【2022関東リーグ入れ替え戦】明治大は駒澤大に勝利し1部残留、早稲田大VS東洋大は第3戦へ(2022.11.10)

2022関東リーグ
明治大は1試合で1部残留を決定。

入れ替え戦3日目は、2会場に分散。駒沢体育館の2部・東京成徳大VS國學院大は、2戦目を東京成徳大が取り、これで1-1のタイに。3戦目で勝負を決する。また、代々木第二体育館では1部入れ替え戦の2試合が行われ、明治大早稲田大が勝利した。

駒澤大が3Qに逆転するも、明治大が4Qにひっくり返して1部残留

1部11位の明治大は2部4位の駒澤大と対戦。明治大は1勝のアドバンテージがあるため、1勝すれば合計2勝で1部残留が決まる。

試合は1Qから明治大が安定して内外でシュートを決めていった。#24勝山(4年・SF)、#21田邉(3年・SF)のスリーポイントをはじめ、速攻なども続いて流れを作ると、29-15とダブルスコアに近い形で1Qを終了した。駒澤大は2Qから徐々にエンジンがかかった。#31石山(3年・CF)のジャンパーを皮切りに、#81大矢(3年・SG)のスリーポイントも連続し、得意のアウトサイドで稼いでいく。明治大は#7伊藤(2年・PF)が安定して得点を重ねるが、駒澤大は#20齊藤(2年・SF)のスリーポイントや#3田中(2年・PG)のシュートも続き、42-36と追い上げて前半終了。

3Q、立ち上がりも駒澤大のペース。速い展開で#3田中、#41松本(4年・PF)と続くと開始1分で2点差に迫る。その後は明治大に一旦9点差まで戻されるも、#3田中のスリーポイント、#18髙橋(4年・SF)のオフェンスリバウンド、#81大矢のスリーポイントが続くと、さらにはディフェンスでも粘って速攻を出し、残り3分で逆転に成功。3Qは58-59の駒澤大リードで終わった。

明治大はリーグ終盤から#13平松が存在感を増した。アシスト、得点で活躍。

4Q、駒沢大は#20齊藤#19大熊(3年・PG)のドライブが続き、勢いが切れない。明治大は#7伊藤のバスケットカウント、ゴール下などで対抗。開始3分までは一進一退の攻防が続いた。勝負の流れが変わったのは開始3分半。明治大は#10結城(3年・PF)のシュートで同点にした後、#21田邉の速攻が決まりここで逆転。さらには#7伊藤、#10結城と続いて残り3分で6点のリードに成功した。この時間帯に駒澤大は4分ほどシュートが決まらない。残り2分から#3田中や#81大矢がスリーポイントで粘るものの、追いつくことはできず79-73。明治大が4Qの逆転で勝利し、アドバンテージの1勝を加えて2勝。1部残留を決めた。

明治大は#13平松が9、#21田邉が7アシストで#7伊藤や#10結城といった選手たちをうまく生かした。

駒澤大は持ち味のシュートと速攻で3Qに逆転し、4Q頭までリードを握ったが、大事な時間帯に明治大のディフェンスの前に決めきれないシーンが続いてしまった。駒澤大はこれでシーズンが終了。主将の#18髙橋をはじめ4年生が牽引したチームだったが、下級生ガードの#3田中のリーダーシップや、#20齊藤や#81大矢など、若く能力ある選手も揃う。来シーズンも注目もチームだ。

駒澤大は#3田中の18点をはじめ、勢いあるプレーを何度も見せて明治大に迫った。

「クロスゲームをものにできるようになったのが成長部分」乗り越えてきた26試合をこれからの糧に/#46井上 燿(明治大・4年・主将・SG)

ベンチでメンバーを迎える#46井上(中央)。

長い1部リーグを経て、「クロスゲームをものにできるようになった」とチームの成長部分を語った主将の井上。駒澤大に逆転されはしたが大きく揺らがなかったのは、何度も経験した場面だったからか。残り6分で勝機を掴むと、そこから大きく詰め寄らせず勝利した。
4年生プレイヤーとしては勝山(#24)や吉村(#31)が貢献したが、ベンチでチームを鼓舞する井上の姿もまた、存在感があった。試合以外での貢献もチームには欠かせない。インカレに向けて最後の仕事がここからはじまる。

─チームは入れ替え戦をどのような状態で迎えましたか?

「入れ替え戦には行かないようにという気持ちでリーグ戦を戦ってはいましたが、大事な試合で負けてしまって、入れ替え戦に進出するというところからのスタートでした。当然勝たなきゃいけなきゃいけないゲームですし、1部リーグとは違って、自分たちは向かって来られる側なので、相当難しいゲームになるということを話していました。そういう心の準備をメインにやって来ました」

─1Qは順調でしたが、途中で駒澤大に競られる場面もありました。

「相手も失うものはないという状態だし、勢いもあると思います。そういう中で喋っていたのは、自分たちがやるべきことをやる、リーグ戦で積み重ねてきたことをやろう、というのを試合中ずっと言っていました」

─1部リーグを経験してチームとして得られた部分はなんでしょうか。

「1巡目は競ったゲームで負けてしまうことが続いていて、2巡目になったときに、専修や中央、青学など接戦になったゲームで勝ちきることができていました。そういうクロスゲームをものにできるようになったというのが、成長できた部分だと思います」

─そこがこの入れ替え戦にも活きたといえますね。3年ぶりとなる1部リーグの感触自体はいかがでしたか?

「1部はディフェンスのレベルが2部とは全然違っていて、2部は点の取り合いになるゲームが多かったですが、1部は守り合いで、そこにアジャストするのに少し時間がかかりました。でも最後の方は慣れてきたかなと思います」

─4年生として、またキャプテンとして心がけていたことは。

「4年生で試合に出ているのが。勝山と吉村ぐらいです。そこで後輩に負担がかかっている部分はありましたが、練習や準備の段階では4年ができることもたくさんあります。自分はそういうところでチームに貢献し、関わっていこうという思いがありました。ベンチで声を出すことについても、徹底してやり続けなければいけないという責任もあるし、それが自分の役割でもあるので、この後もやり続けたいと思います」

─2ヶ月半の間で勝負強さが見える試合も多かったように思います。

「チームとしてまだまだ甘いところはあると思いますが、リーグの全25試合(1試合は棄権)というハードスケジュールの中でそれを乗り越えてきました。不安が大きかったのは正直なところなのですが、今日入れ替え戦を含めてすべてを終えたことでホッとしています」

─インカレに向けて。

「ここからは残り少ない練習しかないので、1日1日の練習を今まで以上に大事にしていかなければいけないと思います。今日の出来ではインカレでは勝てないと思うので、チームとしてもっともっと成長するために、上を目指してやっていかなければと思います。力のある下級生が入ってきて伸びてきてくれているので、昨年より良くなっている部分もあります。ただ下級生に力があるからこそ、4年生の力が重要になってくると思います。4年としてやるべきことをやってインカレに臨みたいと思います」

【1部入れ替え戦・GAME2】東洋大が猛然と追い上げるも早稲田大が逃げ切り1勝1敗に

第1戦を東洋大が制した戦いは第2戦、早稲田大が逆襲。立ち上がりからシュートが好調に決まっただけではなく、ディフェンスでも圧力が高く、1Qは東洋大がオフェンスを展開できずに苦しんだ。早稲田大はタフなディフェンスで東洋大のシュートを打たせず、#12土家(4年・PG)をはじめ、得点源が好調で、1Qは21-8とする。2Qも早稲田大のペースは変わらず。東洋大は少しずつらしさが出てくるが、早稲田大の高さとディフェンスに苦しみ、前半は36-16と20点差。

3Qも半ばまで早稲田大が圧倒し、さらにリードを広げた。東洋大は3Qの半ばからようやく反撃。#5佐藤(2年・PG)のスリーポイントを皮切りに、#11先崎(3年・C)の速攻、#5佐藤のバスケットカウントが出て、ディフェンスでも粘って早稲田大の攻撃を食い止める。#18庄子(4年・SG)も自らのシュートをカバーする形で決めていくなどして、51-39と12点差にまで縮める。4Qもその勢いが続き、開始3分で速攻が出ると7点差にまで迫った。早稲田大はここで#1神田(4年・PG)が攻守でエナジーをもたらすプレーでチームを鼓舞。東洋大が迫れば返し、10点の差を保っていくと、東洋大は残り時間で大きく差を縮めることはできず68-59で2戦目は早稲田大が勝利し、勝敗をタイに戻した。

早稲田大は#18岩屋(1年・PG・洛南)がトリプルダブルの活躍。#12土家、#5堀(1年・GF・東山)、#13星川(3年・F)も2桁得点で続いたが、何より出だしのディフェンスの固さが大きくものをいった2戦目になった。

東洋大はサイズ、フィジカルで劣る部分で前半攻めあぐね、点数が伸びなかった。しかし25点ほどあった差を7点にまで縮め、粘り強さを発揮。3戦目の戦いにも注目だ。

早稲田大は#18岩屋が10点・12リバウンド・10アシストのトリプル・ダブル。

【結果】

明治大学 1部残留
駒澤大学 2部残留

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