【2024インカレ/準々決勝4】2連覇を狙う白鷗大が後半に走って専修大を突き放す(2024.12.8)

2024インカレ
円陣を組んで気合をいれる白鷗大。

第2シードの白鷗大専修大と対戦。1Qは専修大の攻撃が好調で21-18とリード。2Qに入ると白鴎大が速攻を3連続。一気に逆転するが、専修大もボールをカットして#6上村(4年・SF)の速攻につなげ、譲らない。続けて#6上村のスリーポイント、#44アピア(1年・C・福岡第一)のオフェンスリバウンドで再び専修大がリードするが、インサイドの要として存在感を発揮していた#44アピアが3ファウルとなる痛い展開もあり前半は30-28。

白鷗大は要所で#36ポーグのプレーも目立った。

3Q、専修大は#16淺野(4年・PF)のスリーポイントがきまるが、白鷗大は#8陳岡(4年・PG)が走ってからのバスケット・カウントを見せると、ここから足を使ったプレーが続き、#88佐藤(3年・PG)がドリブルでコートを割って攻め次々と得点。専修大は守りきれずファウルが続いていくが、#6上村のスリーポイント、#12市場(4年・SG)のフリースローなどで粘る。残り5分までは僅差の勝負だったが、白鷗大はここからも息切れすることなく#88佐藤が走り続けてこのQで一気に44-58と開くと、4Qはその点差を維持しての戦いになった。専修大は前半こそインサイドでのプレーができていたが後半はそれができず差が縮まらない。最後まで粘ってシュートを放つが59-70でタイムアップ。白鷗大がベスト4へと進出した。

専修大はスタメンが全員4年生。今季ダブルキャプテンの1人、#12市場は16点の奮闘となるが、敗れて涙を見せた。

専修大は3Qに白鷗大の走りを止められなかったところから挽回できなかった。リーグ後半から欠場していた#8介川はギリギリのところで間に合わず今大会を欠場。主力の4年生たちがリーグ戦からフル回転でチームを牽引してきたが、ここでシーズンを終えることになった。


【囲み取材】「個人的にも最後に陸川さんを超えて終わりたい」網野友雄監督(白鷗大)

◆試合を振り返って
「出だし、前半で少し自分たちのペースつかめずに、ディフェンスの強度とかも含めてあまりうまくできなかったですね。あとはオフェンスのところで少し簡単に打てる部分で入らなかったので、前半のスリーポイントも含めて、そこをもう少しクローズアウトの判断をよくするとか、後半みたいにディフェンスの強度を上げて走って点数取るとかっていうのは前半からできればもうちょっと良かったんですが。ただ後半に関しては、佐藤も含めてきちんとやりたいことができていました。

向こうに少しファイブアウトっぽく外に引き出されてオフェンスを展開されるので、そこのスイッチミスだったりで混乱が起きて、自分たちのペースと強度が落ちるっていうことが一番嫌だったことと、あとはオフェンスリバウンドの部分でかなり積極的に入ってくるチームなのでポゼッションで負けないっていうところ、あとはゆっくりのテンポのチームなので、合わせないっていうその三つが大事でした」

◆リーグ戦からの修正点は
「ブレイクのところをちょっと修正しました。やはり少し走って点数取りたいっていうところがあったので。前半はそれが出せなかったんですが後半はできました。佐藤のところも周りが走らないとボールブッシュはひとりでは突っ込んでいけないので、そこは良かったです。相手もトランジションディフェンスがあまり得意ではないチームだと思うので、そこの部分はもう走って点数取ろうと話をしました」

◆次は東海大が相手
「1週間お互い準備しての準決勝になると思うので、本当にどれだけいい練習ができて、土曜日を迎えられるかということが大事だと思います。僕たちはもう絶対負けたくない相手だし、陸川さんが最後っていうところもあって、そこはもう僕個人的にも超えて終わりたい思いです。

向こうは高さもあるし、今日もすごくトランジションが良かったので、そこで走り負けないところと、あとはお互いどれだけこう、自己犠牲を払いながらチームでまとまってプレーできるかっていうのはすごく東海戦は大事かなと思うので、そこいい練習を積み重ねていきたいなと思います」

◆今回、名古屋学院大がベスト4に入り、地方の成長を感じるか
「関西も九州も東海地区も、関東を倒したいというワードがよく出てくると思うので、そこに対してこう物怖じせずに。思いきってプレーしてくるそこの勇気がすごく名古屋にあったと思いますし、逆にあまり対戦したことがなく、どういう選手がいるとかを把握できていない分、日本体育大も難しかった部分はあると思います。でも名古屋学院大の成果は本当に素晴らしいと思います。僕らも当たる可能性あるかもしれないですけど、逆山でよかったなと思います。中京、名古屋学院、日本経済大も含めて地方もだんだん近づけいてきているんだと思うので、そこは負けずに頑張らなきゃいけないなと思います」

◆インカレは4年生の大会
「4年生にとっては最後の大会なので、そこに向かってどれだけ一つの練習ができるかっていうのは、やっぱ日々感じますし、うちの場合だと小畠(#34・主将)、今日はプレータイムを与えられなかったんですけど、ベンチずっと立って、鼓舞する姿とか、そういうところは本当にすごく成長してるなあっていうふうに思うので、本当に4年生は頼りにしています。来週また頑張ります」


【囲み取材】「白鷗大戦は東海大のJrさん(#3ハーパー)との最後の対戦が大きい」高校の先輩との対戦に思い残すこのとのないように/#88佐藤涼成(白鷗大・3年・PG)

◆後半の佐藤選手の走りが効いた。前半は固かったのか
「コーチ陣からトランジションを上げろという指示が出たので、自分が積極的に点数をプッシュして取りにいきたいなと感じていて、そこは良かったです。今大会、代々木で試合をするのは初めてなので、たぶんみんなの調子だったりっていうのが良くなくて、1Qはグダグダになってしまっていました。みんな体はガチガチだったんじゃないかなと思います」

◆リーグ戦からの修正で、網野監督は走ることを意識されたとか
「トランジションが自分たちの強みなので、ディフェンスをしっかりやってから走るっていうのは、もうずっと前から決まっていたので、それはできたんじゃないかと思います。今年は点数を取れるのが自分かモンガ(#25)のところが中心だと思っているので、そういった部分では過去の先輩たちの点数の取り方とかを意識しています」

◆佐藤選手から見て今年の4年の印象は?また連覇に向けての緊張感は?
「白鷗の先輩はすごくにぎやかでみんな仲いいですね。連覇するのは自分たちの大きな一つの目標なんですけど、やはり東海のジュニアさん(#3ハーパー)が今年対戦できるのが最後なので、インカレの上位対決で戦えるっていうのは、自分にとってすごく大きいです。最後に自分たちと戦えてよかったっていうふうに思ってもらえるような試合をしたいです。東海大は今年、留学生もいてサイズもあるんですけど、自分たちのやるべきことをやれば、リーグ戦も2勝しているので勝てるんじゃないかなと思います」

◆今年はどこが勝つか本当にわからないという評判ですが、2つ勝つにはどういうことが大事か
「うちは身長がない部、リバウンドの部分で、ほかのチームより少し補う部分がまだあると思います。そこの部分で自分が最大限に補えるところはどんどん補ってチームを勝ちに近づけたと思います。チームが緊張なく、いつも通りやれば優勝はできるんじゃないかという感覚です。1週間、学生コーチだったり監督がいろいろ準備してくれると思うので、そこに任せて応えていきたいです」

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