と、短期間に異常なペースで試合をこなしてきたが、特に心配されていたのがコンディション。後半は疲労が濃く見えるチームもあり、ハードさが伺えた。日本大は怪我人の総人数が多く、日本体育大や白鷗大は留学生が序盤に負傷欠場したため、苦しい試合もあった。また、明治大は体調不良者が出て、1試合を不戦敗になったのも惜しまれる。
【勝敗】2022.9.11 第12節終了時点
日本大 11勝1敗/勝ち点23
専修大 11勝1敗/勝ち点23
大東文化大 9勝3敗/勝ち点21
白鷗大 9勝3敗/勝ち点21
東海大 8勝4敗/勝ち点20
中央大 8勝4敗/勝ち点20
筑波大 6勝6敗/勝ち点18
神奈川大 6勝6敗/勝ち点18
日本体育大 4勝8敗/勝ち点16
拓殖大 4勝8敗/勝ち点16
明治大 3勝9敗/勝ち点15
早稲田大 2勝10敗/勝ち点14
国士舘大 2勝10敗/勝ち点14
青山学院大 1勝11敗/勝ち点13
※今年度のリーグは勝ち点方式で争われる。勝者に2点、敗者に1点、棄権・没収の場合は0点、新型コロナウイルス関連で活動休止となった場合は不戦敗となり勝ち点1、対戦校に勝ち点2が与えられる。同率の場合はゴールアベレージ、当該チーム間の勝ち点など、大会で定める方式で順位を決定する。