準決勝の勝因について、「チーム全員で戦い抜けたのが勝った要因だと思う」という森下。この試合では点数こそ少ないが、同点からの逆転シュートを決めたプレーは大きかった。緊迫感のある準決勝だったが、試合後は冷静で、既に決勝に心を切り替えていた。
昨年から主力としてプレーするが、今年は最上級生となる。昨インカレでは決勝でシュートが決められず悔しい思いをしたが、その分、どんな状況でもシュートを決められるように練習してきている。今大会も初戦から好調な動きを見せているが、決勝でもその力を発揮できるかに注目だ。
─今日は最後にリードを奪った、こぼれ球を拾ってのシュートが大きかったです。狙っていたのでしょうか。
「狙っていたというよりは、サイズがなくっても(取りに)いくことが大事だと思っていて、いった結果、あそこにボールが落ちてきました。いくことができたのがよかったと思います」
―今大会、とても調子が良さそうに見えます。
「ただ、昨日までは自分が思うようなプレーができていましたが、相手が1部の上位になると、マークやあたりが全く違うので、そこで昨日みたいに自分のやりたいことがやれていなかったですね。明日の課題になってくるのかなと思います」
─下級生も多く出ていますが、どのような声掛けや姿勢を意識していますか?
「下級生が思い切りプレーできるように、プレー中に『強気に行け』とか『思い切りシュートを打って』とか、そういう声をかけていこうと決めていたので、そこはしっかりやっています。下級生がプレーしやすいような環境を作ること、それがこの準決勝ができていたので勝ったと思います」
─春先のチーム作り、ここまで苦労などはありましたか?
「新チームですがやることは去年と変わりません。去年から出ている選手も多くいるので、去年出ていない選手にも伝えていくということができていて、チーム作りの苦労というのはそんなにありませんでした。でも最上級生となって、去年までは引っ張ってもらったんですが、今度は自分や脇(#2)、嘉数(#71)といった出ている4年生が引っ張らないといけないというのを意識してやっています。個人としては今日の試合みたいに、出たときは強気な背中を見せて後輩に伝えていきたいなと思います」
─昨シーズンは悔しい負け(インカレ準優勝)で終えました。そこからどのようなレベルアップを意識してオフシーズンを過ごされたのでしょうか。
「ウエイトなんかはオフの時はやっていなかったんですが、自宅でできることなどはやったりして、あとはシューティングの質ですね。動きながらのシューティングなどをやってきました。今までは止まってのシュートが多かったんですが、動く中でのシュートができるように。去年のインカレでは最後に外してしまったので、タフショットでも決められるようにと考えています。動きながらやることでそういうのも身につくと思います」
─決勝に向けて。
「大事なのは明日です。優勝を目標にやっているので。もう切り替えて明日やります」