【2021インカレ】1回戦残り4試合を終えてベスト16が決定、関西学院大が青山学院大を撃破!(1回戦・12/7)

2021インカレ
残り1分17秒、値千金のスリーポイントを決めた関西学院大#97宮内。

インカレ2日目は、1回戦の残り4試合を国立競技場代々木第二体育館にて行われた。

関西5位の関西学院大は関東10位の青山学院大と対戦し、終始リードを保って勝利。初日の天理大に続いて、関西のチームが関東の牙城を崩す金星を挙げた。

ほかに専修大、明治大、京都産業大が勝利し、ベスト16に進出。8日、9日の2日間でベスト8を決定する。

関西学院大は大きな1勝、青山学院大は1992年以来の初戦敗退

関西5位で3年ぶりにインカレに出場した関西学院大が、関東10位の青山学院大に挑み、40分間リードし続ける勝負強いバスケットを見せた。

関西学院大は立ち上がりから青山学院大にトランジションを出させないよう、テンポを落としたゲームを展開した。関西学院大はまずディフェンスで青山学院大のシュートを阻むと、逆にアグレッシブに攻めて開始3分で1−9とリード。青山学院大は#17保泉(4年・SG)を投入して修正をはかるが、関西学院大はインサイドでは#97宮内(3年・C)、また外からはガードの#6山際(1年・PG・福大大濠)が積極的に攻めて16-19とリードを保った。2Qになるとさらに#97宮内の存在感が増し、次々とフリースローを獲得していく。青山学院大はリバウンドを奪えず、持ち味の足を出せない中、一時#36相原(4年・PG)が足を痛めてベンチへ。#18吉田(2年・C)の速攻やバスケットカウントも出るが、関西学院大は#6山際のスリーポイント、ドライブが続いて24-37とリードして前半終了。

関西学院大のルーキー#6山際は18点。#97宮内とともにチームハイで勝利に貢献。

3Qの立ち上がり、青山学院大がディフェンスを締め直して強く当たると、関西学院大にミスが続出。タフショットも目立った。しかし3分間ノーゴールとなるも、ディフェンスで我慢して青山学院大のミスを誘い、速攻につなげてリードを保つ。青山学院大はコートに戻った#36相原が気を吐くが、たびたびオフェンスファウルを吹かれて波に乗り切れず、36-49。

4Qは互いに我慢の時間から入り、開始3分から#20和田(3年・PF)がチャンスを作っていくと、青山学院大が追い上げを開始。残り2分に#17保泉のスリーポイントが決まると、6点差まで縮まった。ここからスローインのミスを誘ってチャンスを得たが、#36相原のファウルが続き、退場に。関西学院大はフリースロー確率に苦しみ一気に引き離せないが、#9宮内の値千金のスリーポイントが決まると、残り約1分で9点差のセーフティゾーンに突入。青山学院大はスリーを打って粘るが、関西学院大が逃げ切って52-63で試合終了。笑顔と涙入り交じる関西学院大の選手に、大応援団からの拍手が降りそそいだ。

走られてしまえば青山学院大のペースになることを、関西学院大はよく把握していた。オフェンスには極力時間を使い、ディフェンスではゾーンを効果的に使って外を打たせ、上でのリバウンド、また足元も常に狙ってボールを奪った。青山学院大は外のシュートが入らず、パスも通らない中で、ファウルでもリズムを失っていってしまった。青山学院大がインカレの初戦で敗退したのは1992年の44回大会以来。

関西学院大は4年前にも青山学院大と好勝負を展開したが、このときは勝ちきれず。しかし今回は完勝で関東の壁を乗り越えた。この勝利によりベスト16進出、次戦では専修大と対戦する。

青山学院大学は#20和田が13点とゴール下で稼ぐが、全体的にスコアが伸びなかった。

【2021インカレ/インタビュー】「目標だった打倒・関東を達成できた」感無量の喜びと、次に向けた決意/関西学院大#11小西聖也(1回戦・12/7)

関西1位の京都産業大はゾーンに苦しみつつ1回戦突破

関西1位の京都産業大は東海3位の静岡産業大と対戦。1Q立ち上がりこそ調子よくリードしたが、静岡産業大のゾーンに次第にミスが増え、ターンオーバーから得点されて追い上げられた。静岡産業大は2Qになると#2石部(4年・PG)が果敢にドライブし、#3水谷(4年・SG)をはじめスリーポイントが次々に決まって一気に追い上げると、残り2分半で逆転に成功。京都産業大は#35横山(4年・PF)のスリーポイント、#6永山(3年・SG)のジャンパーで返すも、前半は39-40と静岡産業大のリードで終わった。

後半3Q、京都産業大は#23サンブ(4年・C)の高さを武器に、じわじわと勢いを取り戻す。立ち上がりの約5分間、静岡産業大は無得点となってしまうが、後半は#3水谷の5連続得点でなんとかつなぐ。一方の京都産業大は#6永山のシュートが乗ってくると、3Qの終わりには#23サンブのダンクも決まり、58-50と逆転して4Qに入ると、その勢いを持続。静岡産業大のディフェンスの効きも次第に悪くなると、#6永山のシュートが面白いように決まり、最後は大きく引き離して89-64で試合終了、1回戦を突破した。

ゾーンの前に何度もターンオーバーを犯した京都産業大だが、リバウンドをものにし、また#永山のシュートが当たってからは流れを取り戻した。これで関西勢として4校が1回戦を突破。次なる壁に挑む。

京都産業大#6永山は6本のスリーポイントを沈めて25得点。静岡産業大を突き放した。

【2021インカレ/インタビュー】「4年間、インカレという舞台を目指して努力できた」関西1位を脅かす好ゲーム展開に感じた成長/静岡産業大#2石部歩希(1回戦・12/7)

そのほか、インカレチャレンジマッチに勝利し、インカレ出場を決めた関東12位の明治大は、北海道1位の星槎道都大に勝利。関東4位の専修大は中国1位の徳山大と対戦し、1Qはビハインドとなるが、2Qになると#1山本(4年・SG)や#95齋藤(4年・SG)のスリーポイントなどが決まって波に乗り、次第に徳山大を突き放した。

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