【2025関東リーグ戦1部/PLAYERS INTERVIEW】「観客の前でプレーできるのが何より楽しい」3年目にして得た喜びと手応え/#45朝田建心(日本体育大・3年・SG)

未分類

8月に開催されたWUBS以降、プレータイムを増やしている朝田。これまで怪我に泣いてきたが、スピードとキレのあるドライブの小気味良さが光っている。WUBSでは海外の大学プレイヤーを抜き去るシーンもあり、試合を重ねて自信がついてきている様子がうかがえる。何より、コロナ禍の高校時代や怪我続きで出られなかった時間を経て、今はただ応援を受けてのプレーの楽しさを噛み締めている。

日本体育大は現4年生が1年のときからスタメンとして長らくチームを引っ張ってきた。今年はここにきて朝田や#11山口、#35大江らのガード陣、#6吉田や#52小田といったフォワード陣など、セカンドチームの下級生も存在感を示してきている。来年度への継承という意味でも3年以下の頑張りはチームに不可欠だ。開花の夏を経ての秋冬シーズン、さらなる成長が期待される1人だ。


WUBSをきっかけに自分のプレーに自信が芽生える

─8月のWUBS(World University Basketball Series)以降、存在感が増してきているように思います。

「個人的には春のスプリング(関東大学トーナメント)からもっと試合に出られると思っていました。でも結果的には瑛司(#11山口)の方が試合に多く出て、自分の方はなかなか調子が上がらずにいたんです。そんな状況でしたが、練習ではなんとかセカンドチームの位置で絡めていて、そんな時期にWUBSに参加しました。そこでいいプレーができて、調子を上げてこられたと思います。

WUBSにて。多彩な経験ができた夏となった。

─WUBSでは強敵相手に果敢にアタックしていましたね。この夏はAUBL(Asian University Basketball League)とあわせて2つの国際大会に参加してきましたが、どのような印象や感想ですか?

「まずWUBSでは海外の大学の選手はみんな身長が高くて、ドライブをきっかけに上で合わせをされたりして、そこで世界を感じました。でも3番ポジションの選手なんかは自分のプレーについてこられないことも多かったので、スピードで打開することができた部分があったなと思います。AUBLも同じ感想ですが、参加していない選手もいたのでベストメンバーではなく、そこはチームとしてリバウンドや得点で苦戦しました。でも自分の武器は得点とディフェンスだと思っています。2つの国際大会でその得意分野で通用する部分があると感じられたので自信になりましたし、この先もやっていけるなという手応えを得ることができました」

優勝した高麗大学校と準決勝で対戦した。198cmのイ・ドングンに対し果敢にドライブで攻める。

怪我なく調子のいいシーズンを送れていることが何よりの幸せ

─日本体育大は今の4年生が1年のときからスタメンで、固定されている印象も強いです。しかしここのところ朝田選手のほか、3年以下の選手もプレータイムが増えて存在感が出てきていますね。

「自分自身、これまではなかなか出番がなく、今年も出られて5、6分かなと思っていたところはありました。でも夏に国際大会で結果を出したことでリーグ戦でも長時間のプレータイムをもらえてきています。実は1、2年生の時は怪我ばかりしていました。調子がいい時に毎回怪我をしていて悔しい思いをしてきたんですが、今年に入ってケガがないのが好調の理由です。これもトレーナーが素晴らしいおかげですが、感謝でいっぱいです」

─長く試合に出ることで意識が変わったところがありますか?

「とりあえず観客の前でプレーができるというのが、自分的にはすごく楽しいです。自分の高校時代以降はコロナ禍で制限された時間も長く、また大学でもあまり試合に出られていなかったので、観客に見てもらって応援されているんだということをなかなか感じられませんでした。でも今は試合に出て、たくさんの観客がいる中でプレーできています。やはりテンションが上がりますね。国際試合も人がたくさんでモチベーションが上がりました」

─手応えのあるリーグ戦になっているようですが、個人的な目標は?

「日体大はインカレでうまくいかないといいますか、上にいけずに負けることが続いています。今年こそインカレで結果を残さないといけないと感じていますし、自分が試合に出て貢献したいという思いは強いです。他の大学からもインカレの日体は弱いというイメージになっていると思うんです。でもそれを覆したい。4年生たちにとっても今年は勝負の年です。だからこそ、インカレ優勝はチームの誰にとっても絶対的な目標です。頑張ります」

第13戦の明治大戦では苦しい展開の中、終盤のアタックが勝利の突破口を作った。

※インタビューは第3戦終了時に行いました。


朝田健心(あさだ けんしん)
180cm/74kg/SG
金沢学院高

タイトルとURLをコピーしました