中央大相手に、順天堂大が誇るスコアラーの1人が終盤の流れを持ってきた。4Q残り5分、#22鈴木が同点スリーを決めたあと、点の取り合いの中で中川の3連続スリーポイントで相手の勢いを削り、勝利に貢献。「明日も試合ができる!」とベンチメンバーが叫び、チームが笑顔に包まれた。
2年、3年は怪我が多かったというが、昨年のリーグでは開幕から1試合平均20点弱を稼ぐ活躍だった。ただし怪我で7戦目以降に欠場となり、そのままシーズンは幕となって悔しい思いをした。それだけに今回は中央大を破ったことに満面の笑みを浮かべる。次に挑むベスト8はさらに大きな壁になるが、順天堂大らしい試合を見せて欲しい。
─勝利おめでとうございます。今の気持ちを。
「自分が2年、3年の時に怪我が多く、あまり試合に出られていませんでした。4年になって『やろう』という気持ちが強くなり、チームで中央さんの対策をしたのが結果につながったと思います」
─2Qで一度離されたあと、よくつないで追いつきましたね。
「自分たちの持ち味が、リバウンドからの速攻でスリーポイントなどを確実に決めるというものです。エースの#55の戸笈、#22鈴木、#56勅使河原など、全員でつないだからこそ、この結果になったかなと思います。離されても諦めてはいなかったです」
─中央大の対策はかなりしたのでしょうか?
「そうですね。自分たちは小さいのですが、小さいなりに下のボールは必ず取るという練習をしたり、上のポールは上に跳ねてもボックスアウトして、体の強い選手がいるので、そこから全員で取ろうという話をしていました」
─そうした流れの結果に、終盤に中川選手のスリーが勝負を決めました。
「1Qは良かったんですけど、そこから入らずにチームに迷惑をかけてしまっていました。4Qは4年生の力を見せないとチームに迷惑がかかると思い、そこでシュートを決められたので良かったです。打つと決めてました。気持ちよく打って入りました」
─昨年はリーグももう少しで入れ替え戦、というところで惜しい試合が続きましたが、それ以来の公式戦でいい試合になりましたね。
「自分は2年、3年は一応スタートで出ているんですが、3年生はリーグ戦の序盤でひじを脱臼してしまって、チームに迷惑をかけました。今日は1部を食ってやろうという気持ちだったし、昨日は同じ2部の関東学院大も1部の拓殖大に勝っているので、自分たちもその波に乗ろうと思ってやっていました。こうして4年目で1部を倒すという結果につなげられて良かったです」
─今年は下級生から試合に出続けてきたメンバーが最上級生になり、勝負の年かと思います。今年のチームはどのような雰囲気ですか?
「下級生がしっかり声を出してくれて、体を張ってくれているので、あとは4年生の気持ちで勝ちきるということを、チーム一丸でやって、1部昇格に向けて頑張れればいいなと思います」
─次は東海大が対戦相手です。
「自分が入学してから東海大とやるのは初めてです。王者に対してチャレンジャーとして、今日やれたことを明日につなげてやっていきたいと思います」
【2023関東トーナメント】2部の順天堂大が1部の中央大との競り合いを制す!駒澤大、慶應義塾大も上位ディビジョンのチームに粘る(2023.5.3)