【2021インカレ】第73回全日本大学バスケットボール選手権大会が開幕!初日は1回戦12試合を消化、天理大は1点差で拓殖大を破る(1回戦・12/6)

2021インカレ
決勝点を決めた天理大#5ラポラスを皆が囲む。

大学日本一を決める全日本大学バスケットボール選手権大会、通称“インカレ”が開幕した。今年は男女同時開催、一昨年と同じ形式で、ベスト4以下の順位決定戦は開催されない。ファイナルフォーに残るため、終盤まで緊張感のある戦いが続くことになる。

今年も密を避けるためにさまざまな制約がある中での開催となるが、昨年のような辞退校もなく、揃って初日を迎えることができた。エスフォルタアリーナ八王子では8試合、国立競技場代々木第二体育館では4試合が行われ、1回戦の3/4を消化した。

天理大が拓殖大に逆転勝利で嬉しい初戦突破

エスフォルタアリーナ八王子での初日の第1試合、関東11位の拓殖大と関西3位の天理大の戦いは、シーソーゲームから拓殖大が抜け出した試合を、最終盤に天理大がひっくり返した。

試合は立ち上がりからロースコア、拓殖大はアウトサイドの確率が今ひとつ上がらず、1Qは14-13。しかし2Qに速攻やスリーポイントが決まって波に乗り、前半は34-25とリードして終えた。天理大はファウルやターンオーバーで得点が伸びなかった。

拓殖大は#24ユセフが20点と稼ぐが、自慢のアウトサイドが調子よく決まらなかった。

後半に入るとやや天理大も盛り返すが、#55ディアラ(3年・C)のファウルトラブルもあり、苦しい我慢の時間帯が続く。拓殖大は#74小森(1年・G・土浦日大)のスリーポイント、#23鈴木響(3年・F)の速攻も出て51-41の10点リードで4Qに入るが、天理大がここから奮起し、#5ラポラス(2年・C)のバスケットカウントや#28二見(4年・PF)のスリーなどで点差を縮める。拓殖大は#24ユセフ(2年・C)の連続得点はあるが、それ以外の部分で決まらない。一方の天理大はスリーポイントやレイアップを次々に決めて残り1分半で逆転に成功する。ここから互いに譲らない展開となるが、拓殖大は残り19.3秒で#42益子(3年・F)のスリーポイントで67-66と1点リード、しかし天理大も3.6秒で#5ラポラスのフックが決まり67-68。最後のオフェンスは拓殖大。ペイントに切れ込んだ#42益子のレイアップは天理大のディフェンスに阻まれ、タイムアップ。天理大が4Qに27点の猛攻を見せて逆転で勝負を制した。

40分を通じ、早い展開が生まれなかった部分では天理大らしいゲームの形でもあった。シュートが決まらない時間帯もあったが我慢して乗り切り、後半にはスリーポイントで追い上げた。次戦では関東7位の中央大と対戦する。

天理大は拓殖大最後のオフェンスを3人がかりで止めた。

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福岡大は広島大と対戦し、2年連続の1回戦突破

九州1位の福岡大と中国2位の広島大は、3Qまでシーソーゲームとなった。1Qは11-11と差がつかず、2Qは出足に福岡大のディフェンスがよくなってリードし、広島大が粘ってバスケットカウントを獲得すれば、今度は福岡大が速攻に走るといった具合で、大きな差がつかない。前半は福岡大が28-29と1点リードで終えた。

3Q、広島大は#6平(4年・PF)のスリーポイント、#7大道(4年・SF)のジャンパーなど、流れを掴んで福岡大を引き離す。しかしペイントに切れ込んでくる福岡大#46今林(4年・PG)の1対1を止めることができず、残り3分を切ってから立て続けに得点されてしまう。このQで44-51と逆転した福岡大は、4Qも#46今林のシュート、#12秋山(4年・C)のインサイドなどで一気に引き離し、58-82で勝利。昨年に引き続き1回戦突破となった。

福岡大#46今林は27点5アシストで、チームを牽引。

昨年は直前で大会を辞退する形になった広島大。2年ぶりとなるインカレで粘り強いディフェンスを見せて競り合ったが、勝利はならなかった。

そのほか、8校の関東勢が1回戦を勝利し、その他地域では福岡大のほか、名古屋学院大、近畿大らが1回戦を勝ち上がった。

翌7日は、1回戦の残り4試合が行われる。

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