神奈川大とのベスト8進出をかけた試合は、終盤に関東学院大の勝負を決めるシュートが次々と決まっていった中、競り合いの中で三宅が放ったスリーポイントも大きかった。それまでは決まっていなかったために、来るとは思わなかったというパスだったが、見事に応えるシュートとなった。
今年はディフェンスに注力し、チーム全員で戦うことを目指す。ディフェンス巧者の神奈川大にも引けを取らない勝負を展開したことからも、その力は証明できている。次は2007年以来のベスト4進出がかかるが、チームで取りに行きたい。
─神奈川大を破ってベスト8。大きな勝利でした。
「大学に来て一番大きい勝利です。チーム一丸となって次も頑張りたいです。まず目先の対戦相手であった拓殖大に勝つことを目指していたんですが、目標としてはベスト8に残って、上の相手と戦うというのを掲げていたので、拓殖大に勝った後も、次だと思いましたし、神奈川大に向けて相手のことを分析してやってきました」
─一度10点ほど開きましたが、再び追い上げましたね。
「今年のうちはディフェンスから走る、チームディフェンスから作るチーム。点差が開いたときもディフェンスから流れを持ってきて走ろうということを徹底していたので、それができたと思います。チームのスタイルもディフェンスからということに今年はしっかり変えているので、それがいい方向に出てくれているんだと思います」
─終盤は#6高野澤選手や#30モーヌチソン選手も決めていった中で、三宅選手のスリーポイントはかなり大きかったと思います。
「1本も入っていなかったんですけど、あそこで入ってくれて嬉しかったです。パスが来た時は打とうと思っていましたが、自分の方には来ないと思っていたんです。でもパスが飛んできた時に覚悟を決めて打ちました。それが良かったです。キャプテンとして少し仕事を果たせたかなと想います」
─その後にモーヌチソン選手が退場してしまいましたが、それでも気持ちは落ちませんでしたか。
「高野澤があそこでしっかりファウルをもらって、ツーショットもしっかり決めてくれたので、大丈夫でした。チームとして戦えたなと思うし、それが一番良かったと思います」
─今年は三宅選手がゲームキャプテンのような形だと聞いていますが。
「2人キャプテン体制という形で、もう一人は練習の時にしっかり声を出してくれて、自分が試合の時に引っ張っていくという形です。今年はフランクリンを中心に置きながらも、周りがまんべんなく点数を取れるチームです。しっかりディフェンスから走って、全員で点を取って、全員でバスケットをするということが大事です。それを1年間通してやっていきたいと思っています。上級生はこれまで試合に出ていたメンバーが自分くらいで、下級生が多いんですけれど、それでも出ていないメンバーも下から支えていこうとしています。まだ明日からもあるので、この次もチームで頑張ります」