無敗は東海大と日本大の2チーム、青山学院大は1勝目をあげる
1部リーグは4試合目を迎えた。10月は基本的に有観客開催だが、日本体育大会場をはじめ、一部の会場は無観客開催となっている(詳細は関東学連HPを参照)。この日はチーム券の販売も行わない、完全無観客の静かな環境での試合となったが、逆転、延長戦が続く熱い6試合となった。
3戦を終えて3勝だった筑波大・日本大・東海大の3チームのうち、筑波大が4Qに専修大の逆襲に遭い、1つ目の土がついた。序盤からともに主導権を握りきれないまま試合が進んでいたが、終盤勢いに乗った専修大が逆転勝利。専修大は緒戦から接戦続きだが、1敗はしたものの、しぶとく勝ち抜いている。
また、日本大も白鴎大と延長戦にまでもつれ込む熱戦となった。日本大は終盤フリースロー確率で苦労するが、辛くも逃げ切って無敗を死守。東海大は#15島谷(3年・PG)が復帰し、これでメンバーが全員揃った。拓殖大に立ち上がりから差をつけて危なげない試合展開で4勝目。
1敗の日本体育大は大東文化大と最後まで競り合う。大東文化大は途中で#39アビブ(4年・C)が負傷退場し、#34バトゥマニ(2年・C)の欠場で高さがない中、ディフェンスで粘るが、日本体育大が5点差で逃げ切り勝利した。
未勝利だった青山学院大は#36相原(4年・SF)が3試合ぶりに復帰。神奈川大と終盤まで競り合い、逆転勝利してようやく初白星となった。中央大は3Qに流れをつかみ、早稲田大を圧倒。2連敗のあと、いい形で2連勝を果たした。
大きな差がない中、いつも以上の粘り強さが試される
1部リーグは初日から接戦、延長戦など、激しい競り合いが続いている。いまだ0勝の神奈川大や拓殖大も1ゴールに泣いた試合があり、勝負を分けているのはほんのわずかな差だ。 近年の1部リーグは以前よりチーム間格差が少なくなり、勝ち負けが読みづらい年が多い。要因はさまざまにあるが、チーム数が増えて選手が散らばるようになったことや、選手をまんべんなく起用するようになったこと、フィジカルやディフェンスへの意識の高まりの影響もあるだろう。また、リーグ戦は長丁場でチームのコンディションもその日次第というところもある。そんな状況で今季は1回総当りと試合数が少ないため、例年以上に泥臭く勝ちを拾えるかどうか、どのチームも試されているといえる。予想できない戦いが今後も続きそうだが、こうした勝負際の経験は選手を大きくする。勝敗とともに、そういったぎりぎりの勝負から選手が大きく成長することを期待したい。
【1部リーグ・10/10現在】
東海大学 4勝0敗
日本大学 4勝0敗
専修大学 3勝1敗
筑波大学 3勝1敗
日本体育大学 3勝1敗
中央大学 2勝2敗
白鴎大学 2勝2敗
青山学院大学 1勝3敗
大東文化大学 1勝3敗
早稲田大学 1勝3敗
神奈川大学 0勝4敗
拓殖大学 0勝4敗