【2021リーグ1部】「大学は技術以上に気持ちを見せるところ」青山学院大#17保泉 遼が、ハッスルプレーに込める意味。(11/07)

2021リーグ

このリーグ戦では各チームに多くの怪我人が出た。中には長期離脱、そしてここでシーズンを終了せざるを得なくなってしまった4年生も出てしまっている。しかしその一方、長期離脱の怪我を乗り越え、コートに戻ってきた選手もいる。

青山学院大の#17保泉(4年・SG)も、長きにわたる欠場から試合に復帰した選手の一人だ。

春から膝に不具合を抱えながら練習には参加していたものの、結果的に手術を決断。7月に開催されたトーナメントには間に合わず、ベンチにもその姿はなかった。延期によって10月開始となったリーグ戦では初戦からベンチに入っていたものの、膝に巻かれた幾重ものテーピングに、どれほどプレーできるのだろうという疑問を持たずにはいられなかった。

「怪我をして復帰するまでは、バスケットができないということが凄くしんどかったです。元々のリーグ戦が予定されていた、9月の1週目が始まる前には練習に復帰したんですが、そこでもう一度変な動きをして、また良くない状態になってしまいました。それで復帰が遅れてしまい、ようやく10月に戻ってくることができました」 

美しいフォームから放たれるスリーポイントは健在。

復帰戦となったのは10月17日、リーグ第6戦(試合としては5試合目)となった拓殖大学との試合だった。10分弱の出場で4得点。久しぶりの実戦ということでプレータイムは長くなかったが、彼の持ち味であるスリーポイントを1本決め、ディフェンスでも以前と変わらないような動きを見せて復帰をアピールした。その後も一定のプレータイムを得てコンスタントに活躍しているが、コンディションについて聞くと「まだ足がついていっていない」部分はあるという。

「毎試合、毎試合、少しずつパフォーマンスは上がっていますが、まだドライブでもちゃんと足がついていかないな、という感覚や、プレーの中でも周りがちゃんと見えていないなという時があります。復帰して1ヶ月ぐらいなのでしょうがないのかなと思う部分なんですが、少しずつ良くなっているというのは確かです」

チームとしては、リーグ戦序盤で#36相原(4年・SF)が欠場した試合があり、保泉や#5小川といった4年生が不在の試合もあったことで、下級生が中心となって戦う試合が続いた。とはいえ、2勝9敗の10位が理想的な結果でないことは明らかだ。約半分の試合をベンチで見ることになった保泉だが、チームのパフォーマンスについては改善の余地や、足りないものがあると感じている。

「うちはインサイドは小さいですが、それを言い訳にしてはいけないと思っています。ベンチで見ていると、アタックする気持ちやハッスルというのは、まだまだ全体的に足りないと思います。そういう自分自身も点を取るとか、アシストをするとかでチームを引っ張るっていうのはなかなか難しいんですが、アタックする気持ちや、ディフェンスでハッスルすることで、チームに勢いを与えられると思います。それはやっていかなくてはいけません。調子のムラが試合ごとにあったとしても、ハッスルするとか声を出すということは、毎試合必ず誰でもできることです。その部分を自分が絶対やっていかなくてはいけないのかなと感じています」

その言葉を聞いたのは第10戦のあとだったが、それを裏付けるようなプレーは、リーグの最終戦、11戦目でも見ることができた。早稲田大との対戦でルーズボールを追いかけ、ベンチに盛大に飛び込んで仲間の大声援を受け、追い上げのためにアタックし続ける姿も印象的だった。まさに“ハッスル”を体現し、チームメイトに「こうやるんだ」とプレーで伝えているように感じられた。

早稲田大戦では、ボールを追ってベンチに飛び込んだ。選手たちの間に埋もれて見えなくなるほどの勢いだった。

「自分はあまり喋るタイプではありません。そんなに技術も高くないです。でも大学は技術以上に、気持ちを見せることがものすごく大事なところだと思います。自分がそういうところをチャレンジマッチやインカレに向け、見せていきたいと思っています。特にチャレンジマッチは一発勝負で、気持ちが引いてしまったら勝てません。そこで負けないようなプレーでハッスルします」

初のリーグ戦で2年生以下の選手たちもまだ戸惑うところは多いだろう。しかし保泉が背中で見せるものから感じるものがあれば、チーム一丸となってこの先の戦いを乗り越えていくことができるだろう。

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