【2023関東トーナメント/インタビュー】日筑戦の悔しさをバネに倍返しを実現し、個人でも高めてきたシュート力を新たな武器に/#21月岡 熙(日本体育大・2年・PG)

2023関東トーナメント

筑波大との負けられないベスト8をかける戦いは、残り1分を切って日本体育大リードの場面で狙った月岡のスティールが、チームに勝利を呼び込んだ。ビッグラインナップの筑波大相手に、自分の強みを活かしたプレーでフリースローを獲得。きっちり2本を決めて勝利を確定的に。日筑戦での悔しさにチームで倍返しを期していたというが、まさにその想いが実った勝利となった。
今季は小川麻斗がプロ契約し、月岡がメインガードを務める。昨年よりも増えた責任は、これまで積極的ではなかったスリーポイントシュートにも力を入れるという、自身のレベルアップにつながっている。スリーポイント2本を含む16点7アシスト、4スティールという見事な数字となって表れた。

─接戦でした。振り返っていかがですか。

「筑波さんには日筑戦(4/23)で負けて、すごく悔しい結果に終わっています。試合が始まる前から、『倍返しだ』という言葉をモットーに練習してきました。接戦が続いて苦しい時間があったんですが、最後は自分たちの気持ちの強さが出たかなと思います」

─集中力が切れる瞬間はなかったですか。

「去年はこの大会を一つ前で負けてしまっています。そのため今年は一つ下から始まって1試合多くやっています。来年も同じようになってはいけないと思っていたし、自分たちは5冠(トーナメント・新人戦・新人インカレ・リーグ戦・インカレ)を目指しているので、負けてしまってはいけないという気持ちでした。まずこの壁をみんなで越えようということで、練習からここが勝負だと団結していました」

─日筑戦は3Qに離されたのが大きかったと思います。あの試合からどんな反省をしてきましたか。

「自分たちは毎年その3Qの入りで流れを持っていかれて、引きずられていってしまうことが多かったので、ここが勝負だよと声をかけてチームで団結して試合に臨みました。あそこで粘り強くやれたのはすごく良かったと思います」

─最後の月岡選手のスティールのところも勝負を決めました。あれは狙っていたのでしょうか。

「自分は筑波さんとは身長のミスマッチがあるので、ドリブルで中に押し込まれる前に、ドリブルした瞬間に下で戦おうと思ってやりました」

─あれが試合を決めましたね。今年は司令塔として中心選手になります。どんな意識でやっていますか。

「昨年は得点力がある選手にパスをさばいてというプレースタイルでやってきて、得点を取ってもらうのが仕事だったんですが、小川さんというエースを失ったので、自分も出ている以上は得点を取れるようにしないといけないと思い、スリーポイントを練習して積極的に打つようになりました。スリーポイントを狙えばディフェンスも出てくるし、そうするとそこをドライブで抜けるので、どうすればうまくいくか、考えながらやっています。スリーポイントも試合で打っていかないと入る・入らないという感覚は分からないので、初戦からスリーは狙っていっています」

─昨年は確かに少し迷いのようなプレーも見られ、シュートを打つシーンは少なかったと思います。

「本当にスリーポイントがなくて、相手選手からもディフェンスで下がられてしまっていたのに、打てるところも打たないでパスをさばいていました。今年は前をあけてくれている分、そこで打って、相手が出てきたら、自分の得意なドライブからのアシストができるかなという考え方でやっています。スリーポイントは高校の時も打たなかったので、打つタイミングがわからなかったんですが、やはり練習不足だなと感じて、今は練習でも打ち込んで感覚を掴んでいます」

─藤田監督がここから面白くなるチームだというようなことをおっしゃっていましたがもうこの段階でその片鱗が感じられる試合でした。

「そうだと嬉しいです。みんなが一つの方向に向かっているので、気持ちが違うのはありますね」

─まだ大会は続きますが、修正点はありますか。

「今まではジャンピ(#23ムトンボ)さんのところに入れて、それを自分たちの強みとして勝負をしていたんですが、最近はジャンピさんも守られて、今日も止められているので、ボールを入れられた時・入れられなかったときの動きをもう少し考えながらやっていきたいです。次も頑張ります」

タイトルとURLをコピーしました