【2025関東新人戦】連覇を狙う東海大と初の決勝進出となった白鷗大が新人王座をかけて最後の戦いに挑む(2025.6.7)

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準決勝の対筑波大戦では白鷗大#37南澤が6本のスリーを沈めチームに流れを呼び込んだ。

新人戦本戦は、いよいよ大詰。決勝へは2連覇を目指す東海大と近年は大学で上位の成績を出しているが新人戦はいまだ優勝なしの白鷗大が進んだ。

【準決勝】激闘の白鷗大VS筑波大は終盤に明暗が分かれる

この日最も盛り上がった準決勝の一戦は、どちらのチームの良さも感じられる好勝負だった。筑波大はここまで高い機動力を発揮してきた#23デロック(1年・F・正智深谷)を前日の試合の影響でベンチに温存。主力を1人欠く状態でスタートしたが、立ち上がりからオフェンス・ディフェンスが好調。リバウンドでも高さのある白鷗大に負けておらず18-20。2Qも#7井伊(1年・PF・早稲田実業)がインサイドで存在感を発揮。白鷗大は#15小川(2年・SF)のシュートや、#42ウィリアムス(2年・PF)が高さを武器に得点していくが、ボールの回りやディフェンスの良さで筑波大が32-37と前半リード。

筑波大はインサイドで#7井伊が奮闘。23点6リバウンド。

3Q、白鷗大は前半3ファウルでベンチに下がっていた#37南澤(2年・PG)が得点で見せる。ジャンパー、ドライブ、スリーポイントが面白いように決まると開始4分で白鷗大が逆転。筑波大は#34小田(2年・SG)のスリーポイントやルーズボール、ブロックなどこちらも切らさないものの58-53と5点差がついた。

4Qの入り、筑波大は#0髙田(1年・SF・福岡大附属大濠)のスリーポイントや#34小田のバスケットカウントで逆転。しかしここからはファウルが続いてしまう。白鷗大はここで#99ロイ(2年・F)が躍動。連続でバスケットカウントを獲得すると#42ウィリアムスもそこに続いて高さでゴール下を制し、開始4分で10点のリードに成功した。筑波大は守られてオフェンスを構築できずにタフショットが続いてしまい、リバウンドも取れない。ここが勝負の分かれ目となって82-66で白鷗大がシーソーゲームを制した。

4Qの#99ロイのプレーがチームを勢いづけた。春トーナメントでもいい活躍を見せており成長中だ。

白鷗大は初の新人戦決勝に進出。後半の出だしで2つ入って、そこからガードに対してきちっとベースのプレッシャーを強めてっていうところで意識づけしてくれたそこがよかった」白鷗大・網野監督。決勝に向けては「高さと能力はやっぱり東海大さんもずば抜けているので、そこになんとか食らいつきたい」という。選手の身体能力やオフェンス力が高く、伸び盛りのメンバーたちがどのようなプレーを決勝で見せるかが楽しみだ。

敗れた筑波大はディフェンスがよく、オフェンスでも#7井伊が23点、#34小田がマルチな活躍を見せて#23デロック不在を感じさせない内容だった。3位決定戦でもその良さを継続したい。

【準決勝】東海大は中央大の粘りにもたつきながらも決勝進出

東海大中央大は2Qで東海大が差をつけた。サイズ的には劣る中央大はゾーンを使いながらディフェンスで粘り、1Qは互角の展開。東海大はターンオーバーも出してしまうが、2Qになると中央大の得点が止まり、東海大は#16赤間(2年・SG)の効果的なシュートも決まってこのQで21-10とリード。中央大は後半も粘りは継続。しかし東海大もリードを保って70-58。連覇に王手をかけた。

東海大・入野HCプレッシャーかけた時にターンオーバーで流れ持っていかれた。勝ったと思った時から負けが始まっています。勝負の鉄則ですとやっぱり受けに回っちゃいけないので、そのへんの甘さ、ゲームの読みが考えられていないのが新人らしいところ」という。決勝の対戦相手・白鷗大は「明日は春のトーナメントで敗れている相手」であり、取り返す意味でredeemを誓う。

タレント揃いの東海大は優勝候補の筆頭と目される。連覇を目指す。

【INTERVIEW】「一人一人の役割を果たす」泰然としたスタイルが安定感を生み出す/#16赤間賢人(東海大・2年・SG)

昨年はチーム内で怪我人が出たこともあり、リーグ戦では途中からスタメンを努めた。得点力は高く、大きな波のないプレーはチームにとって安心材料だ。新人戦でも欲しいときに決まる1本が試合の流れを大きく左右している。新人チームでは2年生として責任を背負うというよりは、個々で必要な役目を果たすことを意識している様子がうかがえる。大舞台でも気負いすぎず変わらず淡々とした存在だからこそ頼れる。そんな選手だ。

─準決勝では中央大が粘ってきたところもありました。試合を振り返って。

「前半は自分たちのいいディフェンスができていてよかったんですが、後半疲れてきたときに緩くなってしまいました。あそこは明日のゲームでは40分間ディフェンスをし続けたいです。オフボールのスクリーンとかが多い中で前半は頑張ってブレイクしてやっていこうっていう話が出ていたんですが、後半はスルーしてしまったり、そこで働いていないところがあったので、相手に簡単にシュートを許してしまったかなと思います。集中力の問題もあるし、試合が続いてきていて疲労とかもあると思います」

─とはいえここまでの試合は順調に勝ってきていると思います。感触はいかがですか?

「自分たちは失点60点以下に抑えようというスタイルですし、4試合で平均60点以下に抑えているので、そこはいいところかなと思います」

─スタメンは全体チームと変わらずというメンバーも多いですね。

「一人一人個人技があると思うんですけど、そこに頼らずに自分たちがディフェンスから固く守って、速攻っていうのが強みです。でも上級生とやっている時と感覚は変わらないです。この新人戦で入ってきたメンバーもいるので、指示がうまく伝わらなかったり、コミュニケーションが取れないというところは少し違いとしてあります。でも1年生は自分からしっかり考えていることも言ってくれるし、そこでのコミュニケーションはできているかなと思います」

─そうすると赤間選手が新人チームでは一番試合に出ている経験があると思います。チームメイトに対して意識づけようとしているとか、伝えていることはありますか?

「自分はチーム全体に伝えるっていうのはあまり得意じゃないので、気づいたこととか、一人一人には伝えています。チーム全体に対しては新人キャプテンの友(#6佐藤)だったりがやってくれていて、個々がそれぞれの役割を果たしているという感じです。彼も怪我があり復帰したばかりですが、その分を自分が背負うということはあまり考えすぎないようにやっています」

1年生も積極的に発言する様子が見える東海大。

─プレッシャーを背負いすぎないということですね。2年目になって個人的に意識している部分は。

「昨年は3番ポジションで出る時間が多かったんですけど、今年から2番に上がってボール待つ機会が増えました。個人的には2番の方が合っているなと思います」

─決勝に向けて。

「今日の前半みたいにディフェンスからしっかり固く守って、リバウンド・ルーズボールのところもしっかりやって、自分たちのバスケットをやれれば優勝できると思うので、そこを意識して頑張ります」

【順位決定戦】5人で戦う早稲田大、チーム一丸の専修大が5位決定戦へ

5〜8位決定戦は早稲田大専修大が勝利した。

早稲田大山梨学院大76-63で下した。ここまで1試合30点以上を稼いできた#12松本(1年・F・洛南)が。6月9日(月)から始まるFIBA3x3ユース・ネーションズリーグ2025-U21-(中国・孝感)の代表に入り、この試合から不在に。早稲田大はプレーできる選手が5人となってしまった。しかし#9藤山(2年・PF)を軸にディフェンスに集中。#32木村(1年・SG・下妻第一)のスリーポイントも好調で山梨学院大はオフェンスを展開できずなかった。

早稲田大はディフェンスでも集中。山梨学院大から何度もターンオーバーを奪った。

専修大江戸川大に対して立ち上がりからリードを奪うと78-65で勝利。江戸川大は#18小野(1年・F・長狭)が2Qに連続得点で粘るが、アウトサイドの精度が上がらず追いつききれなかった。専修大は#44アピア(2年・C)のゴール下や、#45古山(1年・G・桐光学園)らが機動力を見せて得点を重ね、#30服部(1年・SF・桐生学園)のスリーポイントもよく決まった。

抜群の機動力で得点を重ねた専修大#47古山。21得点14リバウンドのダブル・ダブル。

敗退した山梨学院大と江戸川大は7位決定戦で順位を決する。また、杏林大学八王子キャンパスにて行われている9〜16位決定戦は大東文化大明治大が勝ち上がり、最高位の9位決定戦に臨む。

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