8月末から始まった関東大学リーグは最終日を迎えた。2ヶ月以上の戦いでいずれのチームも主力に疲労が蓄積している。順位に大きな影響がない部分ではベンチメンバーも多くプレーする最終日となった。リーグ戦はこの後、中1日で入れ替え戦を開催し、その結果によって関東学生連盟からのインカレ出場チームが決まる。
会場の都合で2個所での開催となり、選手が一同に会することはできなかったが、優勝の早稲田大学には全試合終了後に代表者が表彰を受けた。

【勝敗数】第22戦終了(全試合終了)
1位 早稲田大学 20勝2敗
2位 東海大学 18勝4敗
3位 白鷗大学 15勝7敗
4位 日本体育大学 14勝8敗
5位 日本大学 12勝10敗
6位 大東文化大学 10勝12敗
7位 明治大学 10勝12敗
8位 青山学院大学 8勝14敗
9位 中央大学 8勝14敗
——-2部入れ替え戦進出——-
10位 神奈川大学 7勝15敗
11位 筑波大学 6勝15敗
12位 専修大学 4勝18敗
日本大がリードするが早稲田大の逆転勝利
優勝を決めている早稲田大は最終戦で日本大と対戦した。
開始早々日本大は#7新井(4年・SF)のスリーポイントが決まる幸先のよい立ち上がり。続けて#20山田(3年・PG)もスリーポイントを決め、リバウンドでも負けていない。早稲田大も#7堀田(4年・SG)のスリーポイントもあり調子は悪くはないがややテンポは上がらず、速攻も出た日本大が17-25とリード。2Q、日本大はベンチメンバーでスタートし、速攻やスリーポイントも決めていく。早稲田大も#18岩屋(4年・PG)が高確率の2ポイントを入れ続けてついていくと、終盤に日本大のシュート精度が落ち、ファウルが続いてきたところで早稲田大が逆転。41-47で前半を終えた。

3Q、早稲田大がこのQでチャージ。本来のペースで内外から得点していくと一気に差が開き62-80。4Qも流れは早稲田大。ディフェンスでも日本大を止めていく。残り1分、早稲田大は#11初宮(4年・CF)をコートに送り4年たちでタイムアップのときを迎えると最終スコアは101-81。応援席のOBたちが歌う早稲田の応援歌が体育館に高らかに響いた。

明治大の追い上げを大東文化大が振り切り6位と7位の順位が逆転
大東文化大と明治大は前半から競り合うが大東文化大は2Q終盤に#3塚本(4年・PG)がレイアップを決めていき前半は41-34。3Q、大東文化大はメンバーも広く使いつつ明治大のオフェンスをしのぎ、点差を15点ほどに広げる。しかし4Qに明治大がじわじわ追い上げると残り1分半に#91塚田(3年・PF)のスリーポイントで明治大が4点差に迫った。大東文化大は#13湧川(1年・PG・福大大濠)のドライブを#3塚本が食い止め、#9田中(4年・PF)がフリースローを得て逃げる。さらに#9田中が終盤に得点を重ねて大東文化大が逃げ切り勝利。
これで大東文化大は明治大と順位が逆転。途中では連敗が続いて苦しかったが6位でリーグ戦を終えた。明治大はリーグ序盤の出足は良かったが、2巡目は苦戦。しかし昨年より順位を上げる7位で終了となった。

3位争いは日本体育大が粘るが白鷗大に軍配
3位のかかった日本体育大と白鷗大の試合は、前半は白鷗大#22内藤(3年・PG)のオフェンスでリードを奪う。しかし日本体育大が2Qにディフェンスから追い上げると39-37と2点差に縮めて前半を終えた。3Q序盤は僅差の競り合いとなる。日本体育大は#41石川(4年・SG)のスリーポイントが来て初めて逆転に成功する。白鷗大も取り返し一進一退の攻防となるが、52-55と日本体育大がリードに成功して4Qへと入ると、白鷗大は#15小川(2年・SF)のスリーポイントで開始すぐに同点に戻した。日本体育大はセカンドメンバーで得点につながらず2分半でスタメンに戻して対応し、競り合いが続く。残り4分半、白鷗大は#41ウィリアムス(2年・PF)のスティールから#15小川の速攻が決まり、さらに#7境(3年・C)のブロックで勢いづき、残り2分で#22内藤のドライブも決まって57-65と一気に白鷗大が差をつけた。日本体育大はここから#7西部(4年・F)がスリーポイントを決めて粘るが、白鷗大のディフェンスも厳しく、そこからは簡単にゴールを割れず69-61で試合終了。白鷗大が3位を決めた。
3連敗から入った白鷗大は1巡目こそまだ不安定な部分もあったが、2巡目には安定して勝利を重ね3位に到達した。日本体育大も白鷗大も海外試合などをこなした上でのリーグ戦をタフに戦いきった。


