昨年は中止となり、2年ぶりの開催となった関東大学バスケットボール選手権、通称トーナメント。5月に開幕したあと、緊急事態宣言に伴い延期に伴い、二度の延期を経てようやく6月下旬に再開。対戦が進んでいる。6日は8シードが登場し、緒戦に臨んだ。
春トーナメントは、本来であれば新チームとしてスタート地点を確認し、秋に向けての目標を明確にするための役目も担っている。しかし延期を重ねたことで既に7月となり、秋のシーズン開始まであまり時間のないタイミングでの開催となってしまった。チームは公式戦で経験値を積み重ね、急ピッチでチームとしての進化を遂げていかなければならない。ともあれ、昨年は中止となり、年間を通して公式戦をあまり経験できなかった。また、4部以下はシーズンの全試合が中止の憂き目を見ている。大会が開催されることを前向きに捉え、わずかな機会でも成長のチャンスとしたい。
なお、今大会は有観客にて行われているが、7日の秩父宮記念体育館会場は観客席が少ないため、チーム券による入場者のみが試合ごとの入れ替え制で観戦できる。また、その他の会場でも規定の上限に達した場合は、入場規制が行われる予定。
接戦・延長・アップセットなど読めない試合も
6日は3・4回戦の8試合が行われた。久しぶりの公式戦とあって入りにやや固さが見られるチームもあった。
延長戦で勝ち上がったのは東洋大。同じく2部の法政大相手に前半から接戦となるが、最後は4点差で競り勝った。また、昨年の3部オータムカップの優勝校・山梨学院大は2部の関東学院大学相手に前半のリードを守り、ベスト16へ。
一昨年のチャンピオンであり第一シードの白鴎大は順天堂大相手に確実なリードを守りきった。大東文化大は東京経済大の勢いに前半は押され、シュート確率も悪かったが後半に突き放し、この両者はともにダブルスコアに近い点差で緒戦突破。東海大は5部の電気通信大相手に200点近いスコアを叩き出し、幸先の良いスタートとなった。このほか、日本大、国士舘大、明星大らが勝ち上がり、次の対戦に進む。