【2024李相佰盃】日本男子選抜は第3戦に勝利し、1勝2敗で大会を終える(2024.5.19)

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3日間で3試合を行う日韓学生選抜の大会、李相佰盃。最終日は日本女子選抜が3連勝を飾り、日本男子選抜が最終戦で初勝利をあげ、大会を締めくくった。

立ち上がりからアグレッシブなプレーで日本男子選抜が先行

すでに韓国チームの優勝が決まった中での男子の第3戦、日本男子選抜が意地を見せた。試合の立ち上がり、激しいディフェンスと攻め気の見えるオフェンスではボールがよく回り、#28浅井(4年・PF・筑波大)、#3ハーパー(4年・PG・東海大)、#88佐藤(3年・PG・白鷗大)らのスリーポイントが続き、一気に11-2。韓国学生選抜はターンオーバーが頻発するが、#13カン・ジフン(2年・C・延世大学校)、#11イム・ドンオン(4年・F・中央大学校)も連続でスリーポイントを決め、#13カン・ジフンが速攻からの豪快なダンクも見せる。韓国学生選抜は劣勢から逆転し13-17で1Q を終了。

2Qは拮抗した勝負になる。日本男子選抜は得点の伸びは悪くなるが、韓国学生選抜もフリースローの確率が今ひとつ。日本男子選抜は#88佐藤、#60武藤にスリーポイントが生まれ、残り6分で同点。#24新沼(4年・PF・日本大)に続き#7境(2年・C・白鷗大)がシュート、フリースロー獲得で差を広げる。韓国学生選抜はそれでも勝負強く#3イ・ドングン(2年・F・高麗大学校)のスリーポイントに#13カン・ジフン、#2カン・ソンウク(2年・G・成均館大学校)の得点で逆転し返すと31-34で前半を終えた。

リバウンドを取る韓国男子選抜#21イ・テギョン。201cmの高さで日本チームに対抗。

テンポのいいオフェンスで3Qに日本男子選抜が抜け出す

3Qの立ち上がり、韓国学生選抜は3-2ゾーンで対応する。日本男子選抜はそれでも内外から崩し、再び逆転。#3ハーパーの速攻からのバスケットカウントや#7境がゴール下で連続オフェンスリバウンドからの得点を決め、一気に11点のリードに変わる。さらに#17星川(2年・SF・筑波大)が積極的に仕掛けて52-40と12点のリードで4Qへ。

4Q、立ち上がりは#60武藤のスリーポイント、#3ハーパーから#17星川への合わせも決まり、この試合最大の17点リードとなった。韓国学生選抜は#21イ・テギュン(4年・F・東國大学校)、#9チェ・カンミン(3年・G・檀國大学校)の得点で粘る。日本男子選抜はその後もスリーポイントが好調で、速攻、レイアップと安定して決まるが、韓国学生選抜も#3イ・ドンウン、#21イ・テギュン(4年・F・東國大学校)のスリーポイントに、インサイドでも攻めて粘った。日本男子選抜はそれでもリードを守りきり、77-66。3戦目で一矢報い、大会最終戦を白星で飾った。

身体の強さを活かした攻めを見せた#17星川は14点。

3日間の総力戦で互いに消耗したが、韓国学生選抜はもともと11人だったところに徐々に疲れも見え、3戦目には#6パク・ジョンファン(3年・G・高麗大学校)も途中で足を痛めて下がり、使う人数が限られた。しかしガード陣の層が薄くなった中でもインサイドで攻めて#13カン・ジフンが16点、#21イ・テギュンが13点、#3イ・ドンウンが10点と、2m級の選手たちが内外でプレー幅の広さを見せた。

日本男子選抜は#7境が16点7リバウンドのチームハイ。中でも5本のオフェンスリバウンドからチャンスを作ったのは大きい。チーム全体でも徐々にやるべきプレーを出せていった様は、成長が見えたと網野HCも評価する。勝ち越しは来年度の課題になるが、若いメンバーが僅差の国際試合で経験を積めたことを前向きに捉えたい。

試合後、声援に応える日本チーム。会場には連日大勢の応援が駆けつけた。

【試合後囲み取材】韓国男子選抜 ソク・スンホHC

「優勝したのですごく気分がいいし、選手が3日間大きな怪我なく戦えたことが何よりも良かったと思っています。今日の3戦目は(軽く)怪我をした選手がいたし、日本の選手たちも3日間をかけてだんだん良くなってきました。今日は日本チームがすごく良かったと思います。

この大会は47回続いていますが、この大会があるから学生選抜のチームで集まり、数ヶ月前から練習して試合に臨むということができます。今回の練習は3泊4日の練習を3回ほど行いました。そういう機会があることが、非常に意義の深い大会だと思います。

今回は若いチームでしたが、若い選手たちには自信を持って行けというふうに言っていました。でも試合をやっていく過程で、だんだん自信がなくなってきて、足りないものもありました。今日はビッグマンのところで1対1をする場面が多く、そこでミスをするところもありました。でもいいところも出たと思うので、これからの課題だと思います。練習で失敗するのと試合で失敗するのには大きな差があるので、勝敗抜きにして試合で失敗したりして経験を積むことによって、選手がもっと発展していく機会になった大会だと思います。

自分のチームである檀国大学校に持ち帰れるものがあるかといえば、特に女子の試合は客観的に見ることができたので、ディフェンスなど、日本の女子のようなバスケットをしなくてはいけないんだということをすごく感じました。そこで大きな視点を得ることができたと思います」


【試合後囲み取材】日本男子選抜 網野 友雄HC

◆3戦目はいい試合ができた

「きちんとやるべきことを整理して、今日の午前中に伝えたことができました。ゲーム1はすごく弱気な出だしになって、ゲーム2は強気なんだけど、頑張りすぎている部分があったので、そこをうまく混ぜて判断するというところを伝えました。そこで出だしのボールのシェアがうまくできてリードする展開になったので、それはよかったと思います。

国際経験の少なさというのはあると思いますが。本音はもっと準備する時間は欲しいところです。このチームも怪我人がいたりして、試合の2日前でやっと12人が揃ってスタートしたので、試合をしながら作っていくという感覚でした」

◆世代別になると、選手のポジションが変わる難しさについて

「これは日本全体の課題の部分もあるし、いい部分もあると思っています。世代別に勝つためにはビッグマンの部分は必要だと思うけど、A代表になってくると必ずしもそうではない。でもこの3日間、ビッグマンのアリーム(#7境)にしても、アンソニー(#8介川)にしても成長が見えました。一方で、韓国の選手たちは各チームの色というのも同じような系統のように感じましたが、プレーの精度やタイミングがすごく合っていて、ガード陣がダメだったらビッグマンが仕掛けるという意識を常に持っているなと感じました。日本はどうしてもガード中心にボールが回るから、フォワードやセンターの選手が自分たちできっかけを作ろうという意識が少ないです。そこを上げていかないといけないなと思います。あとはディフェンスの強度やオフェンスの遂行力の部分など、各チームや選手によってかなりバラつきがあると感じるので、日本全体の課題として底上げしかしていかなくてはいけないなと思います」

◆続くWUBSなど、国際大会に向けて

「海外とやる際は、受けずに自分たちはちゃんとできるんだというマインドを持たせることが大事だと思います。そこの競い合いの部分はきちんと自分のチームでも、代表チームでも求めて頑張りたいと思います」


【試合後囲み取材】#7境アリーム(2年・C・白鷗大学)

「前半の入りが悪くて、そのまま持っていかれてやられてしまったのが1、2戦で、3戦目はちゃんと勝ち切れたのでそこはよかったと思います。

センターポジションについてはいつも留学生とやっているので、韓国の選手も大きかったんですが、強く当たって、絶対にリバウンドをとるということを意識して負けない気持ちでやることを考えていました。1試合目で結構リバウンドが取れてやれるなという感じになりましたが、1試合目で得点が取れなかった分、ちょっとアグレッシブに行こうと思ってたくさん攻めて、3試合目の得点に繋がったと思います(16得点のチームハイ)。1・2試合目はリバウンドに専念していましたが、3戦目は自分でやるという気持ちでいたので、そこがこの大会で成長できたところだと思います。

白鴎大については小さいチームで、今年は留学生も1人しかいません。今年は自分の出番が多くなると思うんですが、そこを周りの留学生に負けないようにやっていくのと、まだ2年ですが、たくさん声を出したりアグレッシブにやって、チームに貢献できればいいと思います。

8月のWUBSもありますが、日本代表の試合にたくさん出させてもらって、そういう雰囲気の試合を結構体験してきたので、そういう面では大丈夫だと思います。絶対に勝つという気持ちでやっていきます」


【試合後コメント】#28浅井英矢(4年・PF・筑波大学)

「この3試合、個人的には本当に何もできないことが多かったので、この反省を生かして筑波に持って帰って練習しないといけないし、スキルアップが必要です。2戦目は結構アタックする気持ちも出していたんですが、高さもあって阻まれました。そこの工夫をもう一度考えて、修正して行かないといけません。3戦目は最初に自分のところで得点を決めて、少しのれました。感情も出ていましたけど、気持ちが高ぶっていたおかげですね。これも普段から出していかなければというところです。

代表活動で違うチームの選手たちとコミュニケーションを取ると、自分たちのチームだけでは知らなかったことや、学ぶことが多いです。4年生としてはジュニア(#3ハーパー)や#24新沼ら、同学年のメンバーが本当にしっかりチームを引っ張ってくれていたと思います。代表で感じたのは、チームの雰囲気というか、負けてもそこから修正していくことの大切さです。それを筑波でも還元して積極的にやっていきたいと思います」


韓国男子選抜#2カン・ソンウク。細身だが豊富な運動量と得点センスがあり、3試合ともフル回転となった。U18での経験もある。
速攻からのダンクも見せた韓国男子選抜#13カン・ジフン。202cmの高さを活かし16点。
怪我明けと思えない動きで韓国チームを翻弄した#3ハーパー。最終戦はアシストが光った。
#3ハーパーとともに突破力を見せた#88佐藤。2mの群れにも迷わず飛び込む強さを見せた。
ルーズボール争いも熾烈。
声を張り上げ、ハッスルプレーの#24新沼。怪我の山内(大東文化大)の代わりに代表入りしたが、チームをおおいに盛り上げた。
#24新沼の得点は前半のハイライトの一つ。ベンチも大盛り上がりとなった。
ディフェンスをかいくぐり、シュートにいく#2塚本。
網野HCがファーストオプションにと期待をかけた#28浅井は3戦目の立ち上がりにシュートやスリーポイントで流れを作った。
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