【2021リーグ】互いの気迫がぶつかり合ったインカレチャレンジマッチはいずれも好勝負、早稲田大・青山学院大・拓殖大・明治大がインカレへ(11/11)

2021関東リーグ

1部リーグ終了から中3日、1部下位と2部上位による、インカレ出場権を懸けた一発勝負のチャレンジマッチが横浜国際プールで開催された。緊張感のある戦いは第1試合から接戦が続き、早稲田大や拓殖大は逆転勝利。神奈川大と明治大は延長戦にもつれ込む熱戦を展開した。

早稲田大が競り勝ち、東洋大はワンゴールに涙を飲む

1部9位の早稲田大は、2部4位の東洋大と最後までわからない接戦を展開した。1Qは早稲田大がリード。#7宮本(4年・CF)の高さを活かしてリバウンド、得点を重ねる。東洋大はアウトサイドを高確率で決め、1Qは24-24とするが、2Qの頭に早稲田大の勢いに押され、一気に差をつけられた。タイムアウトを取ったコートには、東洋大・佐藤コーチの「気持ちで負けている」という大きな声が響く。立て直したい東洋大は開始6分で#1佐藤(1年・PG・高知中央)のスリーポイントが決まり、ようやくこのQ初得点。早稲田大も#1神田(3年・G)が奮起して追いつかせはしないが、東洋大は#18庄子(3年・SG)の得点が続いて43-35と点差を一桁にして前半終了。

リーグ戦ではエースの#57上甲とともに得点源となってきた#18庄子。フローターの上手さが絶妙。

3Qの立ち上がり、ようやく東洋大の武器である足が動き始める。早稲田大が連続ターンオーバーを犯すうちにじわじわと点差を詰め、#13小林(4年・SF)の速攻が出ると勢いづいた。早稲田大はその後もミスが連続。東洋大は残り約3分から#67新井(2年・F)と#18庄子のスリーポイントに#57上甲(4年・C)、#18庄子とさらに得点が続くと55-58と一気に早稲田大を抜き去った。4Q、追う早稲田大は#1神田がディフェンスで頑張り、#7宮本がペイント内で攻めてフリースローを得ていく。残り4分、#13星川(2年・SF)のスリーポイントで追いつくと、ここからは1点を争う展開になった。互いにシュートが落ちる中、東洋大は残り8.8秒、#57上甲のオフェンスリバウンドからのシュートで70-70に。早稲田大最後のオフェンスは#12土家(3年・G)。仕掛けたドライブはディフェンスに阻まれるも、ゴール下で転んだ#12土家を気にして東洋大は思い切ってリバウンドに飛べない。何度かゴール下で弾かれたボールを最後にがっちり掴んだのは、早稲田大#13星川。これを決めて72-70。早稲田大が劇的な勝利を収めた。

早稲田大は調子の上がらない時間帯を我慢して、最後の大事な1本が決まった。東洋大はリーグ戦でも活躍したポイントゲッターたちがそれぞれの役割を果たしたが、最後の1本を防ぎきれなかった。

早稲田大は苦しい勝利。まだ本来のポテンシャルを全部出しているとはいえない。インカレで突きつけられるかが見どころ。

明星大の攻撃を食い止めた青山学院大が逃げ切り勝利

1部10位の青山学院大と、2部3位の明星大の一戦は、青山学院大が高さと強いディフェンスを武器に、リードを保って試合を進めた。

ゲームの立ち上がりに見せたのは青山学院大#17保泉(4年・SG)と#36相原(4年・SF)。両者が次々と得点し、相原が9点、保泉が8点をこのQで稼いで22-11と1Qから抜け出した。追う明星大は、2Q立ち上がり早々に#29岡田(4年・SG)、#2小口(3年PG)の連続スリーが決まると、#10福田(4年・PF)のドライブ、#3加藤(4年・PG)もシュートを決めていく。しかし対する青山学院大もスリーポイント確率は良く、#7進(1年・SF・桐光学園)がバスケットカウントやオフェンスリバウンドで持ち味を見せると、さらに差が開き、51-32とさらに引き離して前半終了。

青山学院大はハッスルする姿を見せると言っていた#17保泉が出足から積極的に攻めた。

3Q、明星大#29岡田のスリーポイント確率が高まっていくが、対する青山学院大も1部リーグスリーポイント王の#10槇野(2年・SG)を中心に次々と外が決まり、点差を維持。青山学院大リードの74-50で4Qに入り、最後の10分に懸ける明星大は必死のアタックを敢行。#10福田のスリーほか、#29岡田はドライブ、スリーポイントと最後まで途切れず攻撃を仕掛け、このQは青山学院大を圧倒する28得点。点差を縮め、92-78で試合終了。明星大は最後まで自分たちらしいバスケットで迫り、青山学院大も追い上げられるたびに気を引き締め直し、相手を振り払った。

青山学院大の方に終始分があったが、明星大は最後まで自分たちのバスケットを貫いた。常にマークを受けつつも岡田が決めた38得点は圧巻。当代における大学屈指のシューターが見せた最高のプレーだった。

明星大は最後まで笑顔がコートで見えた。

国士舘大の勢いを止めた拓殖大が逆転勝利

1部11位の拓殖大と2部2位国士舘大の対戦は、立ち上がりに国士舘大が一気に抜け出した。ゲーム開始早々スリーポイントが連続し、#13本多(3年・PF)も持ち味のペリメーターのシュートを決め、2-12。出遅れた拓殖大は終盤に立て直し1Qは14-24とした。2Qもやや国士舘大ペースだが、白鴎大は#16鈴木雄馬(3年・G)、#24ユセフ(2年・C)、#83吉本(1年・F・中部第一)の3連続スリーで同点に成功。しかしここからは追いつ追われつとなり、互いに速攻やスリーポイントを決め合い、前半は37-38と拓殖大が1点差にまで迫って終了。

ルーキーながら今季はスタメンとしてシュートを決め続けた国士舘大#92大滝。この後の成長に期待。

3Qも互いにスリーポイントを入れ合うところから始まるが、ここで爆発したのが拓殖大#0神田(2年・PF)。開始3分半からスリーポイントを皮切りに速攻にも走り、13得点を稼いでリードを奪う。国士舘大はこの勢いに押され62-54と水を開けられてしまう。リードを得た拓殖大は4Qも#42益子(3年・SF)が粘り、#24ユセフも速攻からダンクして奮闘を見せる。国士舘大はシュート確率が落ちてきて厳しくなるが、#13本多のシュートや#92大滝(1年・SF・正智深谷)のスリーポイントで追い上げ、残り1分半で1点差に迫るが、ここからのオフェンスは外から打たされる形となってしまう。それでもどちらに転ぶかわからない緊迫したシーンで、貫禄を見せたのは拓殖大#2平良(4年・PG)。残り42.9秒で放ったスリーポイントがネットを通過するとリードは4点。このシュートが勝負の流れを変え、拓殖大が80-72で逃げ切って2年ぶりのインカレ出場権をもぎ取った。

立ち上がりの勢いはさすがの国士舘大といったところだったが、拓殖大は神田の爆発に加え、勝負所をきっちり決めた平良の姿に、4年生としての頼もしさが見えた。国士舘大は下級生中心であり、成長の1年だった。来季の1部でこの悔しさを晴らしたい。

スリーポイントを決めたあとも冷静だった拓殖大#2平良。

互いの気迫がぶつかりあう戦いは延長戦で明治大が制す

1部12位の神奈川大と対戦したのは、2部全勝優勝の明治大。互いに激しいディフェンスを持ち味に、最後まで息詰まる熱戦を展開した。

1Q、神奈川大は#34工藤(3年・SF)のスリーポイントが好調。対する明治大は#0中村(4年・PF)、#52溝口(4年・PF)の4年生たちがペイント内で積極的に得点して15-15。2Qになるとゴール下の高さで優位な明治大がリバウンドで優位に立ち、#17常田(4年・PG)のスリーポイントやドライブによる4連続得点で一時11点のリードに。神奈川大は#87高木(4年・SG)のスリーに#3小針(4年・PG)のドライブと、こちらも4年生が気持ちを見せて28-35と差を縮めて前半終了。

明治大は#21田邉のスリーポイントがチームを救った。

3Q立ち上がりは神奈川大の積極性が光り、内外で得点が決まり、速攻も出て一気に追い上げる。明治大は慌てず#21田邉(2年・SF)や#35越田(1年・SG・明成)といった下級生の得点でつなぎ、#14戸堀(4年・SF)の連続シュートが当たると、再び10点近くまで点差を開く。しかしディフェンスではファウルが続いてしまい、神奈川大はフリースローに加え、#3小針のスリーポイントが決まると49-51と迫った。そして続く4Qは互いの意地がぶつかりあった。神奈川大は#3小針を中心に#30三浦(2年・PF)へのアシストが決まっていくと逆転に成功。ここからゆずらない展開となるが、残り30秒を切り、3点リードの神奈川大は#7東野(4年・SG)が22.5秒で得たフリースローを2本落としてしまう。残り10秒、ここで明治大は#17常田が「奇跡だった」という#21田邉が放った遠めのスリーポイントがネットに吸い込まれ、66-66の同点に戻して勝負は延長戦に入った。

最後の5分、抜け出したのは明治大。#14戸堀、#52溝口の得点に#21田邉も速攻で走る。神奈川大は#3小針、#7東野で必死に食い下がり、残り1分には3点差で粘るが、そこから先の時間帯はオフェンスが形にならず最後は75-84。明治大が昨年に引き続きチャレンジマッチを制してインカレ出場を決めた。

互いのチームの4年生が持てるものを発揮した試合だった。勝敗はついたが、心に残る一戦であり、それぞれが感じたことや得たものも少なくはないはずだ。明治大は2部唯一の勝者としてインカレでこの1年の積み重ねを発揮して欲しい。

4年を中心に奮闘を見せた神奈川大。#7東野が悔しい涙を流した。

【チャレンジマッチ結果】

早稲田大学72(24-24,19-11,12-23,17-12)70東洋大学
青山学院大学92(22-11,29-21,23-18,18-28)78明星大学
拓殖大学80(14-24,23-14,25-16,18-18)72国士舘大学
神奈川大学75(15-15,13-20,21-16,17-15,9-18*)84明治大学 *OT

早稲田大・青山学院大・拓殖大・明治大がインカレに出場。

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