【2025インカレ/INTERVIEW】「自分たちのギアを上げなければ」とディフェンスの強化を勝利につなげる#20駒田彬人(天理大・4年・PG)

2025インカレ

インカレトーナメント初戦、国士舘大相手に目の覚めるようなディフェンスを披露し、相手に好きなようにさせなかった。これまでの天理大にはなかった激しさは昨年のインカレや今年の春の敗退での気づきからだ。関東の1部チームはもちろん、Bリーグのチームとも練習を重ねて鍛錬してきたディフェンスを、ここ一番の大会で発揮しての初戦突破は価値がある。しかし、そこはまだ通過点、勝利の瞬間も淡々と迎えたチームは、さらに上を見据えている。次戦以降の戦いも注目だ。


─初戦というところであり、相手が関東の国士舘大で、大事な試合でしたが、素晴らしい展開でした。

「国士舘さんは予選から2試合やってきていますし、関東のリーグの入れ替え戦で1部に上がったっていうのもあって、一番勢いあるチームだっていうのは分かっていました。そこで自分たちが受け身に回ってしまうとどうしても相手の勢いに飲まれてしまいます。そこは自分たちが練習からインカレをイメージして、入りから大事にしようっていうのでやり続けた結果がいい入りにつながって、こういうゲーム展開になったかなと思います」

─特にディフェンスが素晴らしかったです。

「自分たちはディフェンスが根源といいますか、困ったらディフェンスに立ち返るっていうのがチームの方針です。練習でもディフェンスは一番大事にしていて、オフェンスで点が取れなくてもディフェンスで我慢すれば離されることがない。自分たちが大事にしてきたディフェンスというのを、この試合では今シーズン一ぐらいのパフォーマンスできました」

─それほどの出来だったんですね。昨年のインカレはトーナメント初戦で中央大に敗退でした。逆にいえば、このディフェンスは昨年と全然違うチームみたいな印象です。こんなに変わった原因は?

「正直、あそこで関東とのフィジカルレベルや強度の差を感じ、さらに今年も春は関西の大会で京都産業さんに負けてしまって、そこから自分たちは一個ギアを上げないといけないなとなりました。夏休みには日本体育大や日本大、あとは大阪エヴェッサだったり神戸ストークスだったり、強度の高いチームと色々対戦してきたことで、そこで自分たちのディフェンスのフィジカルレベルだったり、強度っていうのが一段階二段階ぐらい上がりました。それで関西のリーグ戦も優勝できたと思いますし、インカレでも関東相手にこうやって発揮できたので良かったかなと思います」

─関東の他のチームと比べても遜色なく強度が高いと思いました。でも国士舘大に勝った瞬間もワーッ!という感じにはなりませんでしたね。

「自分たちが見据えているのは最低でもベスト4に入って、さらに関東以外は成し得ていない日本一になることなので、やはりまだまだ通過点。ここで一喜一憂せずに、明日の名古屋学院さんとの対決に向けても準備したいと思います」

─天理大の注目選手としてオルワペルミ ジェレマイア選手(#77)は新人年インカレではまだそこまでフィットしてない感じでしたが、今はどうでしょうか?

「あの頃は個人技はすごいけれど、でもちょっと個人に頼ってっていうバスケだったと思います。今はコミュニケーションも取るようになってきて、リーグ戦で長い間試合も経験して、彼もチームのためにっていうプレーになってきました。チームとしても彼の良さをどう引き出すかっていうのを考えて、アイソレーションで1対1させるだけじゃなくて、彼のところにディフェンスが寄ったことによって、キックアウトからスリーだったり、逆に他がアタックしてジェリー(ジェレマイアの愛称)への合わだったり、チームでバスケットできるようになってきたことで彼の強みがより生きるようになってきたと思います」

B.LEAGUE DRAFT 2026志望選手として公示済み。天理大は他に#35宮下、#91白石、#0中村が志望している。

─そこも注目したいと思います。次も頑張ってください。


駒田彬人(こまだ あきと)
74cm/69kg
津工業高

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